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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【膝枕。男の夢だよね】
いつもと変わらず、清々しい朝のこと。
神嶋 征一郎
は今日も目覚めのコーヒーの香りを楽しみながら、ばさりと新聞を広げます。わざわざ取り寄せているドイツ語の新聞ですけれど、征一郎はそれを優雅にすらすらりと読み進めていきます。
次いで彼は愛用のヴァイオリンをケースから取り出して、花瓶に飾られている花を前に演奏を始めます。淡い色のその花には、彼の
幼馴染の名前
がついていて、育てる者の心を映し出す……なんて不思議ないわれがありました。もちろん、こうして征一郎が丹精込めてお世話をしているおかげか、今日も咲き具合は上々です。
自身の演奏にも、花の美しさにも満足した彼は、朝の清廉な空気に包まれながらソファに腰かけて、ふわりと微笑みます。
どうやら、今日は良い日になりそうだ……そんな予感が彼の胸を満たしつつあった、まさにその瞬間のことでした。
「……ん?」
揃えた膝に妙な重みを覚えて、目線を下ろした征一郎は、ぎくりと固まってしまいました。
「なっ……なっ、なっ」
「あれ? なんで俺、こんなとこで寝て……ふわぁ」
気持ち良さそうに寝そべる
楢木 春彦
を、自分が膝枕していることに気づいたので。
ついでに言うなら、自分が
またしても女性になっている
ことにも気が付いたので。
「……なぜだ!?」
うららかな春に、まさしく春を名前に冠する春彦はその日、朝の散歩がてらに公園のベンチで眠気に誘われておりました。
「うーん。つまんねぇこと言っちまったよなぁ……」
ふわわとあくびを漏らしながら思い返すのは、先日のこと。桜花寮の同室で、彼女持ちの友人に切ってしまった大見栄は、春彦にはちょっぴり厳しい難題でした。
「俺だってすぐ、膝枕してくれる相手くらい見つけてやる! そん時ゃ証拠の写メも見せてやるぜ! なんつって……あいつのノロケについつい、言っちまったけど」
そんな大らかで包容力のお高い誰かがあっさり見つかるわけもなく、途方に暮れる彼の脳裏へふと浮かび上がるのは、いつだか出会った素敵な女性のこと。
「ああ、どうせなら、『あの人みたいなキレーなお姉さんに、膝枕してもらいてぇ』よなー……」
幸か不幸か、本日は4月1日であります。そして今年のエイプリルフールは、神魂の影響がモリモリなのでした。
次第にうつらうつらとして、彼がうっかり寝入ってしまう直前に漏らした言葉が、どうやら現実となったようなのです。
「……なぜだ!?」
「うぇっ?」
徐々に目覚める彼を包み込むような、やわらかくてすべすべの感触。彼を優しく見下ろす、慈愛に満ちたこのまなざし(注・春彦ビジョン)。
「……おわぁっ!?」
がば! と飛び起きた春彦は彼女と見つめ合い、にわかに大混乱な頭のままに、
「えっと……ひ、ひさしぶりっす」
「あ、ああ……あの時は、世話になったな。うん」
おたがいぺこりと頭を下げたりしました。
ややあってふたりは部屋を出て、さわやかな外の空気の中を並んで歩いています。
「征藍さん、でしたっけ。珍しい名前だけど、キレイな響きっすよねー」
「ふん、そうか……?」
とっさに名乗った偽名は、図らずもピッタリ。ぷいと顔を背けた征藍こと征一郎の横顔は、春彦フィルタをとおしてみたなら、照れくさそうに頬を赤らめる美人なお姉さんにほかなりません。
(征藍さんのコト、ちっと気になってたけど……まさかもっかい会えるなんて。膝枕までしてもらって、ラッキーだぜ♪)
なにしろ彼……彼女? はいつの間にやらその服装までも変わっていて、ゆったりとした薄桃色のフレアスリーブブラウスは肩出しですし、きわどい紺のミニスカートからは、先ほど春彦を膝枕していた美しいおみ足までもすらりと伸びているのです。
「あんな良く分からね……分からないところに飛ばされて、おたがい災難だったな。決してあそこは自分の部屋ではね……部屋ではないからな。まぁ、内装は悪くなかったが」
「そうっすか? いや、俺は全然災難じゃねぇっすけど……!」
スースーとする足元が心もとなかったり、顔見知りである春彦に身バレしやしないかと内心心穏やかではいられない征一郎のかたわら。春彦はと言いますと、こんなスレンダーボディの美人と並んで歩くのはまるでデートのようで、この再会をすっかり楽しんでいるのでした。
征一郎にとっては、再び女性化してしまったのっぴきならないこの状況を打開する術がなにか見つかるかも……と思っての外出でしたけれど、
「せっかくだし、俺おごりますよ! 何食べたいっすか? なんでも言ってくださいね」
「いや、自分はおごられるのは、好きではないので……」
「まぁまぁ、そう言わず♪」
なぜだかやけに楽しそう。張り切っている春彦に気づかれないよう、こっそり深いため息をつきました。
「……くしゅんっ」
「っと、大丈夫っすか? これどうぞ」
少し冷たい風が吹いて、くしゃみをした征一郎の肩にふわりと重なるあたたかい感触は、春彦がかけてくれた上着です。
「返すのは、次に会った時で構わないんで」
「い、いや、自分は……」
もちろん次の機会はごめん被りたいものでして、断りかけた征一郎でしたけれど。
春彦のとっても良い笑顔には毒気を抜かれてしまい、代わりにぽつり、つぶやいたのでした。
「ああ、まったく。女装する男の気持ちは、分からねぇ……」
「え?」
「なんでもない。ほら、昼飯をおごってくれるんだろう」
「もちろんっす!」
ぬくぬくとした彼の上着の襟口を合わせつつ、にこやかな春彦に見えないようにと少しばかり気づかいながら、征一郎はもひとつため息を漏らしました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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