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3月の★ハッピーバースデー
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●4日
休日。
高梨 煉
は友人達と待ち合わせているシーサイドタウン駅に向かっていた。
気の置けない親友2人との休日。この3人で遊ぶのは久々だから、少しだけ嬉しいな。
そう思いながら歩く彼の口元は心なしか緩んでいるようだ。
やがて煉は駅のロータリーに着き、その端正な眉を意外そうに上げた。
「あれ、武道? もう着いてたのか?」
「ブドーチャン、1番乗りでっす☆」
ベンチに座っていた
志波 武道
が、親指を立ててきゃぴりん♪ とウインクをした。
「お前が先に着いてるって珍しいな」
「俺はやれば出来る子なんデスヨ」
エヘンと胸を張る武道の横に苦笑しながら腰を下ろした煉は、辺りを見回した。
「正也は? まだか?」
「あ、きりのん? ちょっと遅刻するってさっき連絡があったよ」
武道が自分の携帯を軽く上げてみせる。ふーんと煉がさして驚く事もなく頷いたところを見ると、あまり珍しい事ではないのかもしれない。
2人がベンチで他愛もない話をしていると、離れた所から大きな声が聞こえた。
「悪ぃー! 遅れたー!!」
息を切らして走ってきたのは、2人の待ち人、
桐野 正也
だ。全力で走ってきたらしい正也はベンチに辿り着くと、ドサッと天を仰いで武道の隣に座った。
「ハァハァ……ほんと悪ぃ、待ったか?」
薄く額に汗を滲ませる正也に、煉がにっと笑った。
「おー、待った待った。なぁ、武道?」
「まぁでもしょうがないよ、れんちゃん。だってちこくったーだもんNE★」
笑い返す武道に、正也がガウと噛みついた。
「うるせー、そのあだ名言うな!」
「だって俺名付け親だも~ん」
「いやでも今回の遅刻はちょっと違うんだって!」
そう言うと正也は武道にコソリと耳打ちをする。すると武道がほうという顔になり、うむと頷いた。
「それはきりのんお疲れ様でした。ありがとね」
「いやいや。ま、そーいう感じだから……」
「何がそういう感じ?」
コソコソと話す2人に、煉がひょいと首を伸ばす。ひゃん! と正也の背筋が伸びた。
「や! た、たたた大したことじゃねーって!」
ぶんぶんと両腕を振る正也は明らかに動揺している。その背中を武道が軽くとんと叩いた。
(きりのん慌てすぎだって……)
隠し事が出来ないまっすぐな友人の姿を微笑ましく思いながら、武道はスクリとベンチから立った。
「さ、シーサイドタウンで遊ぼうぜぃ! 異論はないかな、2人とも?」
武道の言葉に煉と正也は顔を見合わせると、軽く頷き一緒に立ち上がった。
「ああ」
「よーし、遊びまくるぜ!」
仲良し3人組はニッと笑い合う。そして肩を並べて歩き出した。
彼らは駅ビルmiaoに向かった。たくさんのショップが入るmiao。彼らはその店先を冷やかしながらウインドウショッピング……にしては、大分賑やかなようだ。
「れんちゃーん、ほらコレにあうんじゃない? あ、コレハドウ?」
手頃な価格で人気のセレクトショップで、武道が次々に帽子や洋服を持ってくる。そしてそれを鏡の前に立っている煉に合わせ、にこやかに言った。
「オニアイデスヨ、お客様☆」
「おいおい、なんのつもりだよ」
さっきからずっとこんな感じで武道の着せ替え人形になっている煉は、戸惑いが隠せない。
(こいつがこんな風に何かおすすめしてくるなんて……何かあったか?)
