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chapter.8 対イガラシ戦
不審者も撃退し、やりすぎちゃった生徒たちはお灸を据えられ、ひとまず保健室には平和が戻った。
かに思われた。
しかしそれは、かりそめの平和。
そう、鷲尾先生を狙う不審者はまだ残っていたのだ。
一段落ついた保健室に、扉を開け堂々と入ってきたその人物の名は、イガラシ。
年齢は10代後半、生徒たちとほとんど変わらない。
がっしりした体格はスポーツマンを連想させ、これまでの揉み師とは違った雰囲気を醸し出している。
「ここが保健室……」
イガラシは生徒たちから浴びせられる冷たい視線をものともせず、ゆっくりと部屋を見回す。
そしてターゲットである鷲尾先生に照準を合わせると、大声で宣誓した。
「我が名はイガラシ! コンビニでバイトしているフリーターである! 本日は、ネットで拝見したそちらの方を揉みに来た!」
なんとも男らしい、堂々とした主張だった。あまりに堂々としすぎてて、逆にもうセクハラじゃないんじゃないかとまで思えてくる。
いや、セクハラなんだけども。
イガラシは宣言を終えると一歩、また一歩と鷲尾先生へと近づいていく。
当然、それを黙って見ている生徒たちではなかった。
す、と両者の間に立ちふさがったのは、蛇那伊だ。
「アタシのなら、いくらでも揉ませてあげるけどどうする?」
ぞわ、とイガラシは鳥肌を立てた。
蛇那伊の威圧感によるものか、あるいはそのインパクト大のビジュアルによるものか。
「残念だがそういう趣味はない。我は、そちらの奥方に興味がある!」
「あらそう、残念ね」
ま、あの驚異的な胸囲を前にしたらそうなっちゃうのもわからなくはないけど。
やれやれ、といった様子で蛇那伊はひとつ息を吐く。
その横を堂々とすり抜けていこうとするイガラシだったが、がっしと腕を掴まれた。掴んだのは、もちろん蛇那伊。
なんて握力だ。瞬時にイガラシは目の前の生徒がただ者ではないと悟った。
「あくまで邪魔をするか……」
とはいえ、ここで逃げては揉み師の名が廃る。
逃げるは恥だしあそこも立つのだ。
「言ったでしょ? アタシのなら揉んでいいって。つまり、それ以外は揉ませないってことよ」
「上等!」
目の前の生徒は明らかにパワー系だろう。しかし己とて、鍛えてきた肉体は嘘じゃない。
イガラシはあくまで正面突破を試みる。
蛇那伊のボディが遮り、ふたりはヤンキーさながら互いの肉体をぶつけ合った。
その様子は、だいぶ暑苦しかった。
「どけ」
「揉みたいんでしょ? ほら、遠慮しなくていいのよ」
蛇那伊が無理矢理イガラシの手を掴み、自分の胸へと持ってくる。
「触るな! いや、触らせるな!」
「先生に触ろうとしといて、それはないんじゃない?」
「揉み師は、揉むことが生きがい! 揉まれることなど運命は望んでおらぬわ!」
なんだろう、たぶんこいつは底抜けのバカなのだろう。
この時点で、保健室にいた面々はだいぶ呆れかえっていた。
呆れてたのもあるし、蛇那伊を前にどうこうするのは難易度が高いだろうと生徒たちも分かっていた。
が、ここでイガラシの奥義が炸裂する。
「どうしても立ちふさがるなら、我が奥義、喰らうがいい!」
言うやいなや、イガラシは凄まじいスピードで手を床につけ、姿勢を低くした。同時に、額も床へとぶつける。
そう……土下座だ。
「揉ませてくれぇい! 後生だ!!」
生徒たちの目が、呆れから哀れみに変わった。
こいつ、プライドもなにもないなと。
揉みたいのならなんでもするのかと。
蛇那伊もそれは同じだったようで、「興が削がれた」といった表情を見せる。
——それが、イガラシの狙いでもあった。
「今だ!!」
一瞬の隙を突き、イガラシが蛇那伊の脇を駆け抜け、鷲尾先生へと向かって手を伸ばす。
あと数十センチ。
ついに揉める。ついに揉めるのだ!
そうしてとうとう、イガラシの指先は掴み取った。
……鷲尾先生ではなく、修の胸を。
それまで動く素振りを微塵も見せていなかった彼は、万が一に備えいつでも割り込める準備をしていたのだ。
相手が奇襲を仕掛けてこようとも、こちらも奇襲で応戦するという頭脳プレイであった。
「……」
「……」
揉む男と、揉まれる男。
イガラシと修の間にしばしの沈黙が流れた。
「どうした、満足か?」
「……」
イガラシは、はっと現状に気付いてすぐさま手を離す。目の前の修は、凍り付くような視線で見下ろしていた。
「わ、我に目標以外のものを揉ませるとは……!」
目の前の男は「揉み協定に反している」とか「今のはタイミング的に揉みサイド(※1)だ」などと言っているが、修の心にはなんら響いてこなかった。
あるのはただひとつ、「変態だな」という気持ちだけである。
「我は……揉めないのか……!? このまま諦めるのか……? 否!」
度重なる妨害にめげそうになっていたイガラシだが、残りの精神力を振り絞り、立ち上がった。
「電車賃までかけてここまで来た! ここで揉まずに帰って、何が揉み師か!」
諦めたらそこで試合終了なんだ。
イガラシは、まだ諦めてはいなかった。
「いや、もういい加減諦めなさいよ」
不意に、後ろから声が聞こえた。
「っ!?」
慌てて振り返ろうとするイガラシだったが、それよりも先に鈍い痛みがアゴに走った。
そこに立っていた女生徒——能美子に蹴られたと気付いた時には、イガラシはもう倒れていた。
「やっててよかった、バレエ」
もうこれ以上醜く不埒なヤカラは見たくなかったのだろう。我慢の限界に来ていた能美子の、怒りの一撃だった。
さらに彼女は、むぎゅっと頭を踏みつけると吐き捨てるように言った。
「どうせだったら、足で誰かに踏まれるフェチになって生まれ変わりなさいよこの豚! 金のかかった足の味はどうだ!」
「お……」
息も絶え絶えに、イガラシが言葉を紡ぐ。
「……おい……しい……です」
満足そうに、イガラシは倒れた。
この瞬間、彼は矜持ある揉み師ではなく、ただのドM豚野郎に成り下がったのだった。
「はっ」
そして能美子は、つい我を忘れて無意識の女王様プレイをしてしまっていたことに気付いた。
同時に、鷲尾先生の視線にも。
「もう……イケナイ子たちばっかりなんだから……」
鷲尾先生は、もはや不審者どうこうよりも我が校の生徒たちが肉体言語を多用しすぎていることの方が不安だった。
ともあれ、不審者は3人とも捕まえられこれで一件落着となった。
なった、はずだった。
※1 揉みサイド……一定のラインを超えてから揉みプレイを邪魔すること。修のように意図的に行うことを揉みサイドトラップと言い、現代揉みスポーツにおいては立派な戦術のひとつである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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