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chapter.7 対ヤナギ戦
その頃、校舎一階の廊下では。
不審者を足止めしている勇と、「娘が入学するので下見に」と適当な嘘で乗り切ろうとしている30代くらいの男性が言葉による攻防戦を繰り広げていた。
勇が戦っている相手は、「偽物(フェイク)」のヤナギ。
見た目は、スーツを着ている長身の男で怪しさはなく、むしろ大人びた様子すら感じる。
しかしそれが、フェイクという通り名の成せる技。
彼はあの手この手で嘘を利用し、目的を達成する詐欺師顔負けの揉み師だった。
百戦錬磨といっても過言ではないその話術で、ヤナギはどうにか目の前の生徒——勇から保健室の場所を聞きだそうとする。
しかし勇とて、嘘を見破ることには自信がある。
そう簡単にヤナギの口車には乗らなかった。
「学校の設備で出来る治療も限られていますし、保健室よりは病院へ行った方が」
「いや、できれば早い処理をお願いしてもらいたくてですね」
言葉の拳同士が、火花を散らせている。
——このままでは、埒があかないな。
ヤナギは、内心そう思っていた。目の前の生徒が自分を怪しんでいて、おそらく保健室の場所は吐かないだろうと感じていたのだ。
ヤナギの武器は、その口から放たれる数々の嘘。
なのだが、それだけではない。相手を欺くためなら、大胆な行動にも出ることができる。
「ところで、さっきから気になっていたんですが、アレはなんですか?」
「え?」
ごく自然なトーンで、勇の後ろを指すヤナギ。
その指につられて勇が一瞬振り返ったその隙を、彼は突いた。
一刻も早くこの場から去るため、廊下をダッシュで駆け抜けたのだ。
「あ、ちょっと待……」
不覚。相手の嘘を見破ることに集中しすぎたあまり、こんなにシンプルなものに引っかかるなんて。
しかし勇は、すぐに頭を切り換え、逃げていったヤナギを追いかける。
たちの悪いことに、ヤナギが走り去った方角には保健室がある。
しかも、もうヤナギの姿は見えなくなっていた。
「まいったな……」
勇はとりあえず、保健室へと足を進めた。
◇
「もう少し聞き出しやすそうなヤツから聞くか……」
息を整えつつ、ヤナギは廊下を歩く。
と、ちょうど前からひとりの生徒がやってきた。
どこかのんびりとした雰囲気のある、くみしやすそうな生徒だ。
「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが」
ヤナギがその生徒に話しかけると、生徒は「はい?」と足を止めた。
その生徒とは、先ほど保健室で繰り広げられた過激シーンから逃げ出してきた寝太郎だった。
「保健室へ行きたいんですが、場所はどちらでしょう?」
努めて常識人であるような振る舞いで、ヤナギが聞く。寝太郎はその様子に違和感を覚えなかったため、素直に場所を教えてしまった。
ヤナギは、心の中で笑ってお礼を言う。
「ありがとうございました、では」
保健室へ向かうヤナギの後ろ姿を見て、寝太郎は思った。
「不審者……じゃないよね? 今の人は」
残念ながら、揉み師のうちのひとりだとはまだ気付いていない。
順調に保健室へと近づくヤナギ。
そして彼はついに、目的地へと到着した。
「やっと見つけましたよ、保健室……!」
扉の向こうから何人かの気配を感じたが、問題ない。
部屋に入ったら一直線にターゲットを揉んで、さっさと退散すればいいだけの話だ。
手首を回して準備運動を終えたヤナギは、深呼吸をひとつして、扉に手をかけた。
「失礼します」
がら、と扉を開けたヤナギは、一瞬驚いた。
思っていたより、邪魔者の数が多い。
しかしもうここまで入ってしまった以上、後戻りはできない。ヤナギは不審な目を向けられているのを承知の上で、鷲尾先生へと近づこうとした。
が、当然それは生徒たちによって阻止される。
「あいつ、先生のことを揉もうとしてるな」
とりわけ、ろっこんで動体視力を強化させつつ見張っていた亮の反応は早かった。
先生を揉もうとした右手のテイクバック動作、そこを見破られたのだ。
「これでも喰らえ!」
ベッドに待機していた亮はそこから飛び起きると、素早くヤナギの前へと進み出て、用意していたスプレーを顔にかけた。
「うわっ!? な、なんだこ……ゴホッ」
突然目の前の生徒にスプレーをかけられ、煙が目にしみたのか涙目でむせるヤナギ。
その隙に亮は背後へと回り込み、ヤナギの腕を後ろに持ってくるとがっちりと押さえた。
あとは腕なり足なりを縛れば捕獲完了……といきたいところだが、目の前のヤナギが暴れるためなかなかスムーズにいかない。
「こら、大人しく……」
言いかけたその時、保健室へ新たな生徒が入ってきた。
ずっとヤナギを尾行していた莉鳥だった。
彼女は不審者を捕まえるベストなタイミングを見計らっていたのである。
つかつかと無表情で、もみ合っているヤナギと亮の元へ歩いていく莉鳥。
「よくまあ、恥もなくここまでやれたものね。でも……」
——残念。ゲームオーバーよ。
続きは心で呟いて、莉鳥は自らのろっこん「スタンハンド」を発動させる。
すると指先から電気が放出され、ヤナギに触れると同時に彼は声にならない悲鳴を上げてその場に崩れ落ちた。
「な、なんだこれは……」
自分の半分くらいしか生きていない子供が、スプレーやスタンガンめいたものを手際よく扱い大人を制圧している。
ここ、どっかの軍事養成学校とかそういう施設だっけ……とヤナギは思った。手際がよすぎて恐い。
しかし彼にはまだ恐怖の続きが待っていた。
「……こうなってるだろうとは思っていたけど」
保健室の入り口で、ヤナギを見下ろす人影。
それは逃げ出したヤナギを追ってきた勇であった。
既に目の前の不審者は、莉鳥のろっこんでろくに動けもしない状態だし亮のスプレーのせいで顔からはいろんな液体が流れていた。
おまけに亮は、これまた持参していたロープで縛り上げようとしていた。
ちなみにこれはさすがに周りの生徒に止められた。
「まあ、ここまでされたら懲りたはず……ただ」
言って、勇は倒れているヤナギの前へとしゃがみこんだ。
「もしまたこんなマネをするようなら」
すっかり怯えきった瞳を浮かべているヤナギに、勇は凍てつくような視線でヤナギを貫きながら言い放つ。
「仏の顔も三度までと言いますけど、人は仏には成れないので」
体に受けたダメージのせいもあり、ヤナギはその一言で完全に心が折れてしまった。
そして、一部始終を見ていた鷲尾先生はというと。
開いた口が、塞がらなかった。
それでもどうにか状況を飲み込んだ彼女は、とりあえずこれだけは言っておかねばと思った。
「みんな、恐すぎでしょ! ここ保健室なのよ!? いや保健室じゃなくてもダメだけど!」
この後、亮と莉鳥、勇は鷲尾先生にこってり絞られたそうな。
みんな、先生の前で暴力行為および脅迫行為はやめようね!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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