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春風の妖精の活躍 ~春の訪れを告げに~
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【夢のようなお花見】
「こんにちはなのですー。ゼロはゼロなのですー。お名前はなんとおっしゃるのですー?」
「え、えええっと、私はベルといいます。春をお届けに来ました。ゼロさんはどんな春をお望みですかー。っていいますか、いったいどこから現れたんですか? なんだか立場が逆じゃないですかー!」
寝子ヶ浜海浜公園に降り立った春風の精は、突然目の前に現れた
ゼロ・シーアールシー
に度肝を抜かれていた。
はたから見れば、同じ年頃の可愛い少女が仲良くしている光景に過ぎなかったが、ベルの心中は穏やかではない。
なんで、どうしてこうなった? と首を傾げる。
他の春風の精たちは見つけた対象とサプライズな接触を成功させているのに、なぜ自分だけ逆に驚かねばならないのか。
頭を悩ますベルに対して、ゼロはいつも通りだった。
「べルさんですかー。ではでは、いっしょに遊びましょうなのですー」
「えっと、それはゼロさんにとっての春なんですか? そうなんですか?」
「ピンクのお花がきれいなのですー」
「き、聞いてますか? 私のお役目は春をお届けすることなんです。ゼロさんの春ってなんですか?」
「お花見団子がおいしいのですー」
「そうですね、団子は美味しいですよね! って違いますー! ん? あれ? お花見だから別に違わないのかな?」
ゼロが放つ独特の空気に包まれて、一時的に我を見失っていたベルだったが、幸運にも気がついた。
ゼロはお花見を求めている。そしてこの国ではお花見は立派な春の行事。お花見を成功させれば、ちゃんとお役目を果たせるではないか!
「ゼロさん、わかりました。お花見をいっぱい楽しみましょうね!」
ベルは両手を上げて風を呼び起こし、願いを込めて辺りに振りまいた。
そよ風に包まれた桜の木は、新たに蕾が湧き出て、次々と咲いていく。もともと満開だった桜はさらにボリュームがまして、染井吉野というよりは八重櫻のように見えた。
ゼロはほわほわした笑顔を浮かべて、無邪気に拍手する。
「さらに、期間限定! ベル特製お花見団子です!」
ベンチの1つを陣取り、ベルはどこからともなく三色串団子が山と盛られた皿を取り出した。
ゼロは差し出されたお花見団子を口にして、綿菓子のように柔らかな笑みを浮かべる。
「お花見団子、おいしいのですー」
「団子ならいくらでも出せますから、どんどんお代わりしちゃってください」
「ゼロの謎団子もどうぞなのですー」
「な、謎団子、ですか?」
ゼロがふいに取り出した団子は見た目は普通だったが、なにか不思議な気配がする。
できれば避けたいベルだったが、ゼロの純粋無垢な勧めに抗うことはできなかった。
少々笑みを引きつらせつつ、恐る恐る謎団子を頬張る。
「だ、大丈夫ですかね? ……って、あら?」
名前は怪しげだが、味は美味いと言ってもいい。
ほどよい甘みは、妖精であっても疲れを癒やしてくれるようだ。
「うーん、桜に使った力が回復してきました。ゼロさん、美味しいお団子をありがとうございます!」
「どういたしましてなのです。謎団子はゼロの得意料理なのですー。気に入ってくれたのなら良かったですー」
「よーし、はりきってこの場にいる皆さんに春をプレゼントしちゃいますよー!」
ベルは元気いっぱいに、春を振りまき始めた。
大きなことはできないけれど、ささやかな現象を積み上げる。
先程したように桜の花をほんの少し増やしたり、花壇の花を生き生きと開花させたり、暖かくて爽やかなそよ風を呼び寄せたり、小鳥や犬・猫に声をかけたり。
一つ一つは小さくても、寄り集まれば奇跡のような春の具現化となった。
「すごいですー。気持ちが良いのですー。猫さんなでなでぽふぽふなのですー」
「どんなもんです! 私、頑張りました! これはもう完璧に任務完了ですね!」
猫を抱きかかえ肩には小鳥を乗せて、ほわほわした笑顔で桜を眺めるゼロの様子を見て、ベルはお役目を果たした達成感に胸を張る。
そんな得意満面の春風の精を、ゼロは突然抱き寄せた。
「えっと、ゼロさん。急にどうしたんですか?」
「ベルさん頑張ったから、なでなでぽふぽふなのですー」
「あ、ありがとうございます。そろそろ私、帰ろうと思うのですが……」
「もっともっと一緒に遊ぶですー。ベルさん、ゼロと一緒に夢のなかに入るのですー」
「それはできないこともないですけれど、ゼロさんこそ夢のなかに入れるんですか?」
ゼロはベルをしっかり抱きしめると、あっという間に眠りに落ちていく。同時にその姿はゆっくりと消えていった。
ろっこん『夢の中へ』は文字通り、夢の中に入る能力だ。
「え、えええ? ちょっと、この人ホントに人間ですか? はっきりきっぱり想定外ですよー!」
ベルの驚愕が木霊する。
とはいえ、ゼロの願う春を演出するのが、ベルの使命。
「しょうがないですねー。出血大サービスで、夢のなかに私のいた春風の国を再現しましょうか」
ベルはなにやら祈りの言葉をつぶやきながら、ゼロを追いかけるように姿を消していった。
もはやベンチに2人の姿はない。
しかし。
『ここが私がいた、ゼピュロス様が治める春風の国ですよー。ゼロさん、いかがですか?』
『すごいですー。風が気持ちいいですー。お花が満開ですー』
『そうでしょう、そうでしょう!』
『ゼピュロスさんに挨拶するです。謎団子をプレゼントするですー』
『ちょっとなんでそうなるんですか! 夢だからって無茶振りしないでくださいよー!』
どうやらゼロは夢の中で春風の国を満喫しているようだ。
夢の終わりと共にベルが本当の故郷に帰る時まで、2人のお花見は続いたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月24日
参加申し込みの期限
2017年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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