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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
３月の★ハッピーバースデー
●２８日
昼下がり。
駅ビルmiaoで。青物 といきはバッタリと……まるで運命の人に出会うように浅井 幸太に出くわした。
「せ、せ先生、午後も会うなんて偶然だニャー」
といきは思わず声を裏返した。慌てるのも無理はない。運命の人かどうかは分からないが、部活の顧問、そしてといきの想い人なのだ。偶然な出会いには心の準備というものがいる。
「はは、ほんとだな。俺は駅の近くに用があったんだ。青物は買い物か？」
「う、うん。ぶらぶらしてたにゃ」
「なるほど。ま、練習終わればオフだからな。羽を伸ばすのも大切だ」
（ひええ、先生の私服……！）
爽やかに笑顔を見せる幸太を前に、といきはドキドキしっぱなしだ。けれど、これはチャンスかもとも思っていた。
実は以前陸上部の部室で誕生日の話題になった時、幸太は３月が誕生日だと誰かが言ってた気がしたのだ。
あの時以来、ちょっと……いやかなり気になっていた。もう３月も終わってしまう。聞くなら今だ。
（でも、どうやって聞いてみるもんか）
内心慌てながら考えるが、ちっとも良い方法が思いつかない。いつもは割と口も滑らかで、自分を悟られないように話すことなんて得意なのに。幸太の前ではこの口はぽんこつになってしまう。
結局。
「せ、せんせー３月誕生日だって聞いたけど……本当？」
直球勝負になってしまった。幸太の眉がお？ と上がると、快活に笑った。
「ああ、今日だ。もう２６だぞ」
「ほ、ひぇ！？」
やっぱり本当だったのだ。２６。数字を聞くと自分とは１０も離れてるのだと実感する。
（なんか大人の男っぽくてカッコよく見えちゃうよー）
私服姿の幸太はほんとにリアルな男の人で。教師という服を着ていない幸太に、といきは顔を真っ赤にしながら言った。
「た、誕生日おめでとうございますって先生に言っちゃっていいものなのかにゃ」
「ん？ それは俺がおじさんになったからめでたくないってことか？」
「そ、そういう意味じゃないにゃ！」
悪戯っぽく笑う幸太にといきは赤くなりながら片手を振り上げる。そしてその手をおずおずと引っ込めながら、困ったように言った。
「あの、先生、プレゼント……」
そうなのだ。こんな当日に出会うなんて思ってなかったから、プレゼントを用意してなかったのだ。かと言って本人を目の前にして買うというのも恥ずかしい。今、自分に出来ること。といきはうんと頷くと、そのアイスブルーの瞳をしっかりと幸太に向けて言った。
「こ、今度先生のためにタイム縮めるから！」
「お？ そうか、それは嬉しいな！ 期待してるぞ」
幸太は優しく瞳を細めると、ぐしゃぐしゃとといきの頭を撫でた。
「せ、先生やめるにゃー」
じたばたと抵抗しながらも、といきは顔を上げることが出来なかった。きっと、自分が尋常じゃないくらい赤くなってることが分かってたから。
「さて、と……青物、これから暇か？」
「へ？ べ、別に予定はないにゃ」
幸太の問いに、といきは乱されてしまった髪を一生懸命直しながら言う。そうかと幸太が頷いた。
「いや、せっかく誕生日だから喫茶店でケーキでもと思ってな。青物付き合わないか？」
（えええええーーーーーっ？！？！）
思ってもなかった展開にといきは心の底から叫ぶ。
（もちろん付き合う！）
心では即答したが、口に出した言葉は少し違っていた。
「しょ、しょうがないにゃー。ぼっちバースデーは可哀想だから付き合ってあげるにゃ」
（……ああ、こんな時ばっかり滑らかに動く口がうらめしいっ）
はは、手厳しいなと笑う幸太を前にといきは軽く自己嫌悪。しかし気にする様子もなく幸太は、
「よし、じゃあ行くか。店は青物に任せるかなー」
と歩き出した。
といきも慌てて歩き出す。そして横にいる幸太を見上げて小さく言った。
「……男は年を重ねれば重ねるほどいい男になるんだにゃ」
幸太がといきに振り向く。そしてくしゃりと頭を撫でた。
「サンキュ」
大好きな飼い主の前の子猫のように。といきがくすぐったそうに笑った。
昼下がり。
駅ビルmiaoで。青物 といきはバッタリと……まるで運命の人に出会うように浅井 幸太に出くわした。
「せ、せ先生、午後も会うなんて偶然だニャー」
といきは思わず声を裏返した。慌てるのも無理はない。運命の人かどうかは分からないが、部活の顧問、そしてといきの想い人なのだ。偶然な出会いには心の準備というものがいる。
「はは、ほんとだな。俺は駅の近くに用があったんだ。青物は買い物か？」
「う、うん。ぶらぶらしてたにゃ」
「なるほど。ま、練習終わればオフだからな。羽を伸ばすのも大切だ」
