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Fashion In the Spring
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■明日の自分を探しに行こう
風を切って走る。
ヘルメットの向こうで聞こえる暴風と、風を超えて走る肌の感覚に
七峯 亨
は目を細めた。
バイクはゆるやかにカーブを描き、ショッピングモールの駐車場へ。
とめたのは、複数のファッションショップが並ぶブースエリアの前である。
キーを抜き、ヘルメットを納めて髪をわしゃわしゃとなじませる。
顎を上げ、難題を前にしたように顔をしかめた。
「服選び、か。どうすっかなあ」
ジーパンにライダージャケット。下はシャツのみというなかなかワイルドな格好で店内をゆく。
思い返すは昨晩のこと。
春になったしツーリング日和だぜということで洋服を手に取ってみると、あれもこれも冬物ばかり。
春用の服がまるでない。
驚くべきことに、以前見繕って貰った一揃えしかなかったのだ。
ダメじゃあないが、むしろイイ服装だが、それしか持っていないというのもキツイ。
折角の人生だ。気分に合わせて着る服くらい変えていきたいところである。
「ンなわけで来てみたが、どこへ入ったもんかな」
どの店もそれなりにオシャレではあるのだが、ちょっとずつ個性的というか、ここぞという所が見つからない。
気がつけばモールを一週していて、足も疲れてきたところだ。
このままでは服を求めてさまよい続けるはめになる。落ち着け自分、ベンチに座って気持ちを切り替えるのだ……とばかりに腰を下ろすと。
「わっ、うわあ……すごいです。こんな服が……」
なんか小柄な女の子がパンク風のショップ前で目をぱちくりしていた。
亨と面識があるようなないような、直接的な関わりはそれほどない、はずである。
「あいつ、たしかほしびとの……」
彼女がほしびとだと分かったのは、アストラルタワーで羽根ついてるところを見たことがあるからだ。
「ズボンに穴がこんなに。これって、売り物なんでしょうか……」
「それはダメージジーンズ、っつーんだよ」
後ろから声をかけてみると、少女はぴゃあと言って背筋を伸ばした。
リリエル・エーテライト
。
白鳥のような、天使のような羽根がはえたほしびとである。
冒険者を夢見るバーのお手伝いさん……なのだが、寝子島と塔がつながってからというもの、色んな所に行っては地上すごいですショック(俗に言う異世界カルチャーショック)を楽しんでいた。
今日は、地上のファッションを見に服屋さんへやってきた次第である。
まあ、やってきたらいきなり鋲のついたジャンパーとかダメージジーンズとかを見つけてギョッとしているわけだが。
「興味あるのか?」
「いえ……えっと……」
リリエルは自分がダメージジーンズと鋲つきジャンパーを纏う姿を想像してみた。
なんか不良みたいだった。
別にタワーにこんな格好の不良はいないと思うが、なんかそんな感じがしたのである。したったらしたのだ。
ぷるぷると首を振る。
「それより、可愛い服がないかなって……探しているんですが……」
上目遣いで見てみると、相手は……亨は顔半分で笑った。
「案内してやるよ。俺も詳しくはねえけどな」
亨とリリエル。
普通に過ごしていたらまあ交流することのなさそうな二人が、なりゆきで服選びに付き合うことになった。
「まあ、こんなとこだな」
リネンのシャツとボーダーのシャツを二着ずつ抱え、ついでにデニムシャツをハンガーから取ってみる。
世の中的にはどうかわからないが、寝子島ではデニムシャツが結構流行っているようで、ショップ店員(ファッションショップの店員をさすことば。よく考えると意味が重なっている)も同じ服を着ていた。
ファッション選びの裏技みたいなもんで、店員と同じコーディネートをすると大体うまくいったりする。
加えて、テーラードジャケットも買ってみた。
なんだかんだで服持ちというか、同じ服をいつまでも持っていないのが亨である。今年の春はこれで行こう、という気持ちで買っていた。
「しかし、こんだけ買っても予算に収まるとは、スプリングセール様々だな」
「えっ!? はい、そうですね!」
リリエルがイエスマンの極みみたいな反応をした。
というのも、マネキンが装着している服が気になって仕方なかったからである。
ピンク色の、アンティークみたいな雰囲気のスカートである。
また随分ファンタジックな服を選んだものだと思う一方、リリエル自身がファンタジーの住人だということを思い出した。
「それが気になるのか」
「はい。けど予算が……」
値札を見て、リリエルはしょんぼりとした。
具体的には背中の羽根がしなっとした……ように錯覚した。
「服ってのは高いもんだからな。でもお前、そういうモンは……」
セール中と書かれたハンガーを見てみる。どうやら同じスカートが割引価格で売っていたようだ。
「見ろ。セールしてる」
「せーる?」
sale。名詞。販売すること。
「ああ、わかんねえか。要するに安売りだよ」
そう言って、30%オフの表示を見せた。
「三割引! ということは……」
がま口の財布を開けて、リリエルはテンションを上げた。
具体的には背中の羽根がぴこーんと広がった……ように錯覚した。
さっきから錯覚してばかりだが、元々感情が表に出やすい子のようで、羽根がなくてもよく分かった。
「ギリギリとどきます!」
「そうか。良かったな」
嬉しそうにスカートを試着しにいくリリエル。
亨はその後ろ姿を見て、なんだかガラにもないことをしてしまったような、こそばゆい気持ちになった。
「ま、たまにはこんなのもアリか」
黒いサルエルパンツを手に取り、自分もまた試着室へと向かった。
今年の春は、楽しく過ごせそうだ。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
ごきげんよう!
服は心の一部といって、その人がどんな風に過ごしたいのか、もしくは過ごそうとしているのかが現われたりします。
そこへくると、皆さんの日常への熱意といいますか、楽しんでやるぞって気持ちがぐんぐん伝わってきますよね。
そんな風に思いつつ、皆さんのファッションショーをこっそり妄想しつつ、楽しく書かせて頂きました。
またのご利用を、お待ちしております!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月13日
参加申し込みの期限
2017年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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