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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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寝子高から1キロほど離れたワンルームマンション。
朝鳥 さゆる
は、そこにいた。
この場所は、さゆるにとって最愛の人の隠れ家だった部屋だ。
その人は、名を片篠藍人という。
あの日曜日、歪んだ鐘の音を耳にした偽りの日以来しばらく、さゆるはこの部屋に留まっていた。星ヶ丘の自宅……誰もいない、整然とした廃墟のような、巨大なクローゼット代わりの……へは帰らなかった。
けれどいくら待とうとも部屋は、さゆるになにも応えてくれなかった。ドアが開かれることはなく、窓が叩かれることもなく、呼びかける声が聞こえることもなかった。空気中を漂う埃のひとつひとつすら、よそよそしく自分を避けているのではないか――そんな錯覚をさゆるは覚えていた。
春休みに入り、さゆるはこの部屋にいることさえ辛くなり、逃げるようにここを飛び出していた。かといって自宅に戻るでもなく、岸を見失った小舟のように、夜がくる度誰かの腕の中で快楽に溺れる夜を過ごす日々を送っていた。そうして、握りのところに銀のロザリオがついた部屋の鍵を直視しないようにしてきたつもりだ。
しかし昨夜、さゆるは帰ってきたのだった。藍人がいた場所に。
広すぎるベッドに身一つで這い入ったこと、そこまでは覚えている。
寝付けなくて睡眠薬を手にしたことも、朧気ながら記憶にはあった。
あとは夢なのか、現実なのか見分けがつかない。
素肌の上に鎖帷子(かたびら)を着たような気怠い目覚めだった。
シャワーを浴びて服を着るのに、丸一日かかったような気がする。
もう随分前から、自分に流れる時間の感覚が狂っていること、それをさゆるは自覚していた。
実際には一時間程度のものが、亀に追いつけぬアキレスのように、薄く延ばされたような終わりのないものに感じる。逆に、一ヶ月を数秒に感じることもあった。
……が、逆手に握ったサバイバルナイフを振り上げていた。
その下には、まだ幼いさゆるの白いうなじがある。
さゆるは本能的に、その刃がいつもの脅しではなく、本気で振り下ろされようとしているのを知っていた。
あの日からだ。
あの狂気の夜は、さゆるに確実な爪跡を残している。時間感覚の変調を。
――そう、全体で1年分の記憶が狂っていた。15歳と思っていた年齢は、16歳だった。
さゆるは鏡を見る。
見つめ返してくるのは、虚無に蚕食された空疎な女だ。なんの希望も持っていない、持とうともしない、その瞳。
彼女の姿を美貌と称する人もいるかもしれない。いや、それが圧倒的多数だろう。
けれど、血の通わない美貌に一体、なんの意味があるというのか。
窓の外では桜が咲いている。造花みたいに美しく咲いている――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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