（ひええ、先生の私服……！）
爽やかに笑顔を見せる幸太を前に、といきはドキドキしっぱなしだ。けれど、これはチャンスかもとも思っていた。
実は以前陸上部の部室で誕生日の話題になった時、幸太は３月が誕生日だと誰かが言ってた気がしたのだ。
あの時以来、ちょっと……いやかなり気になっていた。もう３月も終わってしまう。聞くなら今だ。
（でも、どうやって聞いてみるもんか）
内心慌てながら考えるが、ちっとも良い方法が思いつかない。いつもは割と口も滑らかで、自分を悟られないように話すことなんて得意なのに。幸太の前ではこの口はぽんこつになってしまう。
結局。
「せ、せんせー３月誕生日だって聞いたけど……本当？」
直球勝負になってしまった。幸太の眉がお？ と上がると、快活に笑った。
「ああ、今日だ。もう２６だぞ」
「ほ、ひぇ！？」
やっぱり本当だったのだ。２６。数字を聞くと自分とは１０も離れてるのだと実感する。
（なんか大人の男っぽくてカッコよく見えちゃうよー）
私服姿の幸太はほんとにリアルな男の人で。教師という服を着ていない幸太に、といきは顔を真っ赤にしながら言った。
「た、誕生日おめでとうございますって先生に言っちゃっていいものなのかにゃ」
「ん？ それは俺がおじさんになったからめでたくないってことか？」
「そ、そういう意味じゃないにゃ！」
悪戯っぽく笑う幸太にといきは赤くなりながら片手を振り上げる。そしてその手をおずおずと引っ込めながら、困ったように言った。
「あの、先生、プレゼント……」
そうなのだ。こんな当日に出会うなんて思ってなかったから、プレゼントを用意してなかったのだ。かと言って本人を目の前にして買うというのも恥ずかしい。今、自分に出来ること。といきはうんと頷くと、そのアイスブルーの瞳をしっかりと幸太に向けて言った。
「こ、今度先生のためにタイム縮めるから！」
「お？ そうか、それは嬉しいな！ 期待してるぞ」
幸太は優しく瞳を細めると、ぐしゃぐしゃとといきの頭を撫でた。
「せ、先生やめるにゃー」
じたばたと抵抗しながらも、といきは顔を上げることが出来なかった。きっと、自分が尋常じゃないくらい赤くなってることが分かってたから。
「さて、と……青物、これから暇か？」
「へ？ べ、別に予定はないにゃ」
幸太の問いに、といきは乱されてしまった髪を一生懸命直しながら言う。そうかと幸太が頷いた。
「いや、せっかく誕生日だから喫茶店でケーキでもと思ってな。青物付き合わないか？」
（えええええーーーーーっ？！？！）
思ってもなかった展開にといきは心の底から叫ぶ。
（もちろん付き合う！）
心では即答したが、口に出した言葉は少し違っていた。
「しょ、しょうがないにゃー。ぼっちバースデーは可哀想だから付き合ってあげるにゃ」
（……ああ、こんな時ばっかり滑らかに動く口がうらめしいっ）
はは、手厳しいなと笑う幸太を前にといきは軽く自己嫌悪。しかし気にする様子もなく幸太は、
「よし、じゃあ行くか。店は青物に任せるかなー」
と歩き出した。
といきも慌てて歩き出す。そして横にいる幸太を見上げて小さく言った。
「……男は年を重ねれば重ねるほどいい男になるんだにゃ」
幸太がといきに振り向く。そしてくしゃりと頭を撫でた。
「サンキュ」
大好きな飼い主の前の子猫のように。といきがくすぐったそうに笑った。
あとがき
担当マスター：
ＫＡＮ
ファンレターはマスターページから！
ＫＡＮです。
ご参加の皆様、ありがとうございました！
どれもこれも心温まるバースデーアクションで、大変楽しく書かせて頂きました。
皆様の心に残るバースデーになりましたら、幸いです。
私の中でようやく寝子島の３月が終わりました。
また皆さんの新しい活躍を書けること、楽しみにしています！
（以下、運営部より）
３月生まれのキャラクターの年齢は、６月９日０時頃に加算される予定です。
もうしばらくお待ちください。
ご参加の皆様、ありがとうございました！
どれもこれも心温まるバースデーアクションで、大変楽しく書かせて頂きました。
皆様の心に残るバースデーになりましたら、幸いです。
私の中でようやく寝子島の３月が終わりました。
また皆さんの新しい活躍を書けること、楽しみにしています！
（以下、運営部より）
３月生まれのキャラクターの年齢は、６月９日０時頃に加算される予定です。
もうしばらくお待ちください。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年04月30日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年05月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年05月07日 11時00分
