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ぼくらのフツウをまもるため
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【ミルミル杯レース中盤戦】
クルジッカ・ヘルマゴル
は蛸人間になっていた。
「テオをモフるためにやってきましたが、ここにはいないみたいですねぇ~。仕方がないので、レースで優勝して、神魂を取り返し、そのお礼に思う存分モフらせてもらうのですよ~」
そのような目的があったために、クルジッカはわりと真剣にミルミル杯レースで一位を狙っていた。
だが、蛸では早く動けない。
そこで、クルジッカは蛸人間であることをいいことに、蛸壺に入り、それを転がしてレースに参加していた。
「あのさー。それ、目ぇ回らない?」
隣を併走していたサラブレッドミルの背中に乗っていたウサギ――
卯木 衛
の問いに、クルジッカはウフフと不敵な笑みで応じた。
「うーん。そうですねぇ。ここが水中なら、兎さんの一人や二人、このクリーチャー的な触手でパクリムシャムシャなのですが、地上なのでやむをえずというところです」
「うげ……」
まさに兎の姿になっていた衛は、パクリムシャムシャされる自分の姿を想像して、思わず顔をしかめた。なんというか、SAN値がごっそりと削られる会話です。
『ていうか、生臭いんだよっ!!!』
と、そこで衛が乗っていたサラブレッドミルが、その悪臭から逃れようとするように、おもむろに加速した。
「んまっ! 年頃の女の子に向かってなんとことをいうデスか!」
『年頃のJKが蛸壺に入って、レースに参加するかっ!!!』
ある意味でもっともな突っ込みをしつつ、サラブレッドミルは加速を続けて、ついでに背中に乗った衛を振り落とそうとする。
「うおおおおおおおおおおお!! ずぇったいはなすかよぉぉおお!!」
が、衛も必死にそれに抵抗する。
たとえ振り落とされようと、サラブレッドミルを失速させればそれはチームの勝利に繋がるはずだった。
かくして、それぞれの思惑をよそに、レースは中盤に突入しようとしていた。
† † †
響 タルト
は、チーターになっていた。
「いやー、同じネコ科の動物とは思えないくらい速いにゃー」
いつもろっこんでチェシャ猫に変身したりするタルトだったが、レース仕様(?)のチーターの速さは普段のそれとは比べ物にならないほどだった。
(でも、それだけどうぶつ化が進んでるってことだよね……)
それは、看過できない状況である。
だから、タルトは勝つために、レース開始前に、大きな黒馬(
恵御納 久隆
)の号令で開かれた作戦タイムの内容を思いだす。
『私達は負けるわけにはいかない。そのために、みんなの知恵を貸してほしい』
『ルール無用なんだよね? なら、相手をゴールさせずに僕らがゴールすれば勝ちだ♪』
作戦を募る久隆に対し、タルトはそう進言し、その意見に反対する者はいなかった。
自分は積極的に妨害はしないという者はいたが、他人の行動まで口出しする者はいなかったということだ。
それも、そもそもルールがあってないようなものなのだから、当然ではあるのだが。
「とりあえず僕は全力で走ろう。8人以上が15位以内にゴールできれば勝ちだよね。イケるイケル♪」
ひとまず勝利への道筋を頭の中に描き出し、タルトは大地を蹴る足を強めた。
† † †
クラオコア・マハナ
と
カラオコア・マハナ
は双子でチームを組んでレースに参加していた。
「専用の超カスタム馬で優勝を目指すのじゃ!」
「クラクラとカラカラのコンビを前に向かうところ敵なしなのじゃ!」
二人はフェネックの耳を生やした『ほしびと』で、その語尾も息もピッタリな、一つの名コンビであった。
さて、そんな二人の超カスタム馬とは何かというと――。
「ふははは! カラカラのハンドルさばきを見るのじゃ! 馬の走る方向は任せろーなのじゃ!」
要するに、馬の鼻先に釣竿で人参をぶら下げるという、アナログかつ確実なカスタマイズだった。
「こら、カラカラ! あんまり揺らすな、スピード調整がしにくいのじゃ!」
やたらとハンドル(釣竿)を揺らすカラオコアに、クラオコアが声を飛ばす。
「おー、すまぬすまぬ! クラクラよ、スピード調整は任せたぞ」
しかし、何だかんだで、二人の息はピッタリで、このまま行けば優勝も夢ではない勢いであった。
が、しかし。
「おおっ!? こ、こら、馬よ! ニンジンを喰うでない! ハンドリングが利かなくなるじゃろうがっ!」
ここに来て、馬が人参を喰うというトラブルが発生し、カラオコアが不意に慌て始めた。
「竿を近づけ過ぎるから、そうなるのじゃ! これ、なんとかせんか!」
スピード調整が手一杯で、フォローにまわる余裕のないクラオコアが裏返った声で叫ぶ。
「ま、任せるのじゃ。こんなこともあろうかと、星幽塔特製の巨大人参を……」
「……って、デカすぎるじゃろうが! そんなもんぶらさげたら、ますますコントロールが利かなく――」
巨大人参を視界に捉えた超カスタム馬の瞳が猛禽のような輝きを備えたのはまさにそのときのことだった。
「「うわあああああああああああなのじゃああああああああ!!!」」
はたして、馬は暴走し、マハナ兄弟は惜しくもレース中盤でのコースからの離脱を余儀なくされたのであった。
† † †
その頃、
水上 桜
は猛っていた。
「…… ま た し て も フ ツ ウ か !
