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【修了式】ラストスパートは華やかに
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一年四組
頭に結い上げた左右のお団子を揺すって
畑中 華菜子
が早足で教室に戻ってきた。やや顔を上に向け姿で何度も瞬きを繰り返す。両手で自身の席を探り当てて座った。
大きな溜息が漏れる。
――危なかったアル。最後のスピーチと校歌で泣きそうになったアルよ。
少し気持ちが落ち着いたのか。顔を正面に据えた。微笑むような顔で黒板や細々とした物に目を向ける。
――どこを見ても懐かしいアル。一年間の思い出が詰まっていて、涙が出そうになるアル。
……でも、決めたアル。最後まで泣かないって、笑顔でさよならって、決めたアルヨ。
時間と共に生徒達の数が増えてきた。いつもの賑やかな教室に戻っていく。
華菜子の表情が優しくなる。
――最初はドキドキしたアル。高校デビューで、何組になるのかもわからなかったアルよ。ちょっと心配で、緊張してたけど、そんなのはすぐに吹き飛んだアル。
教室に
薄野 五月
が入ってきた。華菜子は気さくに迎えた。
「五月ちゃん、お帰りアル!」
「ただいま、華菜子さん。もう、大丈夫ですか」
「な、なんのことアル?」
「少し涙ぐんでいたように思ったので。でも、大丈夫そうですね」
五月は笑みを浮かべて自身の席に着いた。華菜子は、平気アル、と胸を張って答えた。
――本当に危ないアル。さすが幼馴染みだけのことはアルね。
……そう、五月ちゃんやクラスのみんながいてくれたから、不安なんて全て吹き飛んだアルよ。学校に来るのが楽しくて仕方なかったアルー。
華菜子は頭に浮かぶ思い出に微笑み掛けた。
五月は着席した姿で背筋を伸ばす。何とはなしに黒板を眺めた。穏やかな様子で息を吐いた。
――一年四組、最後のホームルームが始まるのですね。
一年はこうも早くに過ぎていくのですか。今でも昨日のことのように入学式を思い出せます。
本当にあっという間の一年でした。
深く息を吸った。緩やかに吐き出して眼鏡のブリッジを中指で押し上げる。
――この最後のホームルームは絶対に忘れません。しっかり目に焼き付けつつ、今日という一日を出来る限り笑顔でいましょう。
そうですよね、華菜子さん。
五月は親友に目を向けた。相手の笑顔が物語る。そうアルよ、と元気な声が聞こえてくるようだった。
浮舟 久雨
は凛とした雰囲気を纏って席に着いていた。口元には微かな笑みが浮かぶ。
――五月は面倒見がいいな。それと華菜子らしい。その笑顔に何度、元気を貰ったことか。
窓に顔を向ける。青い空が大海原のように広がっていた。風が運ぶ明るい色の花弁に目がいく。
――寒さも和らいで良い季節になった。最後のホームルームを迎えるのに相応しい日和だ。
それにしても早かった。もう一年が経つのか。
目を教室に戻す。生徒達の顔を見ていく。
――このメンバーで色々なことを体験したな。
自然な笑みが零れていた。
サキリ・デイジーカッター
は気の抜けたような表情で席に着いていた。
――僕みたいな裏社会にいた人間が、ここにいること自体が驚きだ。
しかも、クラスに馴染んで一年を過ごせたことは、結構、凄いことかもしれない。
サキリは軽く笑った。
――自分でそれを思うか? 思い出し笑いみたいになっているし。
僕は四組の皆と一緒に過ごして、本当に変わったのかもしれないな。
制服の裏側に仕込んだ凶器のことは忘れた。普通の学生のように過去の思い出を楽しく振り返った。
最後のホームルームが始まるのを待っていた。生徒達の表情には期待と悲しみが入り混じる。
綾辻 綾花
は感慨深い面持ちで席にいた。
