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だんじょん&にゃらごん 世界樹の塔
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■『ダンジョン』という希望
世界樹の塔。それはねこじま大陸に聳え立つ正体不明のダンジョンである。
一説には一夜のうちに現われたとも言われ、雲を超え空をも超えるそれは星にすら届くとも言われていた。
より恐るべきはそんな言説を信じてしまいたくなるような異次元的ダンジョン構造である。
控えめに見ても100メートル程度の幅しかない塔の扉を潜れば、見渡す限り無限に続く高原地帯が広がっているのだ。物理の法則を完全に無視した空間。その秘密を知ることが出来ればどれだけのことがなせるのか。そして、これだけ不思議な塔の中にはどんな敵が、どんな魔法が、どんなアイテムが眠っているのか。
探究心と好奇心、そしてそれらを燃料にして輝く希望の火を胸にいだき、冒険者たちは塔へと挑む。
「リリエルっ、はやくはやく!」
骨のナイフを手に草原を走る
メリィ・ランページ
。
彼女の後ろを走るのは、翼をはやした
リリエル・エーテライト
である。
こちらはメリィほどの体力がないのか、すでにぜえぜえと息を荒げていた。
「メリィちゃん、走るのはやいですよっ!」
「けど速く走らないと……」
後ろを振り向くメリィとリリエル。
角に大量のトゲをつけた屈強なシカの群れが、二人を猛烈に追いかけていた。
「なんでこんなことになってるんですかあ!」
「しかせんべいを使ったからかなあ」
首を傾げるメリィ。とはいえいつまでもデスマラソンを続けるわけにはいかない。
リリエルは意を決してジャンプアンドターン。
翼を広げて体勢を整えると、両手を翳して魔法をとなえた。
「おそーい、です!」
急速に操作された気圧がシカたちの行動力を奪っていく。反対に上昇気流がリリエルを包み込み、翼で風をうけたリリエルは急速にシカたちから遠ざかった。
キンと頭が響くような感覚。
高低差の激しい気圧の層が生まれるということはつまり……。
「メリィちゃん、準備してください!」
見えない発動レバーを引くかのように、手をぎゅっと握るリリエル。
途端、上空に出来た雨雲が激しい雷光を放った。
爆発でもしたかのような雷鳴。一斉に吹き飛ばされるシカたち。
魔法の力が途切れ、雲や雨粒が引いていく。
中でもひときわ大きなリーダー個体が立ち上がり、地面をがりがりとひっかく。突撃の体勢だ。
状況を察してメリィは走り出した。
「こっちだよ、あたしが相手になってあげる!」
正面からぶつかりに行く――とみせかけて素早く軸をずらして回避。
地面を一度転がると、手にしたナイフを投擲した。
足に直撃、動きの鈍った相手に、メリィは勢いよく駆け寄り、とびかかる。
角を握ってしがみつき、ナイフを急所にざくざくと刺していけば……。
ずずん、という地響きに近い音とともに相手は倒れ、メリィは土をほっぺにつけつつも離脱し、照れ笑いと共に起き上がった。
「やったね、リリエル」
「はいっ!」
ぱちんとハイタッチをして、二人はにっこりと笑いあった。
第一階層の草原地帯は野生動物を模したようなモンスターが数多く存在し、冒険者を見つけ次第敵意をむき出しにして襲いかかってくる。
しかしその動きが野生動物の威嚇行動の域を出るものではないようで、対応も難しくない。
「だから、第一階層はビギナーの冒険者にも人気なんだ」
八神 修
は杖を翳し、炎の魔法で肉食ウサギたちを焼き払っていく。
地面をはうツタのように広がる炎のラインを、跳ねて交わすウサギたち。
しかし俊敏にかわすウサギといえど、更に俊敏に動く対象からは逃げ切れないようだ。
花菱 真紀
は素早くウサギに接近してはナイフですぱすぱと急所を斬っていく。
「それで俺をここへ連れてきた、ってわけか?」
ウサギを残らず倒して、真紀はこきりと首を鳴らした。
眼鏡のブリッジを人差し指でつくようにして位置を直す。プラスチックフレームのちょっぴりしゃれっ気のある眼鏡である。
「確かに冒険者としてはビギナーだが、よそじゃかなり経験を積んできてんだ。気ぃ使ってくれんのは嬉しいけどかえって――」
「侮辱になる?」
「そこまでは言ってない」
互いに肩をすくめ合う修と真紀。
「シュー君! 花菱さーん!」
遠くから
椿 美咲紀
が走ってきた。
草原を走り大きく手を振る黒髪の少女をご想像頂きたい。
その症状がフルプレートアーマーを身につけている姿を想像していただいて。
降る手のさきに鎖鉄球(モーニングスター)がついているさまをご想像いただいて。
その直後に鉄球を放って横から飛びかかってくる巨大な熊をワンパンKOするさまをご想像いただけるだろうか?
