ある日の寝子島高校。

　保健室の先生、鷲尾 礼美は困っていました。
「私のせいでこうなっているのなら、もうここにいることはできないのかも……」
　そんな穏やかじゃないことまで呟いています。
　一体、何があったのでしょうか？

　それは、一週間ほど前のことでした。
　あるひとりの男子生徒がちょっとした悪ノリで、
　鷲尾先生をスマホで隠し撮りし、それをネットにアップしたんだとか。
　するとそのセクシーさがたちまち話題となってしまい、
「俺もこの先生に看病されたい」
「こんな先生いたら毎日保健室行くわ」
　といった具合に盛り上がりを見せてしまったようなのです。中には、
「これもうセクシー女優だろ！」
　なんて下品な反応もネット上では上がっているようで。

　それだけで済めばまだマシだったのですが……。
　一部の人たちはそのあまりのセクシーさに結構本気でファンになってしまい、
「この先生、一目見てみたい。あわよくば、揉みたい」
　といろいろこじらせてしまった模様。
　ちなみに何を揉もうとしてるのかは各自で想像してください。

　謎の行動力を見せるこじらせ男たちは、燃え上がった結果、わざわざ寝子島へやってきてしまいました。
　彼らと思われる不審者が学校の敷地内で歩いていた……。
　そんな目撃談が、ここ数日入ってくるようになりました。
　不幸中の幸いというべきか、今は春休み中のため普段より学内に人が少ないのもあり、
　今のところ特に直接的な被害を受けた人はいないようです。
　が、このままだと不審者にいつ、だれが揉まれてしまうかわかりません。

　鷲尾先生の呟きは、そんな現状を憂いてのものだったようです。
　このままでは、そう遠くないうちに揉まれてしまうか、
　最悪、鷲尾先生が責任を感じて学校を辞めてしまうかもしれません。

　この緊急事態を、どうにか解決してあげてください。

担当ゲームマスター

萩栄一

マスターコメント

サンプルアクション（1）

プレイヤーの目的・意図

先生のために体を張るけど結局お人好しなキャラが見たい

キャラクターの目的・理由

鷲尾先生に残ってほしい

キャラクターの行動・手段

先生が、やばいヤツに狙われてる……！？
そんな噂話を聞き、いてもたってもいられなくなりとりあえず校舎内をパトロール。

不審者を見かけたらまず話を聞いてみようかな……ん？
なんかあそこに倒れている人がいる！
すいません、大丈夫ですか！？
え、気分が悪い！？大変だ、保健室に連れていかなきゃ！
肩を貸しましょうか！

男の人が保健室で休んでくれたら、ほっと一息。
よし、改めて不審者を捜すぞ！

って、保健室から悲鳴！？なにごと！？

みたいな感じで、本人にはその気がないのに無意識でフェイクのやなぎを助ける感じでお願いします。
やなぎの手段が違うものであれば、それに合わせた形で結果的には助けてしまうポジション希望です。

サンプルアクション（2）

プレイヤーの目的・意図

鷲尾先生が好きなので、そばで守っているキャラが見たい

キャラクターの目的・理由

鷲尾先生は、死んでも揉ませない！

キャラクターの行動・手段

鷲尾先生が好きです。
恋に近いです。

なので、その先生のことを揉もうとする不届き者は許しません。
保健室に張り込み、犯人および容疑者が来るのを待ちます。
いかにも怪しい人が来たら、問答無用で追い返します。

「こらてめえ、先生のこと揉もうとしてるだろ！」
「いいか、先生のことを揉みたかったらまず俺を揉んでからにしな！」
などと言ってすごみます。
（実際に揉まれてしまったらちょっとへんな声が出ると思います）

あとは鷲尾先生の反応次第ですが、
もし追い返そうとしているところを止められたら、
「おいおい、こいつは先生のことを揉もうとしてるやつだぜ……？」
「そんなやつでさえその胸……じゃなかった、優しい心で包もうってのかよ」
「やっぱり俺ぁ、そんなあんたが好きだぜ」
みたいな感じで好意をさりげなく伝えます。
モテる男はさりげなく、って聞いたので。
これで先生の目がハートになっていたらこっちのものなので、
揉もうとします。
あとはどんな酷い目に遭おうが大丈夫です。

サンプルアクション（3）

プレイヤーの目的・意図

やばいキャラをやってみたい

キャラクターの目的・理由

ふふ、やつら3人はただの前座……実は俺らは四天王なのさ

キャラクターの行動・手段

「偽装（フェイク）」のヤナギ、「直球（ストレート）」のイガラシ、「神速（マッハ）」のハットリ……。
やつらは所詮二流の揉み師。
俺が揉むための前座に過ぎないのさ。

やつらが一通り他の生徒なりに捕まった時が、俺の動く時。
そう、俺こそが真の揉み師、
「蛇の牙（スネイクバイト）」の藪田だ。

俺の変幻自在に動く指は、獲物を掴んだら決して離さない。
たとえ腕の骨が折れようともだ。
かつて幼稚園時代……この蛇の牙で先生のことを揉んだ時は、
24時間その牙は獲物から離れなかったんだぜ。
先生（と両親）、すげえ泣いてたっけ。懐かしい思い出だぜ。
どれ、今日もまたひとり、俺の毒牙の餌食となってもらおうか……！

まずはいつも通り、ターゲットに背後から近づいて……。
息を殺し、タイミングをはかる。
そしていざ揉もうとしたその時、ふと声が聞こえた。
「君は、いつまでそんなことを続けるの……？」
こ、この声は……あの時の……幼稚園の先生、はるか先生！
なんではるか先生の声が！？
「そんなことを続けていたら、君は本当に悪い大人になってしまうよ」
でも先生、こいつは俺の運命なんだ。
なあ先生、俺たち、違う形で出会ってたら、
別な未来もあったのかな……。