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chapter.6 対ハットリ戦
彰尋が後を追った揉み師の名は、ハットリ。
「神速(マッハ)」の通り名を持つ20代半ばの男。
その目にもとまらぬ速さで、数々の女性を揉んできた名うての揉み師である。
「動画で見たあの先生、すごかった……拙者も、生で見てみたい……」
特別外見に難があるわけではない彼だが、一人称が拙者というところで度々女性に引かれていた。
しかし自らを忍者の末裔と主張する彼にとって、そこは譲れない部分だったのだ。
「江戸から続くこの忍の血……その血が騒ぐ。拙者に揉めと訴える……」
さすが本物の変質者は格が違う。なんかもう、全体的にやばかった。
そんなやばいやつが、生徒用の玄関から校内に今まさに入ろうとしていた。
このままだとまずい。
彰尋は一刻の猶予も許されない状況だと察し、急いでハットリの元へと走った。そして、後ろから声をかける。
「どうかしました?」
「えっ!?」
突然背後から呼び止められ、咄嗟に振り返るハットリ。するとそこには、自分がターゲットとしていた人物が立っているではないか。
とりあえず玄関から入り、手当たり次第に先生を探していこうと思っていたハットリにとってこれは幸運だった。手間が省けたというものだ。
が、もちろんそれは偽りの幸運。彰尋のろっこんがそう見せただけの、幻。
事実は、警戒していた生徒に呼び止められたという不幸な結果でしかない。
ハットリは思う。
今この場でミッションを達成すべきか、様子を見るべきか。
究極の二択。だがハットリは長くは悩まなかった。
目の前にこんな立派なものがあるなら、揉まずにどうする!
そう、ハットリ視点では目の前の人物はあくまで彰尋ではなく鷲尾先生に見えているのだから、当然首から下もそのように見えている。
この状況で我慢はできなかった。
ハットリの体勢が変わる。
揉む気だ。
瞬間、彰尋は確信した。囮を務める以上その覚悟はあったが、緊張感は当然走る。
その時、ふたりの間に割って入る影があった。
「とうっ☆」
飛び込んできたのは、武道だった。
どうやら尾行中、偶然互いの警戒対象が同じだと察したふたりは作戦を共有し、水面下で連携を試みていたらしい。
武道はハットリの前に現れるやいなや、制服を脱ぎだした。
いや、脱ぎだしたと思ったら、もう脱ぎ終わって水着姿になっていた。
「……!?」
そのあまりの早業に、目を丸くするハットリ。そのリアクションも、武道の計算通りだった。
「あれ、神速脱ぎのブドーといえばこの学校じゃ有名なんだけど……さては、貴様もぐりだなっ!」
びしっと人差し指をハットリに向け、名探偵ばりのポーズを決める武道。
「アレでしょ?今話題の不審者さんだよね?」
いきなり水着姿になった男子生徒に問い詰められ、ハットリは気を落ち着かせるので精一杯で返事すらできなかった。
「揉むのはいいけど、人を揉むってことは揉まれる覚悟があるってことだよねって誰かが言ってた気がするよ。あ、いや俺は揉まないけどね!」
「拙者の……」
「うん?」
どうにか意識を正したハットリが、小さく呟く。武道が耳を向けると、ハットリは大きな声で叫んだ。
「拙者の邪魔を、こんな妙な男にされてたまるか! 拙者は、揉むためにここに来たのだ!」
たしかに突然の水着ボーイは妙といえば妙だけど、お前にだけは言われたくないという話である。
が、結果的にはこの雄叫びが裏目となった。
なぜなら、その声に反応し、他の見回り組に発見されてしまったからだ。
そう、付近にいた見回り組の——刀に。
「あいつか……!」
大声で揉むとか言ってる時点で不審者確定だろう。刀はそう結論づけると、ろっこんを発動させ、世界を置き去りにするスピードでハットリ、武道、彰尋らの元へ駆けだした。
その時既にハットリは、武道を強引に押しのけ鷲尾先生(に見えてる彰尋)の胸へと手を伸ばしていた。
あと数センチで触れる、というタイミングで、刀の手がそれをはたき落とした。
「痛っ!?」
高速の一撃に、思わず手を引っ込めるハットリ。自らの揉み手だって神速と呼ばれてきたはずなのに、その揉み手を看破するどころか、弾き飛ばすだと……?
