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さよなら鷲尾先生
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chapter.3 保健室にて(1)
場面は変わり、保健室。
不審者たちが目指そうとしているこの場所には、ターゲットである
鷲尾 礼美
先生がいた。
と同時に、数名の生徒たちも。
「添木先輩、この薬はこっちの箱でよかったのよね?」
「尾鎌さん、ありがとう。それで合っていますよ」
とりわけ、保健委員である
尾鎌 蛇那伊
と
添木 牡丹
は、休みの日でも自主的に鷲尾先生の手伝いを申し出ていたため常に側にいる形だ。
と言っても、ご覧の通りべったり張り付いているわけではない。さすがにそれでは先生に迷惑がかかってしまうという判断により、あくまで「保健委員の仕事をしつつ先生に迫る危険から守る」というスタンスだ。
特に蛇那伊の鍛えられた五感は鋭く研ぎ澄まされており、仮にドアから正々堂々と入ってこずとも、どこからの侵入にもすぐさま対応できるよう気を配っていた。
そのオーラ、まさに百戦錬磨の侍の如しである。
一方の牡丹も牡丹で、「鷲尾先生を狙う不届き者は万死に値する……」などと物騒なことを口走っており、ある意味では蛇那伊よりも寒気を感じさせるオーラを放っていた。
しかし今目の前にいるのは、滅するべき不審者ではなく大好きな鷲尾先生。すぐに牡丹の顔は柔らかくなった。
ほぼ無意識的に鷲尾先生の方へと目を向けると、彼女は物憂げな瞳で窓から外を眺めていた。
「鷲尾先生……」
ぽつり、呟く。
確かに先生は素敵な女性だし、ネットで大人気になってしまうのも頷ける。
けれど、その人気があらぬ方向へ行ってしまい、先生を苦しめているのだとしたら。
「私も苦しいです……」
そう漏らしながら、牡丹はティーポットにさらさらとハーブを入れた。
お湯を注いで少しの間蒸らすと、カップへと注ぐ。
できあがったハーブティーは、ことりと鷲尾先生の机へと差し出された。
「あら……?」
「よかったら、どうぞ」
「ありがとう、添木さん」
ゆっくりとカップのふちに口をつける。湯気で曇る紅が、妙に色っぽい。
それは、憂いた表情からくるものもあっただろうか。
牡丹は声をかけるかどうか少し迷ったが、意を決して思いを口にした。
「あの、鷲尾先生」
「なあに?」
「もし……今回の件で悩んでいるんだとしたら、その……大丈夫ですから」
牡丹の言葉に少し目を丸くする鷲尾先生。
「どんな変態が来ようとも、みんなが鷲尾先生を守ってくれます。いつも保健室で私たちを助けてくれる鷲尾先生のためなら、みんな頑張って騎士になっちゃいますから!」
その大げさにも思えるセリフに、思わず鷲尾先生はふふっと笑みをこぼした。
「なんだか、あなたたちにまで随分気を遣わせちゃったみたいね」
「気を遣うだなんて、そんな」
「でも、ありがとう。ただ危ないことはダメよ?」
その一言に内心ギクリとする牡丹だったが、目の前の大好きな先生にこんな優しい顔で言われたら、逆らえない。
「もちろんです。危ないことなんて、何もないに越したことはありませんから」
◇
ハーブティーの香りに包まれた保健室は、穏やかな時間が流れていた。
それが束の間の平和なのかどうかはまだ分からない。
鷲尾先生の机には、カップがふたつほど増えていた。
今しがた保健室にやってきた生徒、
弘明寺 能美子
と
八神 修
の分だ。
「しかしいつの世も、男子ってサイテーなことするのね」
事情を一通り聞いた能美子は、溜息と共にそんな言葉を吐き出した。
「まあ、春はオカシイ人が沸くというし……一過性の天候不順だとも言えるな」
修が、指先を包帯で巻いてもらいながら能美子の言葉に反応した。
なんでも校舎裏で射撃部の活動をしていたら、樹皮が刺さってしまったようだ。
鷲尾先生の雰囲気がいつもと違ったことを察した修、そして能美子は、少しでも彼女の気を楽にしようとしていた。
「弘明寺さんは、なにか嫌なことでもあったの?」
鷲尾先生に聞かれると、能美子は過去のことを語り出した。
「私も昔、露出度高い服着てるのが載っていた雑誌の名前で検索したら、ヤバいネタ書かれてたことあって。マジサイテー」
「それは……酷いな……」
ヤバいネタ、で大体を察した修が悲しげな顔をする。
「先生も、今回みたいに変な方向にねじ曲げられたら嫌ですよね。いくらスタイルが良いとはいえ」
「うーん、スタイルがどうっていうのは分からないけど、周りに迷惑がかかっちゃうのはやっぱり、ね」
ふたりの会話を聞いていた修が、はてと単純に思ったことを口にする。
「そもそも、先生の魅力は美しさもあるけど、内から光る知性と心だと俺は思ってます」
「まあ、上手いのね。あんまりからかっちゃダメよ」
「からかってないですよ。本心です。でもだからこそ、先生には悠然と構えて笑ってほしいなと思うんです」
その方が素敵ですから、と付け加える。
もちろん口説いてるわけではない。ただ少しでも、先生の気持ちをほぐしたかったのだ。
「あー、でも、今より素敵になると、モテ過ぎて困っちゃいますか」
笑いながら言うと、鷲尾先生も釣られて笑った。
「こら、いい加減にしなさい。もう」
微塵も怒りのこもっていない「こら」で、再び修が笑う。
「そういえば、先生ってすれ違う子とかになにか言われることとかないですか?」
能美子が、鷲尾先生に尋ねた。
「なにか……? うーん、視線を感じることはよくあるけれど……」
「あぁ、それもありますね。むしろそっちですね。私と同じです。もしかして、ブラジャー選ぶのも大変だったりしません? あと、肩も凝ったり」
「すごい、ほとんど正解よ。どうして分かるの?」
「経験がありますから」
この場に、梢あたりがいなくて心底よかったと思う。胸にしかけた画鋲を能美子めがけて投げていてもおかしくない。
能美子本人にそのつもりはなく、あくまで先生の気持ちに寄り添おうとしての発言なのだろうが、ほぼ自分の体型の自慢になっていた。
「あ、そうだ先生。肩お揉みしますよ」
肩凝りの話題から連想したのか、能美子はそう言うと立ち上がり、先生の背中側へと回り込んだ。
まだ事件の気配は、保健室に迫っていない。
ただもちろん、肩を揉もうとしていた能美子や話し相手の修、保健委員の蛇那伊や牡丹らは警戒を怠っていなかった。
さらに、もうひとり。
カーテンで仕切られたベッドの上、そこに
新田 亮
が潜り込んでいた。
目的は、言うまでもない。
不審者への警戒と、場合によっては捕獲まで。
カーテンの隙間から入り口を睨む亮の目つきは鋭く、これからなにかが起こるであろうことを予感させた。
瞬間、亮の目が大きく見開かれる。
その直後、保健室の扉が開いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
お色気
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月10日
参加申し込みの期限
2017年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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