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新年度のはじまりはじまり。普通科編
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●3年5組の光景
校長の話も終わり、
霧谷 朧
はこそこそと3年5組の教室へ入ってきた。
一見、明るく軽い雰囲気の朧だが……その心中は、彼の瞳を隠す前髪の如く重たい。
(……やっぱり、怖い)
昨夜はなかなか寝付けなかった。
同じクラスになれた奴がいたら声をかけよう、隣の席は誰だろう、仲良くなれるといいな、等と淡い希望を胸に脳内シミュレーションを繰り返していた朧。だが、その明るい気持ちや希望は、時間と共に徐々に首をもたげ……不安へと変わっていく。
(去年の一年間で少しは前へ踏み出せると思ったけど……)
続々と教室へ入ってくる生徒たちを横目で見れば。
(やっぱり、人が怖い)
仲良くなれることを知ってしまったからこそ、失うことが怖い。
どう振る舞えばいいだろう、と朧はそっとため息をついた。
そんな朧と対照的に、平常運転で周りをぐるぅりと見回すのは
倉前 七瀬
。
儚げでミステリアスな雰囲気を持つ七瀬、1人の人物を見つけると「!」と吹き出しが見えるかのような表情を浮かべ。
ててて、と見つけた彼の元へ近付いた。
「智也ー。ふふん、同じクラスとは奇遇ですねぇ。嬉しかですー」
目じりを下げて笑む七瀬に声をかけられたのは、
千種 智也
。
「お、倉前じゃん。お前も5組なのか?」
思わぬところで桜花寮のルームメイトと再会することとなった。
智也の言葉に、コクコクコク、と嬉しそうに何度も頷く七瀬。
「ふーん、学校でも寮でも一緒か。まぁ、よろしくな」
「智也もそうですが、他にも知り合いがたくさんおるし、楽しい一年になりそうです」
あぁ、と智也も頷いた。
昨年の8月から、桜花寮で同室となった智也と七瀬。
部屋で本を読み耽る七瀬を度々見かけていたが、同じクラスになったことでまた新たな面が見られそうだ、と思う。
七瀬はとにもかくにも、智也と一緒になれた喜びで満ち溢れていた。
そんな二人に、おおらかでのんびりとした声がかかった。
「あら! 智也さんに七瀬さんも5組だべな」
北海道訛りの声の主は、
澪乃 澄佳
。
智也と澄佳は旧2年5組同士。また、七瀬は博多訛りが入っているため、『方言の会』仲間として面識がある。
「同じクラスで嬉しいだぁ」
澄佳の笑顔に、智也も七瀬も笑みを浮かべるのだった
●3年5組の自己紹介
「みんなぁ、ホームルームを始めるよぉ」
金髪のベリーショートに青い釣り目の瞳。のんびりとした口調ながら、辛辣な言葉を紡ぎ出す英語教師として有名な
ウォルター・B
ことウォルター・ブラックウッド。
早速手にした白いチョークは容赦なく敵を撃つ魔弾として、一部ではかぁなぁりぃ恐れられている。
(……俺、この先生苦手なんだよな。優しそうに見えっけど……なんか怖いし)
智也がウォルターの持つ白いチョークに視線を送る。今の所、飛んでくる気配はなさそうだ。
そんな苦手意識は見せぬよう、智也はウォルターの言葉に耳を傾けた。
「それじゃあ、一応みんなで自己紹介しておこうかぁ」
笑みと共に、ウォルターが生徒たちの名を呼んでいく。
朧の胸がドクドクと高鳴りだした。
あ行から始まる自己紹介、霧谷は比較的早い順番だ。
他の生徒が様々な自己紹介を行っていく中、徐々に近づく己の順番。
(……どうしよう、俺の番が回ってくる。いや、でも、ただ名前を言って座ればいい)
事実、そんな簡単な自己紹介の生徒もいっぱいいるわけで。
――だが。
2年生として過ごした時間で、神魂騒動に巻き込まれていく中、少しずつ自分を受け入れられるようになってきた気がする朧。
この調子で幼少期の辛い記憶から少しずつでも解放されたい、とも思う。
「じゃあ、次は霧谷」
「はいッ」
ウォルターの呼びかけに、朧はガタッと席を立ちあがった。
途端に集まる視線。前髪を上げていないのに感じる視線は朧の恐怖心を煽るよう。
その時、朧の手が無意識にポケットへと延びた。
取り出し、そっと見てみれば……それは、親友とお揃いのキーホルダー。
てるてる坊主と猫のチャームがついたそのキーホルダーをグッと握れれば、『大丈夫』という親友の声が聞こえた気がした。
朧は顔を上げ、前を向き、息を吸い込んだ。
「
霧谷 朧
です。趣味は工作で……竹とんぼとか作れます……」
朧の言葉に、へぇ~、と声が上がる。でもそれは奇異なものへの言葉ではく、温かな興味の声と、視線。
「今年一年、よろしくお願いします」
ペコリ、と頭を下げ、顔を上げれば、隙間から見えるクラスメイトの眼差しは優しく、温かい。
(やりきった……!)
安堵の表情を浮かべ、顔に熱を感じる朧。
若干、なんであんな事を言ったんだか? と自問するも、その胸の中は充実感でいっぱいだった。
(そっか、やればできるんだな俺も……)
ちょっと自信がついた朧。だが、これはきっと朧にとって大きな一歩と言えるだろう。
HRが終われば、皆がピクニックへの移動準備をする。
朧が荷物を片付けていると、明るい声がかかった。
「朧さん、竹とんぼ作れるべか!」
朧の元にやってきたのは、澄佳だった。
「あたし、北海道にいた時に草原で竹とんぼ飛ばしたの思いだしちゃった」
その澄佳の言葉に、鎌倉育ちではあるものの、オーストリアハーフである智也も話に交じる。
「竹とんぼ……知ってはいるが、作った記憶はないな」
「自分で作ったりできるなんて、すごかですー」
近くにいた七瀬も笑みを浮かべれば、朧はぶんぶんと手を振った。
「そんな凄いことじゃないさね、教えれば子どもでも作れるもんなんよ」
……集まる視線にまだまだ緊張はするけれど。
前髪の中の朧の瞳は、嬉しさに輝くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
51人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月23日
参加申し込みの期限
2017年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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