――永遠の別れではなくても、最後のホームルームと思うと寂しい気持ちになりますね。
二年生になった時、このクラスの人と何人が同じになれるのでしょうか。
できれば、みわちゃん先生とも離れたくないです。
間もなくして教室のドアが勢いよく開けられた。
「遅くなってごめんね!」
暖色系のスーツで決めた、
久保田 美和
が明るい声で現れた。通知表を小脇に抱えて教卓の前へと歩いていく。
「じゃあ、まずは私のかなり深刻な恋バナの話をしたいんだけどー」
「みわちゃん先生、その話は長くなりそうなので先に通知表を渡した方がいいのではないでしょうか」
綾花の控え目な言葉に、だよねー、と軽く返した。
「もうね、本当に悲惨だから後回しにするね。それにこのクラスにはたくさんの思い出があるから、最後は楽しい話で盛り上がりたいかなー」
「みっちゃん先生の家がゴミ屋敷のダンジョンで、キングゴミ怪獣が大暴れしてお掃除、大変だったけど楽しかったアル!」
華菜子の元気な声に事情を知らない生徒達がざわついた。
「男に振られ続けて自棄になったのかな?」
「私生活、そんなに荒れてたんだ……」
「……まだ若いのに」
ハンカチで目元を拭う女子までいた。
「そんなこともあったね」
事情を知る
恵御納 夏朝
は遠い目で微笑んだ。五月とサキリも苦笑に近い表情で頷いた。
「あ、あれは珍しい現象が重なっただけで。まあ、少しは部屋が汚かったことは認めるけど。若い女性にはよくあることよね」
黙って話を聞いていた
鮫島 裕也
は、本当か? と不信感を露わにして呟いた。
「じゃあ、張り切って通知表を返していくからね!」
誰もが心で思った。話を強引に流した、と。
溌剌とした声で生徒が呼ばれる。美和は明るい調子で励まし、大いに褒めた。
「次は綾花ちゃんね」
はい、としおらしい声で教卓に向かった。美和は、はい、と笑顔で通知表を手渡した。
「よくがんばったわね」
「え、でも、私は体育の成績は良くないと思うのですが」
その場で通知表を開いた。体育は予想通りの数字であった。すると美和は人差し指を立てて左右に振った。
「なんでもできると高嶺の花になるわよ。女の子は少しくらい苦手なところがないとね!」
「そういうものですか?」
「そういうものよ。気になるなら、もう少しだけ、成績を上げてもいいかもね」
美和は言葉にウインクを添えた。
真剣な表情で話を聞いていた
御薗井 E セレッソ
が勢いよく手を挙げた。
美和は授業の乗りで、はい、セレッソちゃん、と指差した。
「美和チャン先生も、その、タカネの花ナノ」
「結果的にはそういうことになるわね!」
耳にした何人かが首を傾げる。それを強引な笑顔で捻じ伏せて美和は通知表を渡していった。
「夏朝ちゃんの番よー」
はい、と小さな声で通知表を受け取った。
「悪くない成績よ」
「ありがとうございます」
夏朝は通知表の中身を見た。ぺこりと頭を下げて席に戻っていく。
「悪かったのか」
久雨が労わるように声を掛けてきた。夏朝は立ち止まって小さな決意を口にした。
「……来年はオール四を目指すよ、うん」
「頑張り屋の夏朝なら問題ない。寝子祭の喫茶店を遣り遂げたんだ。あの時のように乗り越えられる」
「そうだね。ありがとう」
「寝子祭、懐かしいわね。久雨ちゃんの作る物は、なんでも美味しかったなー」
美和は自身の摘まみ食いを堂々と披露した。軽い笑いが起こる。
華菜子は残念そうな顔で話に加わった。
「ラーメンもメニューに入れたかったアルー」
「火力と寸胴の問題が解決できなくて、あれは残念だったな」
久雨の言葉に華菜子は頷く。そのあと、ドンと胸を叩いて見せた。
「いつも心にラーメン、アルヨー」
「相変わらず、格言に聞こえますね」
五月は、ふふ、と声を出して笑った。セレッソが興奮したように割って入る。