脳に無茶を言って申し訳ない。
「エリアボスですかねー。これでこのエリアは討伐完了! 素材をはぎ取ってクエスト完了なのです!」
はぎはぎとか効果音を口に出しつつ熊の手とか毛皮とかをはいでいく美咲紀。
修と真紀は顔を見合わせ、もう一度肩をすくめた。
「ここは野生動物に近いモンスターが出るせいで、界隈の町では重宝される素材も多いんだ。今の熊型モンスター一体だけでも、ずいぶんな値段がつくはずだよ。逆に上階層になると専門的なアイテムばかりになって、かえって市場に乗せにくくなったりね、持ち帰りづらくなったりね」
「ふうん、ダンジョンもいろいろあるんだな……」
真紀は世界樹の塔周辺にできた冒険者村のことを思い出した。
ダンジョンからとれるいろいろなものを売ったり買ったりするべく露天が生まれ、露天が根ざして屋台となり、生まれた資金で立派な店となり、従業員が増えて村となる。まるで川辺に生まれた文明のごとく、大きなダンジョンはちょっとした都市化効果をもっていた。
真紀は元々大陸を渡り歩いて小銭を稼いで回っていたクチで、その流れで世界樹の塔周辺の冒険者村を訪れていたのだが……彼の能力に目をつけた修にスカウトされたのが今までの流れである。
「ま、金になるなら協力は惜しまないぞ。死なない程度のやつでな」
「勿論。俺も命を縮めるつもりはないよ」
素材収集が終わったらしい美咲紀がぱたぱたとやってくる。
「村に戻って完了報告しちゃいます? それとももっと上の階まわっていきます?」
「うーん、今日は余裕もあるし……ちょっと長めに行ってみようか」
第一階層からして草原地帯なので、第二階層がどうなっているのか。初めて訪れる者にとってそれはそれは気になることだろう。っていうか第一階層からして天井の無い青空なので、上の階層があることじたい想像できないのだが……。
「第二階層に来るのはひさびさねー」
朝野 未沙
は大きく背伸びをしてみせた。
「それにしてもこの」
前を見れば、海。
右を見ても、海。
左も後ろも、全方位海である。
『世界樹の管』と呼ばれる階層移動用の小部屋がある小さな岩島をのぞいて、殆どが海で覆われた階層だった。一度海の深度を調べた者がいたが、深海の水圧が強すぎて探索を諦めるくらいには深かったそうだ。
ゆえに冒険者を次の階層まで送るための船がでているのだが、そこは仲間の出番である。
「なんだか熱心にパーティに誘ってくるから何かと思ったけど、私の魔法が目当てだったんだね」
白 真白
はタロットカードのような道具をケースから引き抜くと、未沙と……もうひとりの仲間の背中に貼り付けてやった。
「ありがとう。けど、女の子だけでよかったの?」
カードがちゃんと張り付いたか自分で確認する
恵御納 夏朝
。
その上からネコさんのシールを貼り付けてまわり、結果三人は水上を普通に歩けるようになった。なみうつ水面をてくてくと歩き始める未沙。
「よかったの。すごくよかったの」
「ん?」
言葉の言い回しがヘンだったが、言い間違いかなと思ってスルーする真白――の足に突如として巻き付く白い触手。
「ひゃ、これって!?」
抵抗する暇も無く、真白は高く逆さに釣り上げられた。
水面を割って現われる巨大なイカ。
「出たわね!」
「戦うしかない、よね」
ナイフを引き抜く夏朝。
二人はぐっと構えると、すぐさま高速でイカの周囲を跳ね回った。
反撃の暇すらなく、ぐらりと傾いて沈み始めるイカ。
真白が巻き付けた毒の鎖がイカの動きを封じ、そのまま抵抗すらできぬまま海に沈めていったのだ。
「ふう、一時はどうなるかと思ったよ」
取り出したハンカチで額をぬぐう真白。
「うん、海は真下にモンスターがいるから、気をつけないとね」
同じくハンカチで首の汗をぬぐう夏朝。
「おかげでいいもの見れたわね」
白いブラを口元に当ててうっとりする未沙。
「……って、それ私のブラだよね!? あとなにしてるの!?」
「女の子のブラって、なんでこんないいにおいがするんだろう」
「そういうこと聞いてるんじゃなくて――っていうかいつとったの!?」
「さっき」
ビッと親指を立て、足下から伸ばした触手をうねらせる未沙。
手足を触手に変えたトリッキーな戦い方が特徴的な彼女だが……そのスキルの多くは『ブラを盗む』『こっそり触る』『スカートをめくる』といった方向性を完全に異次元に飛ばしたものだった。
「……!」
ハッとして自分の胸に手を当てる夏朝。
ニヤリと笑って懐からネコさんのワンポイントが入ったスポーツブラを取り出す未沙。
「かっ、かえしてー! 僕のブラかえしてー!」
「ふふっ……まったくダンジョンはお宝だらけよね、ふふふ……っ!」
「それはダンジョンのお宝じゃ無いでしょ!」