…… ま た し て も フ ツ ウ か ! !
…… ま た し て も フ ツ ウ か ! ! !」
それは大事なことなので三回言ってしまうほどに、怒り、猛り狂っていた。
まわりの参加者もみな、突然の魂の叫びに、ビビクゥッ!となっていたが、それも今の桜にはまるで気にならない。
(気がつけば、異世界にいた。さらに何故かチーターの獣人になっていた。これってどういうことよ!?)
それは、わりといつもの展開であったはずだが、どうにもこの日の桜は虫の居所が悪かったようだ。
(もう頭来た! 絶対に、絶対に、絶対に、絶対にフツウなんか死守してやるかぁあああああああ!!!)
かくして、桜はその怒りを全力でレースにぶつけて疾駆する。
† † †
栖来 衣夢
は、黒猫の獣人となり、適当な馬を借りて、ミルミル杯に参加していた。
「……テオ、やっぱり死亡フラグだったわね」
衣夢は、無駄にかっこつけたテオを見た時からそんな気はしていたが、やはりその勘は正しかった。
(……クールぶってるわりに、どこかポンコツ可愛いのよね)
そんなことを思いつつ、衣夢はここに至るまではペースを温存し、先頭集団のやや後方の位置をキープしていた。
そのすぐ近くを
志波 高久
も馬に乗って走っていた。彼もまた目と耳と尻尾が狼の獣人となっている。
「……随分と脱落者が増えたな。やはりルールがないのが、ルールのようなものか……」
高久は、スポーツマンシップを重んじる人間だ。
だが、決して堅物ではなく、ルールがないなら、それなりのやり方で対応するという融通の利く部分も持ち合わせている。
(ペース配分は上手く行っている。順位は中くらいをキープできているし、あとは作戦が上手くいけば……)
そんなことを考えながら、高久は先程から同じペースで走っている衣夢に視線を移す。
このレースで、もれいびチームが負けるようなことがあれば、参加したもれいび全員の魂が奪われてしまう。そのようなことはあってはならないのであり、そうならないために高久は彼女に協力を持ちかけることにした。
「そこの猫のお嬢さん、ちょっといいか?」
「……?」
不思議そうに振り返った衣夢に、高久は自分のろっこんを駆使したとある作戦を話した。
「……面白いわね。いいわ、乗ってあげる。でも、それだとあなたにメリットがないんじゃない?」
「構わない。俺は、もれいびチームが勝てればいい」
不敵な笑みの衣夢に対し、高久もまた悠然とした笑みを浮かべて応じた。
交渉は成立した。
刹那、高久の狼の目が猛禽のごとき鋭さを見せた。
鍛え抜かれた足で、馬の胴体にしっかりと身体をホールドすると、手綱から手を離し、ろっこんの射程に可能な限り多くの暴れミルを捉えた状態で、両の拳を胸の前で打ちつける。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』
高久の咆哮が、大音声のノイズとなって、周囲のミルを襲いかかった。ある者は頭を抱えてのたうちまわり、ある者はパニックを起こしてコースアウトを引き起こす。
(今だ、行けっ!)
と、そこで高久が目で合図をし、それに衣夢が頷いて、応じた。
(……お礼は言わないわ。けれど、そのぶん、しっかり勝って、やることはやらせてもらうわ)
こうして、衣夢は徐々にギアを上げて、上位争いに食い込んでいく。
そこかしこで展開されるろっこんによって、レースはますます混迷を極めていく。
最後まで、何がどうなるかは誰にもわからない。
そうして、レースは徐々に終盤へと近づいていく。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
126人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月06日
参加申し込みの期限
2017年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月13日 11時00分
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