煉が訝しげな目を向けると、武道はさっとシンプルな黒の革紐のブレスレットを取りだした。
「コレなんか当店の一押しでっす!」
「あ、これいいな」
気に入ったのだろう、煉は思わず武道が手にしているブレスレットを受け取る。そしてハッと気が付いた。
「いやいやそうじゃなくて。何で俺が着せ替え人形になってんだよ?」
「だってれんちゃん何でも似合うから♪」
そんな風に2人が言い合っていると、正也がひょこりと顔を出した。
「なぁ、あっちに面白そうな雑貨屋があったから覗いてみようぜ!」
「了解、きりのん☆ さ、行こ! れんちゃん」
武道は出した商品を手早く棚に戻す。そしてまだ納得いかなそうな煉の手を取り正也に合流した。
雑貨屋でも3人は楽しく見て回る。
「あ、これおもしろくなぁい?」
「ちょっと奇抜すぎないか?」
スマホアクセを手に武道と煉が話していると、ぷぷーっと笑いながら正也が2人に近付いてきた。
「なぁ2人ともこれ見ろって!」
そう言う正也がずいっと出してきたのはサンマさんのぬいぐるみ。それも何と……サンマさんがメイド服を着ているものだった。
「意外に似合ってるだろ!」
ぷぷぷと笑いながら正也が煉にメイドサンマさんを渡す。思わず煉が受け取ると、別の棚を見ていた武道がにっこり笑いながら煉の頭にひょいと何かを着けた。
「おお、お揃いダネ☆」
「に、似合うじゃねーか、煉……!」
堪えきれずに腹を抱える正也に、何をされたか分からない煉は首を傾げる。そしてふと店内の鏡を見た煉が固まった。
鏡の中の自分が、メイドサンマさんを抱え、お揃いのホワイトブリム……メイドさんが頭にする、レースの付いたカチューシャを着けていたからである。
3秒、煉は動かなかった。そしてふうっと溜息をついた煉は、おもむろにメイドサンマさんを正也に渡し、自分の頭にあったホワイトブリムを武道の頭に着ける。そしてチャッと両手を2人の顔の前に上げた。
―――ピンッ! ピンッ!
「「いって~!!」」
割と本気のデコピンが正也と武道のおでこに炸裂した。
さて、次はゲームセンターに……という時、「悪い」と武道が声を上げた。
「ちょっと俺トイレ」
「ああ、分かった。待ってる」
「便秘じゃないよな、ブドー?」
「出ること祈ってて~!」
2人に片手を挙げると武道は足早に離れていった。
やがて。武道がスッキリした顔で帰ってきたので、3人はお楽しみのゲームセンターにやって来た。
「イェーイタノシー!」
3人はパンチングマシーンで腕試しをしたり、クレーンゲームでぎゃいぎゃい騒いだり。
1対1のエアホッケーでも思い切り盛り上がる。
「よぉーし! 俺のスーパーミラクルショット、受けてみよ!」
「お、きりのんカッコイイ!」
武道の声援を背に、てやあっと正也が打てば。
「……ふっ」
分かりやすいスマッシュを煉は難なくガード。そのまま壁を狙いパックを打つ。
「あっ!」
驚く正也の手元をすり抜け、パックがカコン! と小気味良い音を立てゴールに吸い込まれた。
「おー! さすが!」
「え、ちょっマジ?! もう煉何点目だと思ってんだよ! 鬼すぎんだろ!」
やんやと喝采する武道、本気で悔しがる正也。煉がおかしそうに笑った。
「はは、正也は見てて飽きないよな」
「なにおー!」
「負けは負け。さ、次は」
煉は武道を見ると、煽るようにクイッと顎を上げた。
「来いよ、武道」
「お、ご指名だね。よぉーし、負けないぞ☆」
「俺の仇を取ってくれ、ブドー!」
正也の声援を受け武道はくるくると肩を回す。そして煉の向かいに立った。
「来い、れんちゃん!」
「メイドカチューシャの礼をしてやるからな」
煉がニヤリと笑う。
カーン!
