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寝子島高校
賽の目の憂鬱
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四月からの高校通いの為に寝子島に来て早数日。
引っ越しの作業も終え、慣れない生活もようやく落ち着いた頃、高校への入学や入寮までに、少しでもこの島の事を知っておかないとと思い
谷咲 苺喜
は天気も良いこともあって出かけることにしたのだ。
近所を歩きながらどうせなら遠出もしてみようと丁度停留所に停車していたバスに飛び乗った。
知らない街の行き先の知らないバスに乗って、私はどこに行くというのだろう。そんな想像をしては車窓から見える街並みに惹かれる好奇心を抑えられず苺喜は次の停留所を知らせる車内アナウンスに耳を傾けている。
さぁて、どこのあたりで降りようかしら。と。
直感にピンときたバス停で降りようか、一層のこと終点までこの小さな発見を求める旅を続けてみようか。
衝動と清々しさを胸に秘め背もたれに体重を預けて流れる景色を楽しんでいた苺喜は足元を掠めた突然の感触に眉根を寄せた。
「……ん。足の辺りにふわふわしたものが当たる……気がする」
誰かの荷物が偶然にも当たっているだけか単純に気のせいだろうからとそのままバスの旅を楽しむ苺喜は、視界の隅でゆらゆらっと動く物に軽く目を見開いた。
「しっぽ?
えっ。猫?」
寝子島に来てその姿を見ない日はない。それがこんな間近で存在を主張されるのも珍しい。
慌てて身を屈め自分の足元を覗き込んだ苺喜は「あらやだ」と驚きの声を漏らす。
「どこで乗ってきたのかしら」
甘えた響きのひと鳴きにつられ苺喜は一匹の猫を抱き上げる。
「人に懐いてるわね」
首輪はしておらずどうやら野良らしい。それが黒白の毛並みを撫でても大人しいのだからついつい大胆になり、苺喜は空気を含んでふんわりと柔らかい猫を自分の腕で包んだりしてみたり。
「それにしてもどうしてバスに乗ってるの?」
問いかけると苺喜を見上げている猫は、くいっと首を傾げて、彼女と同じように頭の上に疑問符を浮かべているようである。
「始発? それともどこか他のバス停から乗車したの?」
無論答えは無い。
「どっちにしても大変よ?」
真剣な眼差しで言うも、猫はその場で毛づくろいを始める始末だった。苺喜はそんな猫の呑気さに嘆息する。
「ねぇ、このままだと縄張りから離されちゃうわよ。それでいいの? 知らない場所だと喧嘩とか売られたりしない?」
猫の生活圏はどこだかわからないが、お互いこれから見知らぬ場所に行くかもしれないというのに、本当になんてマイペースな生き物な事か。
「元いたところに返してあげられるといいんだけども」
じんわりとあたたかい猫を幾度か撫でて苺喜は考える。
これから生活していく街を知りたい為に少し長めの散歩に出ただけの苺喜に今日の予定はあって無いようなものでいくらでも融通はきく。
だが、この猫を元の場所まで送って行こうと決めたものの、その肝心の猫がバスに乗車したであろう停留所に苺喜は全く心当たりもなく検討もつかない。
絞り込めと自分に念ずるが、いかせん土地勘が無いのもあり、さっぱりわからない。バスの前方に備え付けられている運賃表示器をこれでもかと見つめ続ける。
「待って。そもそも人が乗り降りするタイミングで猫が乗ってきたら、その時乗ってきた人が気づく、わよね。
となるとやっぱ始発から乗ってたっていう可能性大?」
そして座席の下で今の今まで大人しく居たというのか。
「あなた案外バスに乗り慣れている?」
疑問に黒白の猫は「にゃお」と含みのある表情で鳴いた。
「あら、本当かしら?」
その微かに髭を揺らして答えた様があまりに堂々と様になっていたので、苺喜は思わず笑ってしまった。
一度猫の頭を撫でてから苺喜は後方へと体をひねり向け、後ろの乗客に「すみません」と小声で話しかけた。
自分が気づかないだけで他の乗客なら何か知っているかもしれない。
次の停留所までに他の乗客から話を聞いたのち、苺喜はバスから降りると引き返す為に反対側の停留所へ行こうと道を渡る。
「住み慣れた場所が見えてきたら鳴いてくれると嬉しいわ」
なんて胸に抱く猫に道案内を願う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
保坂紫子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月27日
参加申し込みの期限
2017年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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