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恵御納 夏朝
は、シーサイドタウンのキャットロード付近へ服を探しに来ていた。春の新作が並ぶ店の前を歩きながらも、彼女は店に入る素振りを全く見せない。好みの服が見つからないとかではなく、夏朝の意識の中で、服は殆ど風景と化していた。
服を買いに来たのは事実なのだが。
(どのお店が良いかな……猫さん撫でたい)
こんな状態で、店を探している途中で猫好きの本能が勝ってしまい、すぐに脳内が猫でいっぱいになってしまうのだ。
(4月には高2になるから、高2らしい、猫さん……じゃない、服を買うって決めたんだ。だから服を探さないと……でも、どうしても猫さん撫でたい……)
猫への誘惑に負けて、夏朝はついに猫がいそうな所を求めて散歩を始めた。
「猫さーん、猫さーん」
建物の軒先で日向ぼっこをしているアーモンド色の毛色をした猫を見つけると、夏朝はゆっくりと近づいていった。猫は顔を上げて彼女を見ると、歩み寄ってきた。「みゃー」と一声鳴く。首輪がついていないから野良猫だろうか。
だが、さすが(?)キャットロード。人に嫌なことをされたことがないのか、猫は夏朝に撫でさせてくれた。
「わあ、かわいい……」
マッサージされているようで気持ちがいいのか、猫は目を細めている。やがて、満足したのか猫は前足を舐め始め、それを存分に眺めると、夏朝は鞄の中から猫じゃらしを出した。猫の顔の前で揺らしてみると、猫は目をこれ以上ないほどに見開いて、数秒猫じゃらしを見つめてからバッと前足を伸ばして遊び出す。
(今度はこっちに揺らしてみよう。今度はこっち……)
にゃごにゃごと夢中になっている猫と、彼女自身も夢中になって遊び、しばらくして猫が疲れたのを見ると、またまったりと撫でてみる。とても触り心地の良い猫だった。肉球もぷにぷにさせてくれたが、おなかに顔を埋めようとしたらびくぅっと毛を逆立たれて逃げられてしまった。
「あっ!」
悲しい……けど仕方ない。おなかが悪い意味でのツボだったのかもしれない。
(ありがとう、猫さん)
軒下から立ち上がって猫を見送りながら、幸せだったひと時を胸に、夏朝は次になでなでさせてくれそうな猫を探すことにした。
なんとなくアーモンド色の猫と同じ方向に歩き出すと、自分に注目している一団に気づいた。
「……あ、人がいる……あれ? 見られた?」
その一団の1人は、走り去っていく猫を追いかけようとしている。猫にシャーッとされて立ち止まった。
それよりも、夏朝は猫と戯れていた一部始終を見られていたのかと慌ててしまった。
「あ、あわわわ……。僕は怪しい人じゃないから! ただ猫さん撫でたくて可愛がりたくて仕方なかっただけだからー!」
踵を返して逃げようとしたら、バサバサバサッという音がして頭に何かが乗っかった。「ピィ!」という声がする。鳥らしい。
「あっ、ぼたもち、ダメですよ~」
飼い主の人かな? と思って振り向くと、ふわふわというかぽやんというか、そんなイメージの女性が小走りで来て、唐突に言った。
「猫が好きなんですね~。良かったら、一緒に猫を探しませんか?」
「猫?」
服を買いに行きませんかと言われたらもしかしたら断っていたかもしれない。けれど、猫と聞いて、更に話を聞いて夏朝は手伝うことにした。猫、見たいから。
「猫を飼う時にはね、こういうのを用意しておくといいんだよ」
猫を飼いだした時にびっくりしたことや用意していなかったものを思い出しながら、夏朝は檎郎に話をする。猫を飼う為に必要な情報を少しでも教えられればと思ったのだ。
(でも……内緒で猫さん飼ってる事だけは絶対言えない……!)
