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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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八神修のヴァイオリンソロは、ホワイトデーでも披露した『深海の聲(こえ)』から始まった。静謐なイントロからはじまり、怜悧で重厚な展開へと音は移ろう。先日この場所で披露したときとは異なり、野々ののこのヴォーカルはなしだ。ののこが歌ったときはこの曲のキャッチーさばかりが目立ったが、こうして歌のない状態、弦楽器一本で奏でられると、込められたメッセージはより深く伝わるようだった。
「ありがとう。では次は、ゲストに感謝込めDOG110から一曲」
修は次に、あえて前曲とはまったく音像の異なる、ほぼ正反対とすら言える明るいナンバーを選んでプレイした。これもヴォーカルが乗っていないから、曲そのものが有する元気さ、爽やかさが活きてくる。元気さの部分には野々ののこをイメージし、爽やかさの部分にはあおいを想って修は弓を走らせた。
エンディング部分を引き延ばし引き延ばしして、いよいよ次に登場するDOG110への期待を高めるだけ高めて、修は華麗にステージを締めくくった。
修がステージに登場する少し前、あおいのもとを
鴻上 彰尋
が訪れている。
「やあ、あおいさん」
隣座ってもいい? と彰尋が訊くと、とあおいは「うん」とスペースを空けた。ののこは手を振り、佐藤英二も笑みを見せた。
「野々さんに佐藤君、楽しんでる?」
「いえす・おふこーす♪」
「楽しんでるよ。鴻上君は?」
と英二が問うと、
「それが実は今来たところでさ」
彰尋は苦笑いした。さまざまな事情で家を出るのが遅くなり、ようやく着いたのだという。
「だからまあ、楽しむのは今から、かな? もう一日後半戦、というか終盤だけど」
「そっか、大変だったんだね」
大体の事情を聞き、英二は心からそう言う。でも間に合ったからオッケーと、彰尋は告げて。
「ステージ観に行くって話を前に聞いてなかったら会うのも難しかったかも……ああ、そうだ」
バスケットを取り出し、英二は弁当を出した。
「作って来たんだ。一口サイズのおにぎりと、ちょっとしたおかず……唐揚げとか卵焼き、ミニトマトとか。食べる? ってもうみんなお腹いっぱいかもだけど」
「そんなことないよ。もらうね」
あおいは手を伸ばした。見ると、いずれも一口大に揃えてあり、串に刺して食べやすくしてあった。
「もしかして野外用の工夫?」
ほほう、とののこが感心したように言った。
「まあ一応……味のほうは、悪くはないけどごく平凡だと思うよ」
「私は好きだよ」
いち早くひとつ手にして、あおいが言った。
「家庭的で。ほら、私きょうだい多いから、家族でハイキングともなれば、こういうのよくお母さんが作ってくれたよ。あ、きょうだいが多いと言えば、彰尋くんもだよね?」
「うん。実は俺も小さい頃を思い出して作った」
ここでちょうど、修のステージが幕を開けたのである。
修の出番が終わると、しばし英二も我を忘れたように手を叩いていた。
「今の、良いステージだったね」
ありきたりな褒め方かもしれないが、これくらいしか思いつかなかった。
修が下がるや、間髪を入れずステージが派手にライトアップされた。まるで光の洪水、まばゆいばかりだ。
「あっDOG110だよ。パフォーマンスが華やかだね」
英二は思わず立ち上がっている。英二だけではない。ののこもあおいも彰尋も、観客のほぼ全員が。
今や押しも押されぬビッグアイドルグループが、いくたびも現れたこの舞台に、凱旋するかのごとく舞い降りたのだ。
「英二くん、もうちょっと前で見ない?」
ののこがそっと声をかけてくれる。もちろん、と英二は応じた。
ふたりで抜け出すように、ステージに近づく。
あおいは付いてこない。彰尋も。期せずしてののことふたりきりだ。でも別にののこは気にせず、登場したDOG110に、
「うわー! 有名人だ! 間近で見られてラッキー!」
なんて言ってはしゃいでいるだけである。
――有名人だー、って……特にDOG110に興味があるというわけでもないのかな……?
英二はは思う。
とすればののこは、あおいに何らかの気を回したのだろうか。
それとも、英二とふたりになりたかったのだろうか……!
まあののこのことだから、単に何も考えてないだけなのかもしれないが。
どれでもいいか――。。
英二はののこの横顔を見る。心底楽しそうにしているその顔を。
お花見イベントを見に来て本当に良かった、と英二は思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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