動揺が隠せないハットリを、刀は鼻で笑った。
「はっ、遅ぇ……」
「くそっ……どいつもこいつも邪魔ばっかりして……拙者は、揉むんだ!」
赤く腫れた手を天に掲げ、ハットリは欲望をその手に集中させた。
「……神速モード。まさか、この技を使うことになるとはな」
ハットリの言うそれは、奥の手だった。
欲望を利き手に集中させることで、そのスピードは欲望の大きさに比例して速くなる。
というのはあくまで本人の気持ちの問題で、そういう能力があるかどうかの真相はわからない。
しかし速さにこだわりのある刀と武道は、案外気乗りしていた。
「上等、速さで俺に勝てると思うなよ!」
「俺を差し置いて、神速を名乗るなら……俺は何度だって着て脱ぐからNE☆」
右サイドからハットリの手が伸びる。
それを刀が素早く反応し、先ほどと同じようにたたき落とす。
しかし既にその時、逆の手が斜め下から伸び、鷲尾先生(に見えてる彰尋)の胸に迫る。
もちろん、刀にはそれも見えていた。
くるっとその場で体を回転させ、勢いのついた腕でハットリの手をガード。
「くっ……!」
左、下、上、右。
あらゆる角度から攻め込むハットリだったが、ことごとく刀に防がれてしまう。
ちなみに武道は、その横で尋常じゃないスピードで衣服の着脱を繰り返していた。
「はぁ……はぁ……」
普段から鍛えているかいないかの差なのか、次第にハットリの息があがっていく。
神速で着脱を繰り返す武道の制服が時々顔とかに当たって地味に痛いのもあった。
「俺は、お前の心が折れるまで防ぐのを止めないぞ」
「俺だって、脱ぐのをやめない!」
「志波先輩、さっきからただ脱ぎたいだけですよね完全に」
「ウウン、ソンナコトナイヨー」
ふたりで軽口を叩き合う余裕まで見せられ、ハットリの心は折れかかっていた。
「お前ら……いったい何者なんだ……」
その言葉に、ふたりは顔を見合わせたあと、名乗ってみせた。
「神速脱ぎのブドー!」
「俺のことは、神速のミツルギとでも呼んでもらおう」
「ふふ……拙者の他にも神速と呼ばれし者がいたとはな……仕方ない、揉みの権利はお前らに譲ろう」
「いや、揉まないよ。揉みたいけど」
「刀くん、揉みたいの?」
「逆に、志波先輩は揉みたくないんですか?」
「俺は揉まないけど……揉むんなら、ウン……イロイロ、キヲツケテネ……」
なぜか慈愛に満ちたまなざしで刀を見つめる武道。
刀はこれ以上この会話を掘り進めると自分がやばいことになると察し、ハットリへと向き直って言った。
「まあ、そもそも最初からお前に権利自体なかったけどな」
たしかに、譲る譲られる以前の話だった。
ともあれ、神速コンビに完全敗北したハットリは校内から去っていき、驚異のひとつは無事取り除かれた。
「ところで……」
刀が、白衣をまとった彰尋の方を振り向く。
「なんであいつ、先生じゃなくてうちの男子生徒のこと揉もうとしてたんだ?」
そう、彰尋のろっこんはあくまで「自身を、見ている者の望む姿として認識させる」だけのもの。
つまり刀が望んでいない限り、刀の目から自分の姿が鷲尾先生に見えることはない。
「話せば長くなるんだけど……とりあえず、揉まれずに済んだことにありがとうと言っておくよ」
最悪、神速揉みの餌食となって帰宅後揉まれ跡に涙することも覚悟していただけに、彰尋は心底ほっとしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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