ひゃっはーとか言いながら海上をダッシュする未沙。それを追いかける真白と夏朝。途中に出てきたモンスターは、なんかコトのついでで蹴散らされていた。
第三階層。
マグマめいた川が広がる灼熱の岩山。空は暗雲に覆われ、意志を持った炎や火を噴くトカゲが出没する危険なエリアである。
そんな中を、
朝鳥 さゆる
は黙々と歩いていた。
川から飛び出したトカゲを剣で切り裂き、踏みつける。
明後日の方向から飛びかかってきた炎の浮遊体を回転斬りでまとめて振り払うと、深く深く息を吐いた。
いたずらに探索範囲を広げすぎたせいか、モンスターがあちこちから集まってついには囲まれてしまっていたようだ。
だが、さゆるに焦りや恐怖の表情はない。
まるで感情が死滅したかのように、モンスターへと斬りかかっていく。
むしろ恐怖しているのはモンスターのほうだった。
反射的に放った炎がさゆるを包み、身を焼いていく。
だがそれすら、さゆるには望むところであったのだ。
『死にたがり』
『オールベット』
『死神を愛したが死神に愛されなかった女』
それらがさゆるについたあだ名である。
殺されたいがために殺す。死にたいがために暴れる。さゆるはまるで歩く爆弾のような女だった。
求めるものは自殺ではない。
むごたらしい死なのだ。
ダンジョンで打ちのめされ、死体として朽ちて消えればよい。
そんな気持ちで、彼女はダンジョンの奥へ奥へと潜っていくのだ。
周囲を巻き込むその姿勢からついに人々からの愛想も尽かされ、今では投身自殺のようにダンジョンへ通っている。惜しむらくは、生き延びる才能をもってしまったがゆえに死ねないということだろうか。
「――」
周囲から向けられた殺意に反応し、能力が発動。セーブされた身体能力の全てを使って溶岩巨人や炎の蛇を握りつぶし踏みつぶしていく。
だが数の差は圧倒的だった。
集まりすぎたモンスターの数は、潜在能力の全てを引き出したさゆるですら手に余る量になっていたのだ。
やっと死ねるのか。
捕食される獣よりも更にむごたらしく、誰にも知られず死ぬことができるのか。
そう思った矢先のことである。
ヒュン、と風が鳴った。
一度や二度ではない。幾度にも連なり、暴風のような音をたて、『なにものか』が駆け巡った。
そのなにものかは一通りのモンスターを切断すると、さゆるの前に立ち止まった。
背を向け、細身の剣を片手にさげたまま。
「『死にたがり』というのは、もしかしてお前のことか」
さゆるはため息をついた。なりゆきで困っている人を助けたつもりだろうが、相手が自分とわかってがっかりしているのだろう。そう察したからだ。
「その通りよ。折角だけど、邪魔しないで。折角いいことをしておきながら、がっかりしたくないでしょ」
だが、相手は立ち去る様子はない。
「あいにくだが」
少しだけ振り返る。
彼の片目から、黒い涙が流れていた。
だというのに顔色一つ変わること無く、仮面を被っているかのような無表情だった。
「今の私に、感情はない」
彼の名は
ヨハン・プレストン
。
盾を構え、さゆるとモンスターの間へ割り込むように陣取った。
「あなたが何者かは関係ない。勝手に守らせてもらう」
吹き付けられる炎。
ヨハンは空気の移動を感じ取って回り込むように移動。横から殴りかかる溶岩巨人の拳を盾ではねのけると、足を切りつけて転倒させた。
飛び乗り、心臓をひとつきにしてトドメをさしつつ、複数方向から浴びせられる炎を跳躍によって回避。
盾と剣をその場に残した彼は空中で舞うように回転し、火を噴くトカゲの一匹を踏みつけて気絶させ、素早く剣を拾って向かいのトカゲをも切りつける。
そうこうしているうちに、さゆるもまた素早くジグザグに駆け回り、モンスターを斬り殺していった。
「……余計なお世話」
「……それが私の本質だ」
感情の死んだ女。
感情を殺した男。
二人は無言で視線を交わし、無言のまま共にダンジョンの更に奥へと進み始めた。
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3人まで
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冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
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シナリオガイド公開日
2017年05月25日
参加申し込みの期限
2017年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月01日 11時00分
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