「五月チャンと華菜子チャン、みんなでがんばった寝子祭は忙しくて、とっても大変だったけど、いっぱいいっぱい楽しかったノ!」
サキリも話に乗った。
「茶道部の僕は緑茶を担当したね。寝子祭のおかげで、コーヒーや紅茶も淹れられるようになったんだ」
「その当時に撮った写真がこれだ」
久雨は鞄からフォトブックを取り出した。中の一枚を抜き取り、皆に見えるように掲げた。
全員がその写真を懐かしく眺める。生徒達の口から自然に思い出が零れた。
神薙 焔
は席を離れ、間近で見詰めた。写真と同様に光線銃を構えるような格好をした。
「宇宙戦争に単身で挑む、女戦士って感じよね」
「本当に懐かしいって、のんびりし過ぎたわ。通知表の続きを始めるよー」
美和は声を張り上げて残りに目をやる。はーい、と生徒達は間延びした声を出した。
「えっと、裕也君ね。通知表を取りに来てー」
「ようやく俺の番か」
裕也は憂鬱そうな顔で席を立ち、静々と歩み出る。通知表を受け取って速やかに中を確認。表情を変えずに、悪くないな、と口にした。
「悪くないどころじゃないわよ。もうね、わざとオール五をはずしたんじゃないかって思うくらいよ」
「……ありがとうございます、先生」
唯一、体育が四になっていた。席に戻ると近くにいたセレッソが顔を向けてきた。
「裕也クン、通知表はどうナノ! とっても興味あるノ!」
「聞けばなんでも答えると……思ってそうだな」
丸々とした青い瞳で覗き込んでいた。
「どうナノ! すごかったノ!」
「お前が見て判断すればいい」
面倒臭そうに通知表を開いて見せた。一層、顔を近づけたセレッソの目が左右にぶれて、ほー、と感心したような声で仰け反った。
「五の数字がずらりと並んでいるノ!」
「よく見ろ。体育は四だ」
「んー、本当ナノ。惜しかったノ。ファイトー、で思い出したノ! みんなで体育祭の写真も撮ったノ!」
隣の席にいた
神野 美野梨
が思い出したように言った。
「虹のマークのTシャツを着て写真を撮ったわね」
「そうナノ! 五月チャンと一緒に映ったノ!」
「担任の私がドンと構えていたのよね」
美和は教室の真ん中まで歩いて両手を腰に当てた。勝ち誇ったような笑顔を見せる。
目にした華菜子は久雨の手を取った。
「急にどうしたんだ?」
「いいから立つアルヨー」
華菜子は久雨の手を引っ張って美和の左側に連れていく。
「手を合わせてポーズを取るアル」
「そういうことか。写真の再現はわかるが、少し恥ずかしいのだが」
言いながらも片方の手を合わせてポーズを決めた。
写真に関わった生徒達が次々に加わる。周囲から懐かしむ声が多く上がった。
セレッソは笑顔で少し目を潤ませていた。
「あの時に撮った写真が、頭の中に浮かんでくるノ」
「そうだな」
「手作りの旗もあったよね」
「応援、頑張ったよなぁ」
生徒達は口々に言って体育祭に思いを馳せる。
美和はパンパンと掌を叩いた。
「また脱線しそうになったわ。残りの通知表もあと少しだから席に戻ってね」
「先生が進んで脱線を起こしているような気もするけどね」
焔は腕を組んで笑った。
「そんなことは、あるかな!」
舌をペロリと出して言い切った。生徒達は笑みを零し、賑やかな中で通知表を配り終えた。
綾花はおずおずと手を挙げた。気付いた美和は、どうかした? と話を振った。
「あの、みわちゃん先生。恋バナはするのですか。最初の話では深刻ということでしたが」
「うーん、この流れだと私の恋バナは少し重いかなー」
「そうですか。みわちゃん先生は面倒見が良くて、とても笑顔が素敵に思えます。きっと素敵な男性が現れると思います。ちなみにですが、学校の先生にタイプの人はいないのですか?」
「教頭とか、司書は?」
他の男子の言葉に綾花は肩を震わせた。怯えたような目で美和を見詰める。