それは、本当に本当に誰にも言えない秘密なのだ。寮では猫が飼えないから。
「へー……それは知らなかったな」
檎郎は、彼女の話を聞いて嬉しそうにしていた。
「相性が良くて、末永く一緒に暮らしてくれる可愛い猫さんが見つかると良いね」
「ああ。成り行きでこんなことになったけど、猫を飼いたいのは本当だからな。いい機会だから、本気で猫を探してるんだ」
「……そういえば、お家の人には猫の事相談したの?」
照れ笑いを浮かべる彼に、僕は他人の事言えないけれど……と思いながら夏朝は聞いた。
「相談というか、口癖みたいに言ってるからな。小鳥カフェでは店長が怖くて言えなかったけど、家では、バイト代も貯まっただろうしさっさと有言実行しろって言われてるくらいだよ」
「ということは、ご実家は飼える環境なんですね」
そもそもペットOKの所じゃないと、と思っていた修はその点ではほっとした。
「うん、昔からある結構でかい一軒家だからね。最初はそこで飼おうと思ってるけど……そのうち一人暮らしをするつもりだから、その時は一緒に連れて行くよ。寝子島は、ペットOKの部屋も多いからな」
「檎郎さんは一人暮らしをされるんですか……?」
時子が聞くと、檎郎は少年漫画の主人公のように目を輝かせた。
「大学生になったら一人暮らしをするのが夢だったんだ! まだ実現できてないけどね。一人暮らしっていうのがどれくらい自由なのか、すごく興味があるんだ」
「自由……ですか」
時子はちょっと考えてから、口を開く。
「今、寮で一人暮らしをしてますが……実家から来たばかりの頃は広い部屋に1人だったから寂しくて、夜は空を眺める機会が多かったですね」
「寂しいのか? ……それは想像してなかったな」
檎郎は少し驚いているようだった。
「でも、猫がいれば大丈夫だろう!」
「……そうですね。私も鳥さん2羽と暮らすようになってから寂しさはあまり感じなくなりました。ヨタカさんは飼ってるというより同居人……同居鳥? ですけど。ヨタカさん専用の出入り口がありますから」
「同居ですか~。私と鳥さんたちもそんな感じですね~」
風羽が幸せそうな顔で同意する。そんな彼女を見ていて、時子はふと不思議に思った。檎郎は鳥が好きで小鳥カフェで働いている――既に入り浸っているレベルだが――のだろうに、どうして鳥ではなく猫を飼いたいと思ったのか。
「檎郎さんが猫さんを飼いたいと思ったきっかけは何ですか……?」
「猫が好きだからだよ」
即答された。
「俺はなかなか相性の良い猫と会えなくてさ。野良猫とかに会ってもすぐに逃げられちゃうんだ。だけど、小鳥カフェの鳥たちには逃げられないから、俺と相性の良い猫がどこかにいるんじゃないかなって。その猫と仲良く暮らしたいなーと思ったんだよ。それで、家族も早く買ってこいなんてからかい半分にはやしたててきて……。そうだな、許してくれてるというより、家族は猫と仲良くできるならしてみろってノリだな」
「買ってこい……ということは、家の人はペットショップで買うんだと思ってるんだね」
3人の話を聞いていた英二が、そこで話に参加してくる。
「ペットショップだと、飼う時に揃えるトイレやキャットフードなども購入できますね」
時子が言い、修もそれに頷いた。
「うん、まずはペットショップかな」
話がまとまり、一行は大きなペットショップに行くことにした。その途中で、檎郎はちょっと不満そうに皆に話し始める。
「店長は忘れちゃったのか話題にしないんだけど、俺、カフェの事務所でデザイナーになりたいって話もしたんだ」
「デザイナー?」
修が反応し、夏朝は少し羨望の表情を浮かべてさっきよりも小さな声で言った。
「やりたい事、見つかってるんだ……ちょっと羨ましいな」
「俺はたまたまだよ。みかん宇宙人になったり、店のマスコットを作ったりしているうちに、もっと俺のデザインを世界に広げたいと思ったんだ」
「……そっか。僕は……進路も、将来も、まだはっきりとしたものを見付けられてないから……」
俯いた夏朝に、檎郎は少し心配そうな表情を向ける。すると、夏朝は顔を上げて決意に満ちた瞳で正面を見つめた。
「でも……いつかは、絶対見つけるから。やりたい事も、やれる事も!」
「おう! がんばれ!」
夏朝と檎郎は意気投合して笑い合っている。英二と時子も微笑んでいたが、修には風羽だけは「んー」という顔をしているように見えた。風羽の気持ちがわかるような気がして、修は後ろで顔を引き締めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月17日
参加申し込みの期限
2017年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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