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・
骨削 瓢
の場合
理科特別教室前の廊下。夕の光に照らされ始めたその空間を、のらりくらりと
骨削 瓢
は歩いていた。
「そろそろ終了の時間かねぇ」
人が少なくなった廊下を見渡しながらつぶやく。そうしてもイベント参加者の姿は見当たらない。
少しだけ惜しい気持ちがあった。運営側として参加したこのイベントだったが、なかなかに楽しいものだったから。
イベントの間、瓢は見回りを兼ねて参加者に言葉をかけながら歩いていた。観察していた、と言ったほうがいいかもしれない。
そんな中で一度だけ、ヒントという名目で知識を与え、それで相手が探し場所を見失うようなこともやってみたりもした。
(ショパンとリストで迷わせるのは我ながらなかなかに面白かったねぇ。あの2人、あの後でずいぶん戸惑ってたみたいだったし)
本当は隠れて驚かしたりしてやろうかなんてことも思ったりしていた。けれど、それは別の人がやってるみたいだったのでやめることにした。
誰かと同じようなことをしても、つまらないから。
(なんにせよ、なかなか楽しめた。どうしようかと思ってたけど、運営側として参加してよかったねぇ。またこういう機会があれば楽しませてもらいたいもんだ)
そんなことを思いながら、ぶらぶらと廊下を歩き続ける。そうしているうち、やがてイベント終了を告げる声が聞こえてきた。
「楽しい楽しいイベントもこれにて終了……っと」
自分と同じく参加者たちも楽しめただろうか。あの2人が自分の言葉に惑わされたせいで景品を失ったとしたら申し訳ないが、まぁ混乱や戸惑いもまた楽しみの1つだ。
「さてと、あっしも」
帰ろうか、と言いかけた言葉を途中で止めた。思い浮かんだことがあったからだ。
「ちょっくら、ヒトハさんに挨拶でもしに行こうかねぇ」
・
双葉 仄
の場合
自前の双眼鏡を通して見える表情の多くに、満足や充実感といった感情が浮かんでいるように
双葉 仄
には見えた。
寝子島高校校舎の屋上。少し風が出てきて、肌に冷たく触れてくる。でも双眼鏡を覗くのはやめなかった。
その時ふと背後に気配を感じた気がした。でも気にせず、振り向きもしなかった。ただの一般生徒だろうと、そう思ったから。
でも、違った。
「あんたがヒトハさんかな?」
聞こえた言葉に思わず振り返る。少し離れた場所に男子生徒が1人いた。口元に笑みを浮かべて、こっちを見ている。
「お前は……」
「普通科1年1組、
骨削 瓢
。以後、どうぞお見知りおきを、なんて」
そんな台詞を吐きながら、瓢は慇懃な動作で一礼をした。上げた顔には、相変わらず貼り付いたような笑みが浮かんでいた。
「……どうして私がヒトハだとわかった?」
「今、ヒトハは屋上にいる。なんとなくそう思ったからかなぁ」
「なぜ?」
「誰かに悪戯を仕掛けたら、その相手がどんな反応をしたのか見たいのが人情ってもんだ。でも近くで反応を見ていたら、正体がばれる可能性がある。だから全てが終わった後で、その代わりに帰っていく彼らの反応を、いや顔を見ると言ったほうがいいかねぇ。イベントを終えた彼らはどんな顔をしているか、どんな顔で帰っていくのか、それを見る。見れる場所に、悪戯の主はいる」
「……なるほど」
「当たってたみたいだねぇ。皆の顔、よく見えたかい?」
「あぁ、よく見えた」
「そうかい。それはよかったねぇ」
瓢が近付いてきて、すぐ隣に立った。それから気だるそうに落下防止用の柵に背をもたせかける。
「それで、私がヒトハだと知ってお前はどうする? 私を教師のもとに連れて行くか?」
「いやいや、そんなことはしないさ」
「なぜ?」
「たしかにあんたがやったのはよくないことかもしれないけど、あっしは楽しめたからね。それに、あんたの『邪魔』で幸せになった人たちもいたようだし。だから決してあんたを褒めはしないけれど、けなすこともあっしはしない。教師にも突き出さない」
「そうか。私の邪魔で幸せに、か」
自然と口元に笑みが浮かんだ。別に相手のことを考えた悪戯を仕掛けたわけじゃなかった。それでも自分のしたことで幸せになった人がいるのだと考えると、なんとなく悪い気はしない。
「へぇ……ふぅん」
「なんだ?」
「いや、参加者の幸せをあんたが嬉しがることが少し意外で」
「……別に嬉しがってない」
「いやいや、嬉しがってたよ。口元に可愛い笑みがこぼれてた」
「こぼれていない」
「あんた、意外にいい子なのかもねぇ」
「違うって言ってるだろ!」
「おっとっ」
思わず突き出した拳が、相手の肩をかすめる。殴られても、相手はまだ笑っていた。
「ちょっと深入りしすぎたかねぇ。ここらであっしは退散するよ。それじゃ」
最後まで笑いながらそう言うと、瓢は柵を離れて歩き出し、屋上から去って行った。
一人になると、もう一度、仄は双眼鏡を覗いた。でもそこにはもう参加者らしき生徒は誰もいなかった。
双眼鏡を外して、ぼんやりと空を見る。
楽しかったな。
暮れゆく空を見つめながら、仄はそう思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月18日
参加申し込みの期限
2012年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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