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●8日
人待ち顔でそわそわと立っている
六月一日宮 檸檬
の姿がシーサイドタウンにあった。
ダウンジャケットにジーンズ、腕にはサッカー柄のリストバンド。ざっくりしたカバンを持ち立っているその姿は、爽やかカジュアルな男子高校生。バッチリ合格点である。
しかし今、彼は自分のみてくれよりも本日の予定の事で頭がいっぱいだった。
実は今日は檸檬の彼女である
澪乃 澄佳
の誕生日。檸檬はサプライズでお祝いしようと考えていたのだ。
センパイにはちゃんとメールで誘った。誕生日って事を伏せて、普通のデートって事で。
お店も予約済みだ。喫茶店で不自然ではないはず。テスト前にスイーツ食べに行く約束をしていたから。そういえば昨日電話で確認取ったけど、随分丁寧な店員さんだったな……。
わやわやと考えていた檸檬の無防備な背中に、可愛らしい声がかけられた。
「ごめん檸檬くん! 待っただべか?」
「澄佳センパイ!」
振り向けば、澄佳がニコニコといつもの笑顔で立っている。檸檬は若干声を裏返しながら言った。
「いえ! 全然待ってないっすよ!」
「良かった~。今日はスイーツ食べるんよね? どこのお店さ行くべ?」
「あ! そ、それなら!」
出だしが肝心だ。今日はしっかりとセンパイをお祝いしないと。
「―――ダチから聞いた、いいお店があるんです!」
「このお店、前から気になってたけど今まで行けんくて……すごく嬉しいなあ」
メイド喫茶『ねこのて』
。『ばんり』と名札のついたメイドさんに案内され席に着いた澄佳は、注文を済ますとその落ち着いた内装を眺め、ほうと息をついた。
「何か『お帰りなさいませ』って言われるの、照れますね」
そう言いながら、向かいに座る檸檬は少しそわそわと落ち着かなそうだ。
(メイド喫茶って聞いたから最初はどうかと思ったけど、すげー本格的だ……!)
重厚な調度品、クラッシックが似合いそうな店内。レースの装飾品も上品で、メイドさん達は何だか気品に満ち溢れている。
(落ち着いているし寧ろ格式高め……? 俺ら平気?)
ちょっと高校生には荷が勝っている雰囲気に感じ、檸檬は尻がむず痒くなる。けれども彼女の前だからと、必死に虚勢を張っていた。
そんな檸檬の様子に気付かず、のんびりと店内の様子を楽しんでいた澄佳が顔を近づけこそりと言った。
「お店の雰囲気もいいし、メイドさんたちは思ってた以上にめんこいねえ。メイド服、ちょっとあこがれちゃうなあ」
「! 絶対センパイ似合いますよ! 是非着て欲しいっす!」
瞬時にその嬉しすぎる姿を
妄想
想像した檸檬は、今までの緊張も忘れ思わず大きな声を出す。
「ひゃあ、檸檬くん声が大きいよう」
恥ずかしそうにしー! と人指し指を立てる澄佳。そんな2人のテーブルの横に、静かにメイドさんが歩み寄った。
「ご主人様、お嬢様、お待たせ致しました。レモンティーとスコーンです」
ニコリと微笑みながら、最初に案内してくれたメイドさん―――この店の店長代理
桧垣 万里
は滑らかに注文の品を置くと、お辞儀をして戻って行った。
「うわあ、茶器も本格的だねえ」
澄佳の目が輝く。檸檬が姿勢を正し、澄佳に向き直った。
「テスト勉強の時は自分のもあったのに、俺の勉強をみてくれてあざっした……!」
「なんで、そんなのかまわないよう」
「いや、ほんとに助かったっす。今日は勉強見てくれたお礼も兼ねてるんで、遠慮なく食べて下さいっす。俺の奢りなんでっ」
そう言って檸檬はペコリと頭を下げる。澄佳はちょっとびっくりして檸檬を見ていたが、その瞳が悪戯っぽく輝いた。
「じゃあ遠慮なく頼んじゃうよう?」
「はい! 勿論っす! ……あ、でも」
笑顔で顔を上げた檸檬がカウンターを見る。その視線に応え静かに頷いた万里が、トレイの上に何かを載せやって来た。
万里が2人の前に置いた物は。
「……ふへ、ケーキ? あたしまだ頼んでないよう?」
澄佳の言葉に、万里はにっこり微笑んだ。
「お誕生日おめでとうございます、お嬢様」
「……え?」
澄佳は驚いて檸檬を見る。檸檬はしっかりとその瞳を捕らえ、笑った。
「お誕生日おめでとうっす! 澄佳センパイ」
「え……え?」
まだ信じられないという顔をしている澄佳に、檸檬は頭を掻きながら言った。
