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さよなら鷲尾先生
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chapter.9 エキシビション・マッチ
確かに、当初目撃されていた危ない不審者たち……。
ハットリ、ヤナギ、イガラシの3名は倒された。
しかし、彼らの他にも危ないヤツは潜んでいた。それも、身近なところに。
「……」
一通り怪我人の手当てを終えた鷲尾先生だったが、治療中もその前後も、ずっと視線を感じていた。
それがどこから来るものかは明白だった。
視線を辿った先にいた人物……それは、乱入者が来る前に相談事に来ていた未沙だった。
そう、「揉みたくてどうしようもない」と悩んでいたあの未沙だ。
揉んだり揉まれたりの一部始終を見ていた未沙は、元々あった揉みたい気持ちがさらに膨らんでしまっていた。
影響を受けやすいお年頃だったのかもしれない。
頭の中が「揉みたい」で支配されてしまった今の未沙は、もう立派な4人目の揉み師である。
「もう我慢できない……もう病気でもなんでもいいから、揉ませて先生!」
ギラリと目を光らせた未沙が、鷲尾先生に飛びかかる。
「えっ、ちょっと……!」
予想外の襲撃にたじろぐ先生だったが、そんな状況でも素早い反応を見せた生徒がいた。
それは、鷲尾先生親衛隊隊長を自称する保健委員、牡丹だ。
「鷲尾先生に触れるなんて、ダメです!」
勇ましい声と同時に両者の間に割って入った牡丹は、身をていして未沙の魔の手から鷲尾先生を守った。
が、それはつまり牡丹が鷲尾先生の身代わりになったということでもあった。
「んっ……!」
未沙によって——あえてどこをとは書かないが——揉まれてしまった牡丹は、意図せず一瞬声を漏らしてしまう。
「先生じゃなかったけど……これはこれでよし!」
女の子なら誰でもよかった、とばかりに揉み続けようとする未沙。まさに気分は夢心地だった。
しかし、楽しい夢はすぐに終わる。
「えっ?」
がし、と腕を掴まれる感触。
見ると、目の前であえいでいたはずの牡丹がしっかりとその手で腕を掴み、ひねろうとしているところだった。
「鷲尾先生に手を出そうとする者は……あとついでに、勝手に私のも揉もうとする者は……こうです」
「わあっ!?」
腕を掴んだまま、牡丹が豪快に未沙を投げ飛ばす。
もの凄い勢いで飛んでいった未沙は、保健室の窓ガラスを突き破ってどこかへ飛んでいった。
「ふふふ、あとは私のろっこんでトドメをさして、しばらくは揉みたいなんて気持ちすら起こらないようにして……」
寒気のしそうな笑みを浮かべる牡丹だったが、当然この後鷲尾先生に「危ないでしょ」と注意を受けたのだった。
◇
割れた窓ガラス、ボロボロで捕まっている不審者および変質者たち。
保健室はなかなかとんでもない光景になっていた。
が、鷲尾先生を守ることができたのもまた事実。
もうこの保健室にも、校内にも不審者は残っていない。
——はたして、本当にそうだっただろうか?
私たちは、何かを忘れてはいないだろうか。
「なんだろう? なにか騒がしいね?」
そう言って、ベッドから出てカーテンを開け姿を現したのは、今回の騒動とはまったく関係なしに保健室にケガで運ばれていた涼太郎であった。
「……!?」
瞬間、そこにいた生徒たち、そして鷲尾先生の目が丸くなる。
なぜなら、涼太郎があられもない格好でベッドから出てきたからだった。
「みんな、どうしたんだい? 寝起きの僕がそんなに珍しいのかな?」
「いや、その格好……」
なんで裸にシーツを巻いた姿なんだろう。
その場にいた誰もが、同じ疑問を持った。疑問はあともうひとつ。
「ていうか……誰?」
そう、今の涼太郎は大きなサングラスとマスクで顔の大部分が覆われているため、誰も彼が涼太郎だとは気付いてくれなかったのだ。
「え? 見て分からないのかい? ほら、僕だよ」
「いや、だから誰……」
「美しき寝子島の妖精、花椿涼太郎さ」
「……」
皆さんお分かりの通り、この時点でだいぶ涼太郎は引かれていた。
まず妖精じゃないし、サングラスにマスクに裸でシーツってどう見ても不審者だしで、寝起きの僕が珍しいというより、ここまでヤバイやつ自体が珍しい。
これは……どうしようか。
周りの生徒たちが互いに顔を見合わせ合っていたその時。
がらりと保健室の扉が開く。
入ってきたのは、見回りから帰ってきた遥斗だった。
怪しい者がいないかと学校の敷地内を歩き回っていたが、収穫がなかったため、一旦保健室へと戻ったきたようだ。
「ふう……不審者は見当たらなかった。今日はもしかしたら、不審者は来ていないのかも……」
言いかけたところで、遥斗は目の前に立っている涼太郎と目が合った。
「来てたぁぁあーーーー!!」
思わず大声が出てしまうほどの衝撃を受けた遥斗は、咄嗟に持っていた竹刀を構えた。
「普段見慣れない人物、怪しげな格好をした者……間違いない、お前が不審者だな」
「え? 僕が不審者……? そんなわけないじゃないか、僕は寝子島の美しきようせ」
「黙れ不審者! お前に食わせるスイカはない!」
「スイカ……?」
「そうだ、スイカだ!」
これにはさすがの涼太郎もハテナマークである。
そうだ、この男、遥斗はちょっといろいろ思春期をこじらせてしまったせいで、今頭の中の8割はスイカで占められているのだった。
「いくら大きなスイカでも、勝手に食べるのはダメだ!」
周りの生徒たちは思った。
かたやサングラス&マスクに全裸シーツ男。
かたや鋭い目つきで竹刀を持ちスイカスイカと連呼する男。
——さてはこれ、どっちも不審者だな。
すっかり困惑してしまった一同をよそに、遥斗は涼太郎へと告げる。
「とぼけても無駄だ。どうせ先生を揉みに来たんだろう。果物は、揉んだら傷むだろうが!」
後半ちょっと八百屋のオヤジさんみたいになっているが、本人はいたって真剣に、先生のことを心配している。
ただちょっと、思春期であるがゆえにアレをスイカに置き換えていないと自分がダメになりそうだったのだ。
「先生を、揉む……?」
しかし幸か不幸か、涼太郎の耳に残ったのはセリフの前半部分だった。
涼太郎の脳内を、瞬時にそのフレーズが駆け巡る。
先生を、揉む。先生のなにを? 決まってる。アレだ。揉むってどうやって?
