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<月華>秘恋哀華 ―裏切られた姫―
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「『影の貴人』も、魔物も、いろんな形で好きな人を失っているのだ。
それなら横並びの強さでいいと思うのだ。
何で愛憐1人が強いのだ?
彼女だけが『皇』なのだ? そこが気になるのだ」
真央の言葉に、陽太は冷静になって初めて気がついた。確かに、真央の言うとおりである。そして、陽太は僅かに表情を曇らせた。
「実は、白虹さんと話した時……彼は『彼女からすれば、裏切ったといわれても仕方ありませんよね』とか言っていた。何かしら誤解が生じてすれ違ったって感じがしたなぁ」
「それと陽ちゃん先輩の考察、なんか結びつきそうな予感なのだ」
陽太の言葉に真央が真剣に頷く。2人はとりあえず片っ端からそれぞれの調べたい事に関わる資料を集めてみる事にした。
(白虹さんが知らない間に呪皇になっていた、というのも引っかかる。彼が生きていた頃は女王だった、と言っていたし。白虹さんが亡くなってから呪皇になったって事なのかな?)
陽太は資料室の片隅で書物を読みながら、考察を続ける。白虹は愛憐の事を語る時、どこか悲しげな顔をしていた。知っていたなら、もっと違う反応があるはずだ。
(その他にも、呪皇のような力を得るには、何が必要なのか。それを封じたり浄化できる方法も探し出さなくちゃ)
陽太は闇雲に探しても埒が明かない、と眼鏡を正して探したい情報のキーワードを選び、それにのっとって資料を探すようにした。
「真央ちゃん、そっちはどう……?」
陽太はふと、真央に声をかける。だが、真央から返事はなかった。
少し時間をさかのぼる。陽太とは別の棚にある資料を探していた真央は、丁度白虹が生きていた頃、雲の国を治めていた女王の日記を見つけていた。
「藍音? 愛憐じゃないのだ? でも、一杯白虹について書いてあるのだ」
真央は興味を引かれ、それを真剣に読んでいく。それでざっくりと解ったのは……彼女はやはり白虹に想いを寄せていた、という事だった。
当時、藍音は弟が成人するまでの中継ぎとして王位を継ぎ、国を治めていた。だが、生真面目な彼女を好まない官僚達は経験不足な彼女を嘗めてかかっていたらしい。
そんな官僚達とのやりとりで疲れ、落ち込む彼女を励ましたのが白虹だったそうだ。
「ふむふむ。白虹に励まされて胸きゅんしたのだ。藍音がなんか可愛いのだ」
真央はその内容にほっこりしたものの……「ん?」と首をかしげた。白虹の態度や言った言葉に違和感を覚えたのだ。ざっくりと言い表すならば……。
(白虹、藍音の恋心に気づいていないのだ? なんか朴念仁って言葉が合うのだ)
気持ちに気づいてもらえない藍音の悲しみに、真央もつられそうになっていた。そしてその日記は「白虹から『もう、貴女は1人でも大丈夫な筈だ』と言われたのが辛い」という一文以降何も書かれて居なかった。
「他にも手がかりはあるはず、なのだ。貴女を愛し慈しんで育てていただろう誰かの、何かしらの記録が」
言葉遊びのように、アナグラムや謎かけのように、それとわからないよう真意を隠して残されているのではないか。真央はそんな気がして書類と格闘する。
その予感に導かれたのだろう。真央は一冊の本を見つけた。ただ『憐レム者二至ル記述』と標された物。けれども中にはびっしりと複雑な文字が書かれていた。
「? わざと文字が崩されているのだ?」
真央が首をかしげていると、その文字に似た傷が、壁に残っていた。真央はそれを幾つか見つけると、辿ってみる事にした。
――貴方の事を、思っていたのに。
辿るその最中、真央の脳裏に愛憐の声が響く。嫌な予感に足が竦んだが、それでも真央は傷を辿り続ける。
――何故、私じゃないの?
――何故、あの子なの?
悲しい声が、胸を締め付ける。見えない茨が真央を戒め、そこから毒を流すように痛みを広げる。真央はそれでも足を止めない。
(辿らなきゃ。辿らなきゃホントウは見えないのだ)
――そばにいる、と約束してくれたのに。
辿るたびに聞こえる声に、近づくたびに強まる痛みに、真央の心が軋む。だが、それでも止めないのは愛憐を『助ける』為。真央は己の思いのままに、傷と声に導かれて進んでいく。
――貴方の事を、愛していたのに!
入り込んだ部屋の戸を開けた途端、目の前に青黒い炎が上がった。剣で胸を刺した女性が、泣きながら燃えていく。滴る血が煙を上げて蒸発し、真央はしりもちをつく。
聞こえてくる声に、炎の中で嘆く彼女に、真央の目は釘付けになる。その光景で彼女は何かを悟り……意識が白濁し始めた。
* * *
「おかしいな。さっきまでこっちから声がしていた筈」
陽太が首をかしげながら歩いていると、急に真央の声がした。嫌な予感がした陽太が駆けつけると……真央がしりもちをついていた。
「真央ちゃん?!」
「真央ちゃん、なんかでかいの引いちゃったかもしれないのだ。入ったとたん、愛憐の身体が青黒い炎に包まれた夢を見たのだ」
真央は自分を抱きしめながら、額から流れる汗もそのままに、言い放つ。
――藍音は、ここで自害し、世界を呪って『呪皇』愛憐となった。
その言葉に、陽太は唖然となり、めがねが落ちた事に気づかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月03日
参加申し込みの期限
2017年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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