「それは、バースデーケーキっす。こちらのお店にお任せしたんすけど……レモンケーキっすね。やった!」
檸檬は持っていたカバンに手を入れた。
「それで、これはお花です。よかったら貰って下さいっす!」
檸檬が差し出したのは、5本の薄桃色のバラの花束。澄佳の顔が輝いた。
「あ……ありがとう、檸檬くん! こんなに幸せなの、初めてだよう! だいだいだあいすき!!」
嬉しさが弾けた澄佳は大きな声で言うと、零れんばかりの笑顔を見せる。しかしすぐに自分の大胆な告白に気付き、ハッと口を押さえ耳まで真っ赤になってしまった。
「あっ、今のはなな、なしで……い、いただきますっ」
澄佳は赤い顔のまま、取り分けてあったケーキをパクンと食べる。そして嬉しいような、困ったような複雑な顔をした。
「うう、甘酸っぱくてなんま美味しい……また来たいけど、みったぐないことしちまった……」
そんな澄佳を見て、檸檬はくすぐったそうに笑った。
「いっぱい食べて欲しいっす、センパイ。俺、美味しそうに食べてる澄佳センパイも可愛くて好きっすよ」
「れ、檸檬くん……!」
ますます赤くなる澄佳に、檸檬は耳元にそっと囁いた。
「また来ましょうね、センパイ」
その後2人は万里に写真を撮って貰ったりして、仲良く時を過ごす。美味しい時間を堪能した2人は、
「ふふ、お誕生日ですからレモンティーはサービスですよ。また帰っていらして下さいね」
と微笑んでくれた万里にお礼を言い、幸せな気持ちで店を出た。
「雪もなければ風がぬくくて、あずましいねえ。やっぱり、寝子島の3月はいいなあ」
海風を受け、澄佳が気持ちよさそうに息を吸い込む。今、2人は手を繋ぎながら寝子ヶ浜海岸を歩いていた。
澄佳が持っているカバンから、薄桃色のバラが覗く。それを幸せに感じながら、檸檬は足を止めた。
「檸檬くん?」
立ち止まった檸檬に澄佳が振り向く。檸檬はそっと手をほどくと、ダウンのポケットに手を入れた。
「センパイ、これ」
そう言って差し出したのは、綺麗にラッピングされた薄い正方形の箱。驚く澄佳に檸檬は笑って言った。
「実はケーキと花以外にも用意してたんすよね。その……1番想い出に残る素敵な誕生日にして欲しくて」
想い出に残して欲しい。センパイの1番の想い出に、俺を残して欲しい。
「そんな……もう充分素敵な誕生日だよう」
そう言ってくれる澄佳に、檸檬は唇に笑みを残したまま言った。
「開けてみて、センパイ」
檸檬の言葉にコクンと頷くと、澄佳は包装を解き箱を開けた。
「……うわあ、素敵だあ!」
出てきたのは、ブレスレット。華奢なシルバーチェーンに、小さなレモンのチャームが付いた、とても可愛らしい物だった。
「その、女の子のって良く分かんなくて……センパイの好みにあえばいいんだけど」
「とっても、とっても嬉しいよう、檸檬くん! どうもありがとう!」
照れる檸檬に澄佳は心から礼を言う。そして早速ブレスレットをつけてみた。
自分の手首を可愛らしく飾るブレスレット。
(あたしのために、檸檬くんが選んでくれたんだ。すごく嬉しい……!)
「ほんと、素敵だあ……」
言葉が、もどかしい。澄佳はこみ上げる想いを胸に、そっとレモンのチャームにキスをした。
「!」
その様子を見ていた檸檬。パチパチと何度か瞬きをした後、かあっと赤くなった。
(な、何か俺がキスされてるみたいだ……!)
檸檬は思わず澄佳の柔らかそうな唇を見つめたが、はっと気付くとぷるぷると首を振る。そしてパチン! と両手で頬を叩いた。
―――本当は俺にもして欲しいけど……ここは我慢!
檸檬は澄佳に手を差し出した。
「澄佳センパイ、行きましょうか」
「うん!」
その手をしっかりと取る澄佳。シャラリ、とブレスレットが揺れた。
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KAN
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月30日
参加申し込みの期限
2017年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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