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さよなら鷲尾先生
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chapter.4 保健室にて(2)
扉の音に、一同の警戒心はいやが上にも強まった。
勢いよく開いた扉の向こうから、人影が飛び込んでくる。
「……!」
それは、紛れもない寝子島高校の生徒、
朝野 未沙
だった。
ふう、と息を吐く面々。
かわいらしい女子生徒の登場でほっとした……といったところだろうか。
がしかし。
この朝野未沙、実はある意味、不審者よりもたちが悪かった。
「先生っ!」
未沙は入室するなり、大きな声で鷲尾先生を呼ぶ。
「なあに?」
人差し指を口元にあて、「もう少し静かにね」とジェスチャーしながら鷲尾先生が返事をした。
すると未沙は、なにやら思い詰めた様子で口を開く。
「あの、悩み事があるんですけど、聞いてください」
「あら……今の方が良いのかな?」
年頃の少女の悩みだ、他の人の前では話しにくいこともあるだろう。
そう思い気を利かせたつもりの鷲尾先生だったが、未沙は割とそのへんについてはどうでもよかったようで、とにかく一刻も早く話を聞いてもらいたい様子で首を縦に振った。
「あのね、先生……あたし……」
言うんだ、あたし。そのために、わざわざ春休み中なのに学校に来たんだから。
自分で自分の背中を押した未沙は、やがてその悩みを告げた。
「あたし、他の女の人のことを揉みたくなっちゃうんです!」
「……えっ?」
驚きのあまり、ぽかんと開けたままの口が塞がらない鷲尾先生。しかし未沙はお構いなしにどんどん話し出す。
「自分のを揉んでみたこともあるんです。でも、それじゃ全然解消されなくって。あたし、他の女の人のじゃないとダメみたいなんです! これって病気ですか!?」
「うん、えっとね、とりあえず落ち着いて。ね?」
興奮した様子の未沙をなだめる鷲尾先生。
周りにいた生徒たちはほぼ同じことを思っていた。
不審者ではなかったけど、これはこれで随分変質者っぽいなと。
でもまあそのへんは個々人の趣向もあるだろうしということで、みんなスルーしていた。
優しさって、こういうことなのかもしれない。
ちなみにこの時、刀と別れ食堂から保健室へと向かっていた寝太郎もまた、ちょうど未沙の後を追うように保健室へと入ったところだった。
そしたらこの騒ぎである。
入って数秒で、「揉みたい」とか「揉んでみた」とかなんとも不埒な単語が聞こえてきて、寝太郎は思わずさっき刀に胸を触られた時のことを思い出した。
「なんだろう、揉みブームみたいなのが来てるのかなあ……」
なお、皆さんお忘れかもしれないが、この時鷲尾先生は、肩揉みを申し出た能美子にマッサージを受けている最中であった。
つまり、揉まれてる人に対して揉んだことのある人が揉みたいと相談している状況だ。
逆にわかりにくい。
未沙は、真っ直ぐに鷲尾先生のことを見ている。はずだったんだけど、マッサージしている能美子もなかなかのスタイルだったため、ついそっちにも無意識に視線が行く。
「あ、今胸当たっちゃいましたね」
そしてまた、能美子がそんなことを何の気なしに言ってしまったものだから、未沙のドキドキ度はさらに急上昇した。
その後ろで、寝太郎のドキドキ度もこっそり上がってた。
揉んでいる人の視点で考えると、アレって、鷲尾先生の長い髪が前に流れてて、うなじとか見えてるのかなぁ……。
いけないと思いつつ、彼とて思春期の男子。頭が勝手に妄想を加速させていく。
「……これは、すごく良くないかな〜……」
このままではうっかり鼻血とか出てしまうかも、と思った寝太郎はひとまず心を落ち着かせるため、一旦保健室から出ることにした。
その間もひたすら鷲尾先生と能美子を凝視していた未沙だったが、実はカーテンの隙間から一部始終を見ていた亮も、年頃の男の子なので顔を赤くしてドキドキを必死に抑えていた。
「俺は事件を解決するために張り込んでいるんだ……邪な感情に支配されるな……鷲尾先生には何度もお世話になったはずだろ」
恩返しなんだ、的な意味で言ったのだろうが、このタイミングでいうとちょっと誤解を招きかねない。
亮が自分の気持ちを頑張って落ち着かせている一方で、未沙は完全に欲望に負けそうになっていた。
欲望。
つまり、揉みたい気持ちだ。
女の人のを揉みたいという悩みを相談しに来たら、まさか女の人が女の人を揉んでるなんて。
あれ?
てことは、これあたしも揉んでいいのかも!
未沙の思考が、だんだん危ない方向へスライドしつつあった。
保健室に、危険な香りが立ちこめてきたこの時。
実は、カーテンで仕切られたベッドにはもうひとりの生徒が横になっていたことを誰も知らなかった。
亮がスタンバイしているベッドの隣にある、別のベッド。
そこで眠っていたのは、
花椿 涼太郎
だった。
目は閉じたまま、穏やかな寝息を立てている。
彼の意識は、まだ夢の中だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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