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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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「これが寝子島のお花見イベント……」
レント・イナホは拍手喝采していた。
これは驚いた、と素直に思っている。
「まさか人間お手玉的なものが見られるなんてねえ」
武道の演舞だというから、もっと真面目で無骨なものだと思っていた。
実際、最初こそレントの予想通りだったものの、途中から見せた飛躍はダイナミックとしか言いようがなかった。客席からなにかイチャモンを付けていた男が突然宙に舞い、奇矯な声を上げて飛ばされたかと思いきや、その直後から落ちては飛び、落ちては飛びを繰り返したのだ。
男を投げ上げていた演者は老人と青年だった。最初は老人が投げ、その後しばらく青年が一人で投げを繰り返し、最後は老人と青年とで、交互に投げ受けを行っていたのも面白かった。男は落下していたらただではすまなかっただろう。まるでサーカス、実にスリリングであったといえよう。
「あんまり花に関係なくてもいいのかなあ」
花見とはどういう基準で名づけられたものか、ちょっと知りたい気もした。
花見というからには花、この場合は桜に関係したものであり、それを「見る」というのだから虫眼鏡でとことん観察したり、すりつぶして成分検査をしたりするのかと思っていたが、そういったアカデミックなものではなく、実体は春祭りともいうべきものらしい。
「残念、私たち百合ップルでしたー!」
そんな声が後ろのほうで聞こえた。百合? 桜以外でも花見になるのだろうか?
まあ限定しないほうが、楽しそうなのは事実だけれど。
座席と行っても芝生に、直接腰を下ろすだけのものである。周囲を見回すと観客は、持参したお弁当や屋台で買ったフード、それにお茶やジュースを片手に鑑賞しているようだ。
なるほどなるほど、レントは立ち上がった。見ていたらお腹が空いてきた。何か買いに行くとしよう……。
「さあ! 『姉妹でデートするウィークエンド』後半戦、こと二日目のスタートよ!」
仙藤 蒼
はその姉、
仙藤 紫
の手をしっかりと握っている。いや、しっかりと握っているのは紫のほうかもしれない。そうしないと糸が切れた凧のように、蒼がどこかに飛んで行ってしまうのではないかと思ったからだ。
それくらい、蒼は元気なのだった。どんどん大股にゆく歩調にも、張りのある声にも、ぶんぶん振り子みたいな腕の振り方にも、充電したてのバッテリーのように、きらめく活力がみなぎっている。そんな妹の温かい手のひらから、自分にも力が伝わってくるような錯覚を紫は覚えていた。
「今日はどこに行くんだっけ……?」
やや早足で、紫は妹に問いかける。
昨日は妹の言う『ウィークエンド』一日目だった。蒼に連れられて紫は、寝子島神社の桜まつりと、アウトレットの大観覧車という定番のデートコースを巡った。花と景色を満喫した一日だったといっていい。蒼はゲーマーなので、ちゃっかりゲーセンもデートコースに組み込んでおり、格闘ゲームの勝負も挑まれた。そういったものが得意でない紫は、ほぼ一方的にボコられ惨敗を喫している。(このとき紫が、少しはゲームもやらないとダメかな、と思ったのは秘密だ)
「あれ? 言わなかった? 今日は寝子ヶ浜海浜公園でお花見イベントだよ!」
「ああ、屋台とかステージが出てるんだったっけ」
「そう! お祭だよー!」
「なんだか人混みが厳しそう……」
「もちろんそうだけど」
蒼は振り向いていた。ニッと効果音を付けたいような笑顔だった。、
「でも賑やかだからこその楽しさがあると思うんだよね。人が少ないお祭なんて寂しいだけだと思うよー!」
「そうね、うん……そうかも」
なるほど、と紫は思った。そういう考え方もあるんだ。
手をつなぎ合って歩む紫と蒼はきっと、四歳違いの実姉妹には見えない。
まったく好対照というか、正反対ともいえるキャラクターだからだ。
姉の紫は優等生タイプといえよう。レース地の白いブラウスにテーラードジャケット、淡い桃色のスカートはタック入り、シンプルだけどさり気なく清楚で、決して高級品は選んでいないのにお洒落にまとめていた。セミロングの黒髪には光沢があり、五センチヒールのパンプスも似合っている。総じて上品で育ちが良さそうだ。いわゆる『女子力高め』といっていいだろう。
一方で妹の蒼はといえば、スカイブルーのパーカーに、ゲームキャラのロゴ入りTシャツをあわせ、いたってラフに決めている。足はスニーカーだし、パンツはスリムのブラックジーンズだ。缶バッジをつけたベースボールキャップも頭に乗せており、髪だって姉よりずっと短い。劣等生ではないものの、優等生ともいえないスタイルだろう。女子力という意味ではたしかに姉に見劣りがするものの、男女問わず友達が多そうな印象でもある。
目の形、口元など、パーツごとに見れば類似点はあれど、紫と蒼のふたりが、全体として与える印象は大きく異なるだろう。こうして手をつないでいたって、姉妹というより、タイプの違う友人同士とみなしたほうがしっくりくる。
ステージ前まで来ると、もう立錐の余地すらない混雑ぶりだった。
人人人、さらに人。海浜公園の『海』という字は、実は『人の海』の略なのではないか、そんな気がしてくる。
しかし寝子島の特徴なのか、集まっている客に年齢層や性別に偏りはない。子ども、若者も、親子連れ、熟年層、老人、あらゆる年齢層がほうぼうに見て取れた。男女比もほぼ半々のようだ。
しばしこの光景に圧倒されたのち、
「これは聞きしに勝る……」
と振り向いた紫は、かたわらに蒼の姿がないことに気がついた。
「えっ、蒼……!?」
紫は息を呑んだ。この状況ではぐれては、もう再会できないかもしれない。ところが間もなくして、
「空いてる列にさっと並んで正解!」
ひょいと人混みの間から、蒼が顔を出したのである。手にはビニール袋を提げている。
「どこ行ってたの、蒼!?」
「え? ハンバーガー買いに行ってただけ。ちゃんと二人分買ってきたから安心して。お姉ちゃんは照り焼きのセットでいいよね? 『寝子島のご当地バーガー』って書いてたけどそんなの聞いたことないよー」
屈託なく笑う蒼に怒るわけにもいかず、ただ、紫は眉をしかめて、
「もう……はぐれたかと思った」
と言うや、ぐいと蒼の腕に、自分の腕を絡めたのである。体もぴったりくっつける。
「これで安心」
「ああ、まあ、お姉ちゃんが安心ならいいけど」
これってなんだか――と思ったが、蒼はそれ以上は言わなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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