決まってる。アレをああしてだ。そしたら先生はどうなる?
あんなことになって、しまいにはアレがああなって……。
涼太郎は、鼻の奥に何かが溜まっていくのを感じた。
まずい。
そもそも、彼がサングラスとマスクを着用していたのはなぜだったか。
あまりにセクシーすぎる鷲尾先生を見て鼻血を出すのを防ぐため、そして万が一鼻血が出てもマスクで隠せるようにするためではなかったか。
が、この瞬間、それらの対策が何の役にも立たなかったことを彼は自らの体で思い知るはめになる。
「……!!?」
ぶしゅう、と噴水のような勢いを持った血が、涼太郎の鼻から放出された。
「ちょ、ちょっとあなたまた……!」
鷲尾先生が驚き駆け寄ろうとするが、涼太郎は手でそれを制止した。
「だ、大丈夫だよ先生……」
「いや、明らかに大丈夫じゃないから! 今手当てを……」
「よく考えてみたら、僕の体内から零れたこのノースブラッドは……キリストの涙と同じくらい尊いものだから」
「うん、全然言ってることはわからないけど、きっと今君はいろんな意味で大丈夫じゃなくなってるから!」
とりあえずタオルで噴出する血を抑える。涼太郎は、笑っていた。
「先生、止めなくていいんだ。だってこれは、男の子なら定期的に出した方がいいものだから……」
言って、涼太郎は鷲尾先生の手をどかそうとする。
が、その仕草が不運にも遥斗からは「スイカに触れようとしている」と見えてしまった。
「させるか、スイカ泥棒め!」
遥斗はろっこん「風の籠手」を使った。
愛用の竹刀を両手で強く振り下ろすことで発動するこの力は、一瞬だけ強い風を起こすことができる。
その突風が、涼太郎に直撃した。
「うわっ!?」
顔にあてられていたタオルも、かけていたサングラスやマスクも、そして体にまとっていたシーツさえも、風は遠慮なく飛ばそうとしている。と言うか既に、タオルとサングラスとマスクについては割れた窓硝子の向こうへと飛んでいった。
残ったのは、シーツのみ。
これも飛んでいってしまうと、大変まずいことになる。もう鼻血がどうかの問題じゃなくなっていた。
しかもたちの悪いことに、涼太郎はシーツを抑えようともしていなかった。
来る者拒まず、脱げるもの着直さずの精神だ。
このままでは危険だ。誰しもがそう思っていた時、一匹の蝶が保健室へ飛び込んできた。
蝶はカーテンの奥に引っ込んだかと思えば、人間となってすぐに再び姿を現した。
「そこまでです」
凜とした声。立っていたのは、梢だった。
そう、先ほどの蝶は梢がろっこんで自らの姿を変えたものだったのだ。
「空を掴むが如し。無い胸は振れぬ。一寸先は骨。忍者(フラット)のヤシキノ、参上です」
梢は胸元に仕込んでいた画鋲を取り出すと、素早く涼太郎の足下へと撒いた。
裸だったので当然素足の涼太郎は、それを思いっきり踏んづけてしまう。
「痛っ……!?」
思わず飛び上がる涼太郎。鼻血と共に宙を舞う彼を追撃したのは、梢の足だった。
「この世にはびこる不審者は、成敗しましょーね」
言うと同時に彼女のつま先が、涼太郎の下半身にヒットする。
「っっっっっっ!!!!」
なにかやばいところにでも命中したのか、声にならない声を上げる涼太郎。その場に倒れた彼に、ふぁさっとシーツがかかった。
彼の大事なものは重傷みたいだが、別の大事なものはある意味で守られたのだ。
そして呆気にとられた生徒たちが気付いた時には、既に梢は蝶となり姿を消していた。まさにジャパニーズニンジャガールである。
「……もう、何がどうなってるの……?」
嵐が過ぎ去った後の保健室で、鷲尾先生は頭を抱えるのだった。
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2人まで
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日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
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