this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
3月の★ハッピーバースデー
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
●12日
旧市街のちょっとレトロな木造2階建ての家屋。ここは
回田 はつな
が祖父母と同居する自宅だ。
その玄関前に、とても精巧な少女の彫像が置かれていた。否。彫像ではない。それは紛れもなく生きている人間
跡野 茉莉
の姿だ。
茉莉は微動だにせず、沈思黙考していた。いや、実は彼女の心の中はその無表情さとは裏腹に、かなり忙しかった。
はつなの家に来るのは
2度目
だ。しかし、茉莉は緊張していた。
今日ははつなの誕生日。それを知った茉莉がお祝いしたいと言ったら、はつなが家に呼んでくれたのだ。
(お誕生日パーティーにお呼ばれなんて、初めて……)
何だかキラキラした世界が突然自分の前に降ってきたようで、茉莉の心はトクンと跳ねる。そして呼び鈴を押そうとその手を上げたが。
(でも、私でいいのだろうか……)
ふとそんな事を思い、手を止めた。もっと他の人がお祝いしてあげた方が、回田さんも嬉しいかもしれない。
しかし茉莉はふるりと首を振った。彼女に「友達になって」と言われたではないか。あの時回田さんは、勇気を出して気持ちを伝えてくれた。
(私も、ちゃんとお祝いの気持ちを伝えなきゃ)
うん、と茉莉は決意はするのだが、やっぱり何だか少しドキドキしてしまう。ピクリとも動かず色々考えていた茉莉だが、とうとう意を決して呼び鈴を押した。
「はぁ~い!」
パタパタという足音と共に元気な声がする。ガラリ、と勢いよく扉が開いた。
「うひ~、いらっしゃい茉莉ちゃん~!」
ぱあっと自慢の笑顔ではつなが茉莉を出迎える。茉莉は緊張をおくびにも出さずはつなの前に何かを差し出した。
「これどうぞ」
それは、ここに来る途中で買った小さなブーケ。はつなの笑顔が弾けた。
「ありがと、茉莉ちゃん! さ、入って入って~!」
茉莉は1階にいるはつなの祖父母に挨拶をすると、はつなについて2階に上がった。
「……」
はつなの自室に通された茉莉は無言で立ち尽くす。しかし、その瞳の奥の奥は密かに輝いていた。
こじんまりとしているが、可愛らしい部屋だった。勿論この家の外見同様内装もレトロだが、ベッドもあり、たくさんの本とともに可愛らしい小物が女子高生らしくそこかしこに置かれていた。
ベッドの横にはローテーブル、その上には飲み物と摘めるお菓子と。
「マカロン……のケーキ?」
そう、テーブルの中央にはカラフルなマカロンタワーのケーキが置かれていた。じっとケーキを見つめる茉莉の横顔を見て、はつなはくすぐったそうに笑った。
(茉莉ちゃん、喜んでくれてるみたい! やた!)
最近ははつなは茉莉の目を見ると、少し彼女の気持ちが分かるようになってきたのだ。
私のお祝いをしてくれる茉莉ちゃん。なら私も少しでも茉莉ちゃんをおもてなししたい!
