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「ご主人様にご奉仕したいぃぃっっ……ッ!!」
寝子島に降りてきたほしびとの
アケーチ・タッマーキ
――寝子島名・明智 珠輝は、人の目も気にせずに、否、自分に向けられた怪訝な目に快感を感じながら道のど真ん中で叫んでいた。街の中だけあって人通りは多く、彼に目を向けずに歩き去っていける猛者は誰もいない。
「嗚呼…ッ。ご奉仕したい…ッッ!」
おかげで快感は急上昇していき、明智は悶絶して体をくねらせている。
「誠心誠意、真心込めどなたかのお役に立ちたいこの頃です、ふふ……!」
もれなくロックオンされ、人々は目を逸らして足早に逃げていく。しかし、明智は全く気にしない。彼らを目で追う彼の口元には怪しげな笑みが浮かんでいる。
「ふふ、ふふふ……!」
ここ最近、明智はちょこちょこと寝子島に遊びに来ている。楽しい時間を過ごしてはいるが、マイハートは満たされない。そう、今のでも満たされない。溢れ出てくる欲求は無限だとでもいうように、彼はエクスタシーを欲していた。
そして、何が足りないのかを考えてみた。
「そう、私に足りないのはご主人様……ッ!」
考えた結果として得た答えがこれである。よくわからない。
「全身全霊、愛を込め、私の全てを持ってご奉仕できる存在が欲しいのです、ふふ」
明智はどこかにカメラがあるかのようにカメラ目線を作ると、架空の画面の向こうにいる誰かに向けてウインクした。通行人たちの足が2倍速になった。
――と、いうわけで。
近くのスーパーから己が入れるダンボールと筆ペンを調達すると、明智は「……ふふ」と言いながらダンボールに文字を書いた。
曰く。
『どなたか拾ってください』
『よく働きます』――
無駄に達筆だ。
明智は「……よいしょ」と普通にダンボールの中に入ると、体育座りをした。
「何かの本で読みました。こうすると優しいご主人様が迎えてくださる、と。ふふ……!」
明智を避けているのか、眼前を過ぎていく人々の中に一度見た顔はない。買い物帰りはどうするのだろうか。遠回りだろうか。
「嗚呼、道行く人の奇異の眼差し……!」
新規のお客様――ではなくただの通行人が、決して関わりたくない、という顔をして通り過ぎていく。それに、明智はまた恍惚とした。そんなに変な人認定されていたらご主人様も近づかない気がするのだが、彼のことである。ご主人様が来ても来なくてもこのプレイを楽しめるのかもしれない。
と、そこに見覚えのある美坊主が通りかかった。この前、たくさんおしおきをしてくれた美坊主だ。
「…………!」
美坊主は明智を見て愕然とした顔をした。
「ふふ、そこの素敵な貴方。下僕は要りませんか? まずは一日お試しコースでも良いですよ、ふふ……!」
「…………!」
プライベート美坊主は、何を想像したのか全力疾走で逃げていった。
「黒猫がいいかな……。短毛種より長毛種の方が好みだな。さらっとした長い毛の……」
猫探しの集団が通りかかったのは、その時だった。
「…………」
捨て猫のようにダンボールに入っている。
なんか黒い。
前髪がさらっと長い長毛種。
「……………………」
きらきらとした瞳で見つめられた檎郎は、動けなくなってしまった。安心してほしい、ただの思考停止である。
「……この人……」
共に美坊主の修行を受けた夏朝が口を開く。だが、彼女が「前に一緒に……」と言うのも構わず、檎郎は表情を固まらせたままペットショップに向かい始めた。独特のセンスを持つ彼でも、明智は見なかったことにしたいらしい。
スタスタと歩いていく檎郎に皆がついていき、明智から離れていく。夏朝だけがなんだか名残惜しそうだ。
距離が開いていくのも気にせず、明智はご主人様候補たちに声を飛ばす。
「掃除洗濯お料理、犬の散歩。肩もみ、運転、身の上相談、なんでもご用命ください、ふふ……! 跪き靴を舐めるも、鞭を与えられるも大歓迎。ハイヒールで踏まれるも、夜のお世……」
自動ドアが開いて、猫探しの集団はペットショップに吸い込まれていった。
「…………」
明智は獲物を見送る草食動物というイメージの笑みを浮かべてそれを見送る。それからも彼のご主人様になろうという者は現れず、浴びせられるのは「うわぁ……」とか「うへぇ……」とかその他白い目どん引きの目ばかりだった。
やがて、太陽がこの日の仕事を終える時間が来ると、明智はダンボールから立ち上がった。長時間体育座りをしていたせいでプリ尻が痛いが、それも彼にとっては快感への材料でしかない。
幸せの絶頂に達した彼は、ご主人様が見つからなかったにも関わらず、すっかり満足し、リフレッシュしていた。お肌がツヤツヤになっている。
「あぁ、とても充実した一日でした……! 幸福な一日です、ふふ……!」
そして彼はダンボールをしかるべくゴミに出すと、白い翼をはためかせて故郷へと帰っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月17日
参加申し込みの期限
2017年05月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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