「素敵だとは思うけど、考えたことはないわね。三十路が近いから素敵な男性なら、誰でもウエルカムよ!」
「うわー、本音が出たよ」
一人の男子が大袈裟に顔に手を当てた。生徒達の笑いを誘う。
落ち着く頃合いに五月がしっとりとした声で言った。
「花火大会のみっちゃん先生は素敵でしたよ。浴衣の花柄がとても色っぽくて、異性が無視できないくらいに」
「あの浴衣は勝負服みたいなゴホゴホ、なんでもないわ。花火、最高に綺麗だったね」
「確かに花火は綺麗だったわ。屋台で買った物は美味しくて、思い出すとお腹が空いてくるわね」
焔は自身の腹部に手を当てて笑った。夏朝は口を開けて食べる真似をした。
「花火のあとで食べた綿あめが美味しかったね。たまやー、とか夜空に向かって言ったりして。皆と一緒に過ごせて、本当に良かったよ」
「くーちゃんと一緒に見た花火はすごく綺麗で驚いたアルー」
華菜子の言葉を受けて、そうだな、と久雨は笑みを浮かべた。
五月は満足そうな表情で言った。
「記憶の中の花火もいいですが、実物を見てもいいものですよ」
机の上に一枚の写真が置かれた。個々の懐かしい記憶が凝縮されていた。
生徒達が一斉に集まる。色鮮やかな花火に当時と同じような歓声が起こった。その中には美和の姿もあった。
「良い物を見せて貰ったわ。五月ちゃん、ありがとう」
「軽いサプライズのつもりでしたが、喜んで貰えて私も嬉しいです」
「最高のサプライズになったわ」
「僕も個人的なサプライズがあるんだけど」
夏朝は後ろ手に組んで美和に言った。
「え、本当に。何かなー」
「久保田先生に、ありがとうを込めて」
後ろ手に隠していたのは小さな箱であった。夏朝は美和に両手で差し出した。受け取ると、笑顔で聞いてきた。
「ここで開けてもいいかな」
「はい、少し恥ずかしいけど」
包装紙を破かないように広げた。出てきた小箱を開くとブローチが収まっていた。美和は早速、スーツの胸元に取り付けた。
「どうかな」
「似合っていると思います」
夏朝の感想に美和は、ありがとう、とくるりと回って見せた。
「そのサプライズに僕も便乗しよう。久保田先生、どうか受け取ってください」
サキリは横長の箱を渡した。美和は夏朝の時と同じように、その場で箱を開けた。
「これはティーカップね。ペアになっているんだけど」
「将来のことも考えてペアにしました」
「これは嬉しいプレッシャーね。ありがとう、頑張るわ」
サキリは微笑んで夏朝の方に向いた。
「これは恵御納に用意したものだ。遠慮なく受け取って欲しい」
「これを僕に?」
不思議そうな顔で手に取る。
「贈る理由は色々とある。一緒に事件に挑んだり、時は冒険をしたり。苦楽を共にしたことも今では良い思い出になっている」
「それは僕も……」
夏朝の目が潤んで言葉が途切れた。顔を隠すようにして包装紙を開ける。
サキリは微笑むような顔で話を続けた。
「本来ならホワイトデーに贈った方がいいんだけど、学校生活の節目とバレンタインのお礼を込めて贈るよ。喜んでもらえると嬉しい」
包装紙から現れたのは
肉球印のラングドシャ
。猫好きには堪らない洋菓子の逸品であった。
「サキリ君……本当に、ありがとう!」
夏朝は湿っぽい雰囲気を吹き飛ばすような笑顔で言った。
久雨は笑みを湛えたまま、腕を組んだ。
「前にもこのような場面があった。クラスで先生の誕生日を祝ったな」
「黒板が寄せ書きになったアルよ!」
華菜子は当時と同じように笑顔を爆発させた。
セレッソは飛び跳ねて言った。
「ワタシもがんばって書いたノ!」
「みっちゃん先生、そう言えば嬉し泣きしてたよね」
焔は美和に問い掛ける。
「えー、そうだったかな。私はそんなに涙もろくはないと思うんだけどー」
「またまたー」
男子から笑顔の突っ込みが入る。
裕也は席に着いたまま、ぽつりと口にした。