ささやかな気持ちであったが、自分のおもてなしがちょびっとは成功した気がして、はつなはほっとした。
「ささ、座って~!」
そっと茉莉の背に触れはつなは言う。その胸はちょっとドキドキしていた。
だって、自分の部屋にお友達が来てくれて、誕生日を過ごせるのだから。茉莉がいるだけで、いつも見慣れているこの部屋が何だか特別に感じられた。
茉莉の持って来たミニブーケが、早速テーブルにちょこんと飾られた。初めは少し固くなっていた茉莉だったが、はつなの笑顔とお喋りにすぐに肩の力も抜け寛ぐ事ができた。
お菓子と、ケーキと、大事な友達。可愛らしい部屋で2人は女子高生らしく楽しくお喋りしながら時間を過ごす。取り分けたカラフルなマカロンケーキを食べ終わったところで、茉莉がカバンから包みを取り出した。
「お誕生日おめでとう。上手く作れたかわからないけど……これ、誕生日プレゼント」
茉莉から包みを差し出され、はつなの目が大きくなった。
「うひ~、ありがとう茉莉ちゃん! 開けてもいい?」
コクンと無表情に頷く茉莉から包みを受け取ると、ドキドキしながらはつなは包みを開ける。すると中からかぎ針編みの花形コースターが現れた。
花びらの縁と中心が濃いピンク、そして全体が薄いピンクのグラデーションになっている手の込んだコースター。はつなの瞳がキラキラと輝いた。
「とっても素敵~!! ありがと茉莉ちゃん! 飾る! 飾るし使う! 大切にするね~!」
ぶわわっ!
突然部屋に花びらが舞った。喜びを爆発させたはつなが、ろっこん<物言う落花>を発動したのだ。舞い落ちる花びらに彩られながら喜ぶはつなを前に、茉莉は変わらぬ表情ながらも瞳には優しい色を載せ、言った。
「おめでとう、回田さん……素敵な16歳になりますように」
はつなの誕生日が近いことを知ってから、作り方の本を買い、一生懸命編んだコースター。
回田さんのイメージはなんだろう。とっても優しくて可愛らしいから、やっぱりピンクかな。
感情を出すのが苦手な自分が思いを込めて編んだプレゼント。
……喜んでもらえて、良かった。
「ごめんね、茉莉ちゃん~、後片付け手伝わせちゃって」
部屋をミニ箒で掃きながらはつなが言った。花びらを拾い集めていた茉莉がふるふると無言で首を振る。そう、彼らははつながろっこんで出した花びらをお片付けしていた。
「あ、おじいちゃんとおばあちゃんにはこの事内緒ね~!」
ふと気付いたようにはつなが言う。茉莉が小さく首を傾げた。
「……どうして?」
「ん~……2人とも不思議な事は好きじゃないみたいで~……」
「ふ~ん……分かった」
「ありがと~!」
「……ポプリ、作れるかな」
「え、何が~?」
「花びら。いっぱいあるから」
「うひ~! それも素敵だね~!」
気の合う友達同士だと、片付けの時間も楽しいものだ。はつなの部屋は仄かに花の香を残しつつも綺麗になった。
「ありがと、茉莉ちゃん! えっと、気を取り直して……折角だからDVDでも見ない~?」
コホンと軽く咳払いをしてはつなが言った。結構雑多に色んな映画を持ってるはつな。茉莉ちゃん、映画は好きかな? これを機に色んな茉莉ちゃんを知りたいな!
はつなの提案に茉莉はほんの少し目を大きくした。普段はやたらと爆発する洋画だったりゾンビ映画だったりをよく観ている。しかし性格上他人とわいわい映画談義に花を咲かせる事はあまりなく、人のラインナップというのには興味があった。
茉莉の変化に気付いたはつなは、嬉しそうにDVDが並んでいる棚を指差した。
「えっとね、私は洋画が多いかな~? アニメでしょ、これがブラックコメディ、それに不朽の名作……あっ、こっちがゾンビもので~」
「『ユニコーン・ゾンビ vs 特殊部隊』……? これ観たことないやつだ」
はつなと顔を並べ覗き込んでいた茉莉がぼそりと言った。
「面白かったよ~! これにする?」
嬉しそうに顔を向けたはつなに、茉莉は小さく頷く。はつなはウキウキしながらDVDを取り出した。
「うひ~! じゃ、TVのある部屋に移動しよっか!」
「うん」
お友達と過ごすはつなの誕生日。1日中、楽しくて夢みたい。
時間はまだまだたっぷりある。
沢山沢山、遊ぼ~ね!
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
3月の★ハッピーバースデー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月30日
参加申し込みの期限
2017年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!