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授業風景 〜1年9組と10組の女子の場合〜
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chapter.3 柔軟体操にまつわるエトセトラ
有紀に指示された通り、女子たちは友達同士で、あるいはこの機会にと互いにまだよく知らない者同士で、柔軟体操のペアをつくろうとしていた。
「えっと、どうしようかなあ」
柔軟の相手を探していた
緑野 毬藻仔
は、ある人物を見つけ「あ」と小さく声をあげた。
彼女の視線の先にいたのは、同じ10組の友人である
シダ 美穂戸
。
「シダさんも相手いないのかな?」
毬藻仔が言うように、シダはまだ誰ともペアを組んではいないようだった。
となれば、毬藻仔が取る行動はひとつである。
「シダさーん! 一緒に柔軟やろーっ?」
「お もこもこか」
呼ばれたシダは、毬藻仔のところへ元気に駆け寄ってくると爽やかな笑顔で頷いた。
「柔軟 やろう シダ 体動かす 好き」
「よーし、じゃあ最初は私がシダさんのこと押してあげるね!」
言って、毬藻仔はシダの後ろへと回ると、シダに足を開かせた。気のせいか、毬藻仔の表情が少しいたずらめいたものになっている。
「えいっ! 股割股割〜」
ぐぐいっとシダの背中を押す毬藻仔。と同時にシダの顔が床へと近づいていく。
そして毬藻仔の耳にはシダの悲鳴が届く……かと思いきや、そうはならなかった。
「うわあ、シダさんやわらかーい!」
逆に、声をあげたのは毬藻仔の方だった。
そう、シダは悲鳴を上げるどころか、今にも胸が床につきそうなほど、ぺたんと体を水平にしていたのだ。
「シダ 普段から いろいろ 蹴ってる このくらい ホンサオダウ」
どうやら、これくらいは問題ない、ということらしい。
「うーん、思ってた反応じゃなかったなあ……」
シダの体の柔らかさに感動しつつも、ちょっとだけ残念そうでもある毬藻仔。そんな彼女の心に、僅かな茶目っ気が生まれた。
「こうなったらー……、えいっ」
毬藻仔は、シダの背中にあてていた手を脇へとずらすと、指を軽く動かした。
「あっ!?」
これには思わず、シダも声が漏れる。
「もこもこ ずるい それ くすぐったい」
シダはぷう、と頬を膨らませ、毬藻仔を見上げた。
と、シダがここで交代を申し出る。
「シダかわる 次 もこもこの番」
「えっ、私!? い、いいっ! いらないよっ!」
慌てて手を振る毬藻仔。自らの体の硬さを知っている彼女は、どうにか逃げ切ろうとする。
だが、ちゃんと授業を受けるということは、片方だけでなくペアを組んだ双方が柔軟をするということだ。
「まかせろ 押すの好き シダ」
さっきのお返し……と彼女が思っていたかどうかは分からないが、シダはにっこりと笑って毬藻仔に座るよう指さした。
「うう……私は押されるの好きじゃないよう」
そんな泣き言を言いつつも、毬藻仔は観念したのかお尻を床につけ、背中をシダに向けた。その背を、シダが押す……と、今度はすぐに悲鳴が聞こえた。
「い、いたたたっ! 痛い痛い! ギブ! ギブ!」
毬藻仔が大声でシダを止めた。ちなみにこの時彼女の胸は、床からまだだいぶ離れた位置にある。
「硬いな もこもこ 硬いまりもは ただの石だ」
どこかで聞いたようなことを口にするシダ。
既に毬藻仔は涙目になっているが、シダはお構いなしだった。
「ふにゅふにゅに なろう 足で押すと うまくいくか?」
「えっ、足ってまさか……いたたたた!!」
なんと、シダは毬藻仔の前に回り込むと、自らの武器であるその足を彼女の足にくっつけ、そのまま広げ始めたのだ。
「む……無理っ! シダさんこれ無理っ! 私死んじゃうっ!」
「生きろ もこもこは 美しい」
「美しくないからっ! たぶん今一番美しくない姿勢になってるからっ!」
毬藻仔の悲鳴も嘆願もスルーし、シダはそのまま足を広げ続けた。すると。
ぐきっ、と、歪な音がした。
「あ……」
まずい、今のはやばいヤツだ。本能でそう感じ取ったシダは、すぐさま足を戻し、毬藻仔の顔をのぞきこむ。
「シ……シンロイ 大丈夫?」
ベトナム語で、ごめんなさい、という意味らしい。が、何語だろうと今の毬藻仔には関係なかった。なぜなら、痛みのあまり聞こえてなかったからだ。
「シダ なめようか? いらない?」
どうにか痛みを鎮めようとするシダの言葉に、毬藻仔は必至で首を横に振っていた。
「なら こうする いたいのいたいの とんでけ」
シダはそっと毬藻仔の頭を撫でた。毬藻仔は少し落ち着きを取り戻しながら、股関節を鍛えようと心に誓ったのだった。
シダと毬藻仔のふたり以外もまた、時に楽しく、時に悲鳴をあげながら柔軟をこなしていく中、
笠原 ひびき
はひとり、ペアの相手を見つけることが出来ず困っていた。
「誰か探さなきゃ……って言っても、ほとんど相手決まってるんだな。そりゃそうか」
既に入学した時から1ヶ月以上。
あっという間といえばあっという間だが、仲の良い友人がクラスに出来はじめていてもおかしくない期間でもある。
人見知りのせいか、あまり人と打ち解けるのが上手ではない彼女は、この体育科の合同授業においても、お世辞にも馴染んでいるとは言い難い状況であった。
「ど、どうしようかな……」
やや不安そうな顔で辺りを見回すひびき。
と、そこに9組の生徒である
奈良橋 博美
がやってきた。
「なあ、もしかして相手を探し中か?」
