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【星のカレー作り】
春風はどうやら、寝子島から離れた不思議な塔へもまた、ゆるりと吹き渡っていくようです。
「メリィちゃん。新しいメニューに挑戦してみようって思ってるんですけど、一緒にやってみませんか?」
「お料理? あたしにできるかなぁ……?」
星幽塔、Barアストラルにて。オヤツの干し肉をかじっていた
メリィ・ランページ
は、大のお友だちである
リリエル・エーテライト
からそんなふうに持ちかけられて、きょとんと首をかしげます。
いつだって元気いっぱい、虎の子メリィはこと運動や戦いにおいては、いつも大人顔負けの大活躍! ではありますけれど……正直言いまして、繊細さを求められる何かしらの作業、特にお料理なんかは苦手です。
とはいえ、リリエルの続くひと言には、思わず虎しっぽがピンっと立ってしまいました。
「実は、
アニマルパークで食べたカレー
が忘れられなくて。自分でも作ってみたいんです」
「カレー!!」
寝子島へ遊びに出かけた折、初めていただくこととなったあのカレーの味わい。クセになるスパイスの香り、具だくさんの喜び。衝撃的に美味しかったあのカレーが、星幽塔でも食べられるなんて!
これもまた、新しいことへの挑戦です。
「お料理はしたことないけど、うん。ものは試しだよね! あたしもやるーっ」
「良かったです♪ それじゃ一緒に、あのスパイシーな香りと辛さを再現できるように……」
「「がんばリリエルー!!」」
おーっ! と拳を突き上げて、さっそくお料理開始です!
とは言ったものの。星幽塔に、カレーのレシピがあるわけでもなし……頼りは実に、おふたりの記憶のみだったりします。
「地上の人に聞いた話では、香辛料を組み合わせて作るんでしたよね」
リリエルがキッチンへずらずら、ずらりと並べますのは、思いつく限りの星幽塔産香辛料の数々です。これらを地道に組み合わせ、あの日に食べたカレーに近いブレンドを見つけ出そうという、これが何とも手探りかつ力ワザなプランでありました。
「よーし、嗅ぎ分けなら虎の子メリィにおまかせだよ!」
虎の獣人である彼女の嗅覚は、人よりほんのり優秀……かどうかは分かりませんけれど、さっそくふんふんすんすんとスパイスの香りをかぎ始め、リリエルも香辛料が入った小瓶をひとつひとつ比べていきます。
「あ、これいい匂いねー! でも、カレーの匂いとはちょっと違うかな?」
「こっちのこれも、とっても良い香りですよ! メリィちゃんもかいでみますか?」
「どれどれ……おおー、スパイシー♪」
なかなかにざっくりしたやり方ではありましたけれど、お友だちと一緒なら、こんなふうに回り道をするのも楽しいものです。
とはいえそれでも、ああでもないこうでもないと試行錯誤の後に、いくらか記憶の中のカレーの香りに近いものをブレンドすることができました。
「それじゃ、今度はこれをルーにしましょう……あ! そういえばあの時のカレーには、可愛らしいご飯もついてましたよね」
確かにアニマルパークのカレーには、愛らしい動物の形の型でかためたライスが添えられていました。
「せっかくですし、メリィちゃんをイメージして、虎さん風のおにぎりにしてみましょうか!」
「虎さん風おにぎり! わーい、わくわくしてきた♪ 作る作るっ、どーやって作るのー?」
「それじゃ、作り方を教えますね。一緒に作りましょう!」
ブレンドしたスパイスでルーを作りつつ、かたわらでご飯を炊いていきます。
しばしの後、湯気を上げるお釜をぱかっと開きますと、
「おおー、ほかほかご飯!」
リリエルに教わりながら、メリィは熱いご飯を手に取って、ぎゅぎゅっと握っていきます。
「あちちち! け、けっこう難しいねっ」
「でも、いい感じですよーメリィちゃん!」
「そうかな? えへへー」
ぎゅっぎゅっ。一生懸命におにぎりを握る中で……ふと。
(……あ)
メリィの脳裏にふわりと浮かび上がる、ひとつの顔がありました。
小さい頃、両親を亡くした彼女を引き取って育ててくれた男性は、飲食店を営んでいました。メリィを養いながら、いつもキッチンで何かを料理していたあの姿を思い出して、彼女はぽつりとつぶやきます。
「あの人も……毎日こうして、一生懸命やってたんだろうなぁ……」
「え? あの人、ですか?」
「あ、ううん。何でもなーい!」
ぎゅっぎゅっ! 何となくごまかしておにぎりを握りつつ、メリィはじんわりとあたたかいものを胸に感じます。
今になって、恩人の気持ちにようやく近づけたような気がして、嬉しかったのかもしれません。
「うんっ。がんばろう! おいしーおいしー虎さんおにぎり、たっくさん作っちゃうんだから!」
「わぁ、上手ですよーメリィちゃん! カレーのルーももう少しで完成ですっ。食べるのが楽しみですね♪」
「うんうん!」
キッチンの中のふたりはなんだか、弾んでいるように見えました。
時刻はちょうどお昼時。ぺこぺこのおなかに、ふんわりカレーの良い匂いときたらもう、たまらないものがあります。
無事に完成したルーの真ん中に、ぴょこんと丸い耳のついたほかほかご飯。薄く切った玉子焼きで、しま模様を再現していたりするのも楽しいのです。
「「いっただっきまーす!!」」
さっそくスプーンでご飯をすくい、ルーの中をくぐらせて、ぱくりとひと口。
「……んんんんん! おいしい~!!」
「あの時のカレーの味とはちょっと違いますけど、美味しくできましたね!」
「うんっ、これはかなり近いと思うなー。それにリリエルと一緒に作ったお料理だから、さらに美味しいよ~!」
「メリィちゃんの握ったおにぎりも美味しいですよ! 一緒に食べれば、2倍美味しくなりますね♪」
ぱくぱくとスプーンを口へ運ぶメリィのにこにこ顔に、リリエルも嬉しそうに微笑みます。
「お料理って楽しいねー。また挑戦してみよう! ね、白いカレーってないのかな? リリエルの羽みたいな白いカレーとか、面白そうっ」
「白いカレー……! 地上にはもしかしたらあるかもしれませんねっ。また探しにいってみましょうか。もし見つけたら、一緒に作ってみましょうね!」
「うんっ!」
ぱくぱくぱくり、スプーンは止まりません!
その後、匂いにつられたほかのお客たちの間でふたりのカレーはちょっぴり話題となり、やがてはBarアストラルのメニューのひとつとして組み込まれ、親しまれることになったということです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月07日
参加申し込みの期限
2017年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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