「……俺は傘をプレゼントしたな」
修了式が心に作用したのか。胸中では饒舌となった。
――不本意な入学だった。親の意向に俺は逆らえなかった。中学の担任にも驚かれたな。
こんな性格だから皆みたいに積極的にはなれなかった。それなのに……今は別れを寂しいと思っている。
先生のおかげなのだろうか。恋愛に走り過ぎのような気もするが、それもまた、好かれる特徴とも言えるのか。あの贈られたペアのティーカップが活躍する時があればいいが。
「四月に期待、かな」
生徒達に囲まれた美和が過去の記憶と重なって見えた。
温もりのある笑みが顔に広がる。
――俺もあと少しで二年生か。少しは素直に……ゆっくりとなればいい。
ここは案外、楽しいところだ。後輩に伝えたい。特に俺みたいなタイプには……。
ただ、勉強はそれなりに励まないと、いけないが。
更にサプライズは続いた。クラス全員で用意した花束が担任に贈られた。
「ちょっと、もう、何よ。こんなにされたら、泣くしかないじゃないのー」
美和は怒りながら泣いていた。
焔は笑いながら言った。
「みっちゃん先生、早いよ。まだ最後の記念撮影が残ってるんだから」
「そうアルヨ! 先生は真ん中アル! 私は背が低いから前の方で映るアルー」
華菜子は教卓を隅に押しやる。替わりに椅子を運んできた。花束を持った美和を速やかに座らせた。
焔は黒板にロケットの絵を描く。
「皆も黒板にメッセージを残してよね」
「わかったわ」
「じゃあ、俺も」
クラスは一丸となって黒板に素直な気持ちを書き込んだ。担任に寄せる好意の言葉で埋め尽くされた。
如月 庚
の手によってカメラの用意が始められた。
フレームに生徒が収まる。
最後を意識した途端、全員の心に思いが溢れた。
セレッソが青い瞳からポロポロと涙を零す。
「クラスが変わっても、会ったり、一緒に遊んだり、できるのに、今は凄く、寂しいノ……」
五月が隣に寄り添う。軽くセレッソの頭を抱いた。
「私も同じ気持ちだよ。皆も同じ。それだけ四組が大好きで、みっちゃん先生が大好きだったんだよね。その嬉しかった気持ちを最後の写真に残そうよ。笑顔でさよならしようよ」
「……わかったノ。五月チャンがいたら、ワタシ、がんばれるノ!」
セレッソは五月の腕を掴んだ。カメラに向かって笑顔でピースサインを見せる。
久雨はカメラに向かって言葉を贈る。
「高校生の最初のクラスが、ここで良かった。四組の皆に出会えて心から良かったと思っている」
隣にいた美野梨が微笑む。
「今の言葉、胸に響きました」
「そうか、ありがとう」
「くーちゃん、私もアルヨ。ちょっと泣きそうになったアルー」
前にいた華菜子が不貞腐れたような顔で振り向いた。久雨は笑って頭を下げた。
「これからもよろしく頼む」
「じゃあ、撮るぞ!」
庚はサキリの横に並んでポーズを取った。
「四組だーいすき!」
「四組、大好きです!」
華菜子と五月の声のあと、焔が最後を締め括る。
「仕事でもプライベートでも、みっちゃん先生に、幸せな出会いがありますように!」
「も、もう、誰よ。こんな時まで、ヘンなお願いするのわー……」
美和の泣き笑いの声の直後に写真は撮られた。
一年四組、最後の写真は最高の一枚となった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
59人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月15日
参加申し込みの期限
2017年04月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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