「えっ!?」
突然話しかけられ、ひびきは微妙に上擦った声を出してしまう。
「探し中っていうかその……なんだ、まあ、そういうこと、なのかな」
まさか自分が声をかけられるとは思っていなかったのだろう、咄嗟に言葉が出てこず、しどろもどろな調子で受け答えをするひびき。
そんな彼女に、博美は屈託のない笑みを浮かべながら言った。
「そうか。俺も相手探してたとこだったんだ。良かったら一緒にどうだ?」
「あ、あたしで良いのか……?」
声をかけられただけでなく、誘われてしまった。そのことはひびきに驚きと困惑、そして小さな喜びをもたらした。
しかしそれをうまく表現する術が自分にはない。ひびきがまごついていると、博美は首を傾げて尋ねた。
「ん? そう言ったつもりだったけど……イヤだったか?」
「あ、イヤじゃないって。全然、ええと、その……」
「よし、じゃあ決まりだ! 俺は9組の奈良橋。よろしく頼むぜ」
「こっちこそ……よ、よろしくな」
ぎこちなくはあるけれど、どうにかペアをつくれたひびき。博美はそんな彼女の様子を特に気にした様子もなく、雑談を交えながらしっかりと柔軟をこなしていった。
「へえ、ひびきさんはボクシング部なんだ。そのくらい背丈があると、戦う時に有利そうで羨ましいぜ」
「羨ましい……ってことは、格闘技系の何かを?」
「格闘技っていうか、武術なんだけどな。でも戦うって点では、近いものはあるかもな」
思わぬ共通点が見つかったことに、ひびきは少し距離が縮まったような感覚を覚えた。
そのそばでは、同じ10組のクラスメイトである
青物 といき
と
藤堂 月乃
がペアを組み柔軟をしていた。
「やっぱり、体育の授業が一番楽しいなー」
足を伸ばしながら、月乃が言う。その口調は大人しめではあったが、言葉通り楽しんでいる様子が窺える。そんな彼女のセリフに、といきも同調した。
「ふふ、私も体育好きー。毎日走り込んでるから、朝一の体育もイヤじゃないし」
「毎日? すごい……」
何気ない、ごく普通の会話を交わしながら協力して柔軟を行うといきと月乃だったが、月乃はこの時、妙な視線が自分たちに向けられているのを、敏感に感じ取っていた。
授業が始まる時、有紀がちらりと感じたのと同じものだ。
「……」
そのせいか、月乃は時折視線を体育館の窓の方に向けている。月乃のそんな様子に気づいたといきが、話しかける。
「どうしたの?」
「うん、なんだか妙な感じがするっていうか、変な気配を感じるような……」
「変な気配? んー、なんだろ」
指をあごに当てて少し考える素振りを見せた後、といきは言う。
「あんまり考えたくはないけど、覗き見する男子とかがいるかもしれないね」
「そんなことされてたら、イヤだなあ……」
「ああいうことって、している方は面白いかもしれないけど、真面目に授業受けてる子にとってはマジ迷惑だしね」
といきがそう話すと、月乃も眉を下げた。実際に覗かれていたら、良い気分がしないのは当然だ。
がしかし、そんなことでせっかくの体育が楽しめなくなるのもそれはまた残念な気持ちになってしまう。そう思ったといきは、ころっと表情を変え、明るい調子でおどけてみせた。
「大体、そんなの学生でなければただの犯罪者だにゃ。お縄になっちゃえばいいのに」
「そうだね、ふふ」
月乃もつられて、笑みをこぼす。
しかし彼女たちがそんな微笑ましいやりとりをしている間も、「妙な気配」が残り続けていたのも、事実であった。
「いやー、体育科の女子って、スラッと締まってて、普通科の女子とは違う色っぽさがあるよな」
当の女子たちに犯罪者呼ばわりされていることなど露知らず、覗きに精を出していた者たちは多くいた。
握 利平
もまたそのひとりであり、彼は北校舎にある理科の特別教室から体育館の様子を眺めていた。
どうやら、授業中あまりに退屈で窓から景色を見ていたところ、体育館であんなことやこんなことをしている女子たちを目撃し、視線を奪われたようだ。
授業中なのに、良い度胸である。
「アレは……柔軟をしてるんだな。おおっ、あんなに足を広げてる……」
柔らかな日差しが、利平の視界をより眩しくさせる。そんな日差しのせいか、利平の口からは自然と言葉が漏れていた。まあ、漏れたのがそれだけで良かった。
「ん? 今度は体を大きく回して〜……っ!!」
さらに観察を続けていた利平は、思わず目を丸く見開いた。
彼が見たもの。それは、体を伸ばした女子の体操服の裾が上へとあがって、合間から僅かに見えたお腹だった。
「……であるからして……えー、ではこの問題は、握」
「腹チラだっ!」
ガタッ、と勢いよく席を立ち上がり、声高に告げる利平。それが奇遇にも、教師が彼を指名したタイミングと重なった。
「……腹チラ?」
「あ、いや、じゃなくって……」
必至に誤魔化そうとするが、どう頑張ってもリカバリーは難しそうだった。
「握、お前授業聞いてなかっただろ。そのまま立ってろ」
「……はい」
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担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月28日
参加申し込みの期限
2013年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月04日 11時00分
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