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さよなら鷲尾先生
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chapter.10 丸くおさまりました
翌日。
すっかり平穏を取り戻した保健室に、あるひとりの生徒がやってきた。
「……失礼します」
入室したのは、前髪で目を隠した、お世辞にも明るい雰囲気を持っているとは言えない男子生徒だった。
連れてきたのは、寝太郎と武道だ。
彼らは男子生徒の両脇に立っており、口ごもって何かを言い出そうとしている生徒に対して優しく促した。
生徒はやがて、ゆっくりと口を開く。
「あの……ごめんなさい」
鷲尾先生の前に進み出ると、大きく頭を下げる。
そう、彼こそが今回の事件の発端となった、鷲尾先生隠し撮りの当事者だった。
不審者たちの捕獲後、寝太郎と武道は彼を探し出し、話をしていたのだ。
「悪いことは言わないから、消してた方がいいよ、その画像。断りなく上げるのはプライバシー違反!」
明るく諭す武道に、てっきり怒鳴られるかと思っていた生徒は素直に謝った。
「今回はどうにか先生も無事だったけど、被害を受ける可能性もあったわけだし、気をつけようね」
「撮るなら、次からは俺の腹筋にしとこう! こっちはいくらでも撮っていいからHAHAHA☆」
一通り事情を聞いた生徒は、「そんな大ごとになるなんて」と最初こそ驚いていたが、やがて自分がもの凄く迷惑をかけてしまったことに気づき、先生にも直接謝りに行くことを決めたのである。
「もう、ほんとにいけない子ね」
生徒が自白すると、鷲尾先生はいつもみたいに小さい子供を優しく諭すような口調で眉を少し下げた。
「次からは、こんなことしちゃダメよ?」
こくんと、生徒が頷く。鷲尾先生はその様子を見て、にっこりと笑った。
「じゃあ今回の罰として……そうね、昨日の騒ぎでまだ保健室が少し散らかってるから、一緒にお掃除してもらうのはどう?」
「はい!」
許された安堵からか、ほっとした顔で生徒は大きく返事をして掃除用具を取りに行った。
扉を開け、廊下に出る生徒。
するとそこには、保健委員の牡丹が立っていた。
手にはモップや雑巾などの掃除用具が。
きっと彼女もまた、掃除の手伝いをしに来たのだろう。
「話は聞いていましたよ。今回の件、原因はあなただったそうで……」
牡丹は相手の反応を待たずして、手を引っ張りどこかへ連れていこうとする。
「えっ、ちょっ」
「まあとりあえずこっちに来てください。ほら、こっちこっち」
「あの、僕、掃除が」
「ええ、ええ。わかってます。お掃除しましょうね、ふふ」
牡丹に連れてこられたのは、空き教室だった。牡丹は、扉を閉めるとにっこりと笑う。
教室には、ボールや卵、地球儀からビー玉まであらゆる丸いものが所狭しと並んでいた。
「あの男子生徒クン、戻ってくるの遅いような……」
「どうしたんだろうね」
自分たちも掃除を手伝おうと、一旦保健室から出た寝太郎と武道が、そんな会話をしていた。
「あ、そういえばこれ余ってたなぁ。掃除が終わったら食べます〜?」
寝太郎がそう言って出したのは、刀にも渡した饅頭だった。どうやら多めにお土産を買っていたため余ってしまっていたようだ。
「おいしそう! もらっちゃっていいのかな?」
首を縦に振る寝太郎。その時だった。
「え? 今なにか悲鳴みたいな声が……」
聞こえた方向を向くと、廊下の向こう側からさっき別れたばかりの男子生徒が全速力で走ってきた。
「あれっ……?」
男子生徒は血走った目で寝太郎と武道を見つけると、駆け寄ってくる。
「た、助けっ……」
が、彼の唇がそこで止まった。視線の先には、寝太郎の持つ饅頭。
「ひいっ……! ま、饅頭こわい!!」
へろへろな声と走りで、男子生徒は寝太郎と武道を通り過ぎ、走り去っていった。
「……?」
顔を見合わせ、首を傾げるふたり。
「はあ、はあ……」
男子生徒は、とにかく丸みを帯びたものから離れたかったのだ。いったい牡丹に何をされてどんな思考を植え付けられたというのだろうか。
校門を出たところで立ち止まり、肩で息をする。
ここまで逃げれば大丈夫か、と顔を上げた矢先、たまたま買い物帰りだった遥斗が歩いてくるのが見えた。
彼の手は、大きな大きなスイカを抱えていた。
直後、聞いたこともないような悲鳴があたりに響いたそうな。
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あとがき
担当マスター:
萩栄一
ファンレターはマスターページから!
萩栄一です。
今回のシナリオに参加していただき、ありがとうございました。
思っていたよりがっつりと不審者を撃退する人が多かったんですけど、
思っていたより不審者になってくれる人も多くて、その点ではバランスがよかったのかなという気がしています。
世の中は、不審者とそうでない人がいて成り立っているんだなと思いました。
ちなみにどうでもいいことなんですけど、今回はあえて女性の胸を表すあの言葉を一切使わないで書いてみました。
もしどこかでうっかり出てしまっていたら、それは僕の欲望が無意識に漏れたのだと思って優しくスルーしてください。
なお、アクションに対する意見などを、
個別コメントで何人かの方に送らせていただきました。
それでは、また次回のシナリオでお会いできることを楽しみにしています。
長文に付き合っていただき、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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