男達の第2ラウンドが始まった。
「あー、遊んだ遊んだ!」
いい笑顔で煉がうーんと伸びをする。後ろ2人の顔は、心なしか青ざめているようだ。
「メイドれんちゃんコワイ……」
「何か言ったか武道?」
鋭く振り返った煉に、武道はぶんぶんと首を振る。そしてふと腕時計を見ると、ちょんと正也をつついた。
「きりのん、次休憩だよね?」
「え? もうそんな時間か? やべ、夢中になりすぎた」
正也も時計を確認すると、煉に言った。
「なあ煉、そろそろ休憩しないか?」
「いいけど……どっか店入るか?」
煉の言葉に武道と正也は悪戯っぽく顔を見合わせると、声を揃えて言った。
「「いい店があるんですぜ、お兄さん!」」
*******
「へぇ……ここが正也オススメのお店か。雰囲気いいな」
シーサイドタウンにある喫茶店『
somnium
』で、煉が興味深そうにぐるりと店内を見回した。テーブルの上には3人がそれぞれ頼んだ飲み物がある。
「意外だな、正也がこういうのに詳しいなんて。それに何か予約してあったみたいだったけど……」
煉の言葉に正也と武道が顔を見合わせる。と、正也が片手を挙げ、カウンターのマスターに声をかけた。
「すみません、お願いします!」
「お願いって、どうした? まだ何か頼むのか?」
不思議がる煉に正也と武道はにっこり微笑む。すると初老のマスターが3人のテーブルの横に立った。
「お誕生日おめでとうございます、煉さん」
そう言ってテーブルに置かれた物は。小さな……そう、3人で切り分けて丁度いいくらいの苺のホールケーキだった。
ケーキの上のチョコプレートには、『Happy Birthday 煉』の文字。正也と武道がせーので声を合わせて言った。
「「ハッピーバースデー!!」」
「え……」
不意を突かれた煉は呆然とする。その両脇に武道と正也は移動した。
「ほら、れんちゃん! ケーキと一緒にハイチーズ☆」
パシャリ! 驚き顔の煉を挟み、武道はスマホで写真を撮った。
「お誕生日おめでとう!! ビックリした?」
席に戻った武道の言葉に、煉は無言でコクコクと頷く。正也が小さくガッツポーズした。
「バースデーサプライズ、成功!」
「あ……正也が今日遅れて来たのって、これの準備のためか……?」
煉が小さく呟き正也を見る。正也は照れくさそうに鼻を擦りながら頷いた。
「それでね、れんちゃん。これ、俺からの誕生日プレゼント」
武道が自分のカバンから小さな包みを取りだし、煉に渡す。それを開けた煉の目が見開かれた。
「武道……これ……」
煉が包みから取りだしたのは、黒の革紐のブレスレット。そう、今日店で武道の着せ替え人形になっている時に目にした物だ。
「いやぁさっき似合ってたから! テヘ!」
「え、でもお前いつ……」
そう言いながら煉は気が付いた。―――武道は確か、途中でトイレに行った。
驚いて改めて武道を見ると、武道は笑いながらウインクをした。
「遊びに行くときとかつけたらいいよ、カッコよかったし!」
「俺からは、これ!」
今度は正也が元気に包みを煉に差し出した。煉が包みを開けると、中にはオシャレな男性用エプロンと布巾のセットが入っていた。驚く煉に正也が頭を掻きながら言った。
「何にしようかすっごく悩んだんだけどさ。いや、俺も『女子か!』って思ったんだけどさ。他に思いつかなくって……」
テーブルには可愛らしいケーキ。手元には親友2人からの心のこもったプレゼント。
「……はは」
こみ上げてくる思いが、笑みになって零れた。
誕生日を覚えていてくれたことが嬉しかった。
地元を離れて少し寂しく思う日もあった。けれど、今はもう大丈夫だ。
この島で、大切な親友の2人が居てくれる。
―――祝ってくれた2人に、最大の感謝を。
「ありがとう。武道、正也」
煉は親友達の目をしっかり見て言う。彼らは目を細めて言った。
「誕生日おめでとう、れんちゃん。俺ときりのんで祝うことができて嬉しいよ」
「おめでとう、煉! また春休みもいっぱい遊ぼうぜ」
『somnium』の一角では。
男子高校生達が仲良くケーキを食べながら素敵な時を過ごしていた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月30日
参加申し込みの期限
2017年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月07日 11時00分
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