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<月華>秘恋哀華 ―裏切られた姫―
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承:その答えの散らばる場所へ
――静の国・国立地下書庫
「ここが……」
蓮采曰く、サンドシルクで出来た宮服(宮で働く人々が纏う衣服)に似た物を纏った
桜 月
が、僅かに感嘆の息を吐く。開かれた扉の奥には、沢山の書物が収められた棚があり、圧巻という言葉が脳裏をよぎったからだ。
傍らの
恵御納 夏朝
(の交換人格・夏夜)と
仙藤 紫
もまた同じ感想を抱いたらしく、同じようにため息を吐いていた。
「蓮采の話によると、この奥なんだよね? 一応地図は貰っているよ」
夏夜がそういうと、月が僅かに目を閉ざし……同時に彼女の影が立体化する。己のろっこん『月影の死神(グリムリーパー)』を発動させたのだ。
「この影で高いところの資料を取ろうと思うよ。カートっぽく沢山抱えてもらうつもりだ」
「古くてぼろぼろの資料があっても、私のろっこんで多分読めると思うわ。何かあったら言って頂戴ね」
紫がそういって微笑む。彼女のろっこん『指先スキャン』は目を閉ざして文字列を指先でなぞるだけで判読不能になった文字列を読み取る事が可能なのだ。
「頼もしいな。僕の方も蓮采からスマホの使用許可を貰っているから、色々な調べ方ができると思う」
夏夜がスマートフォンを見せながら言う。蓮采の前で使用してみせると彼は目を輝かせて興味を示し、2つ返事で許可をくれたのだがそれは胸の中にしまっておく。
3人は地図を頼りに書庫を歩き、恐らく白虹や愛憐に関係するであろう資料を集めて回る事にした。
ある程度集まった所で月の影から資料を取り出し、片っ端から読んでみる。
中心なのは白虹が生きていた頃の戦いや時代についての資料だ。戦いに関わって来た人々の、詳細の記録もしっかり調べる。
紫はその中から歴史書を取り出し、隅々まで目を通す。そして、白虹に関する記述を見つけると、貰った白い紙にメモしていった。
資料を読んでいくにつれて、白虹が人々に愛され、また彼自身も人の営みを愛し、その為に生涯を捧げた事が解った。彼が死んだ後、天帝……この世界の最高神が、英霊として彼を神に近い存在へと召し上げた程である。
「英霊?」
「英霊というのは、まぁ、英雄の魂。肉体が滅んでも魂と心だけで活動できるって事じゃないかな? まぁ、触れて無害な幽霊みたいなのかなぁ」
月が不思議そうに首をかしげると、夏夜は資料を読んで答える。勿論、そういった記述も紫は書きとめ、重要とおもった部分には赤いペンでアンダーラインを引く。
「兎も角、白虹に関してざっくり纏めるとまさに『死ぬまで英雄だった男性』という具合かしら」
紫が資料からそう仮の答えを出す。だが、夏夜は僅かに表情を曇らせた。
「だけど、ちょっと気になる記述をみつけたよ」
月と紫が、夏夜が持つ資料を覗き込む。と、そこに記されたのは、藍音の話だった。
藍音は密かに白虹と恋を育んでいた、という逸話がある。だが白虹は藍音の近衛士と結婚している所から別れたか、思いが通じなかったと考えられる。
だが、それに関する資料は、見つかっていない。
「……とりあえず、白虹の資料を読んでいこう。もしかしたら、ヒントか答えが見つかるかもしれない」
月の言葉に、2人は頷いた。
手分けして資料を調べながらも、月は表情を曇らせながら考察する。
(呪皇は、白虹が好きだったんだろう。愛していたんだろう。……そして、今も形は変われど、当時と同じほどの感情を向けているんだろうな。そしてこの藍音という女性は、……)
藍音。確か、白虹が活躍した頃雲の国を治めていた女性だった。そして白虹曰く『呪皇』愛憐の正体。
「もしかしたら、白虹か、昔の愛憐のどちらかが心変わりをきっかけを得てしまったのかもしれないし、何かに『歪まされた』かもしれない」
夏夜の呟きに、月はこくり、と頷く。紫は「そうね」と相槌を打ちながら資料を手に取る。
「私は文字が読めそうもない物を担当するわ。そういう資料があったらこっちにまわして」
「わかった。僕はこっちの山を。君は影に残っている資料を」
「うん。任せて」
紫、夏夜、月は協力して資料を虱潰しに読み込んでいくのだった。
そして、その中に気になる文章があった。
『白虹は、その強さを雲の国女王、藍音に認められ一本の剣を与えられた。月長石を使った刃のそれは、魔物を切り浄化していった。彼が亡くなった際、その剣は独りでに石覆われ……』
――新たな持ち主が現れるまで眠りについたと言われている。
「眠りについた? という事は剣はまだどこかにあるという事か……」
月が1人呟いていると、紫が掠れたその一文をなぞる。そして、徐に口を開いた。
「その名、『天に嘶く者』という……。なるほどね。今回の調査で探さなくてはいけない物のようよ」
「藍音からの贈り物……。王として、だけではなくて一人の女性として、の気持ちもあったのかもしれない」
夏夜もまた、考察を交えながら相槌を打った。
夏夜は時折スマートフォンで資料を撮影しながら調査を続けていた。白虹の記述を追っていくと、藍音の名前がよく出ていた。白虹は自分を取り立ててくれたこの女王に恩義を感じていた、と記されており、夏夜はそれに対し僅かに首をかしげる。
(なんだろう? 微妙に違和感を覚える)
――白虹は、藍音に恩義を感じていた。
――白虹は、藍音の友として、剣になる、と言った。
資料を調べながらも脳裏によぎるのは、寝子島や星幽塔を蝕んでいた影や闇。それが今も、昔もこの世界を蝕んでいるとしたら……?
だが、関係しそうな資料はなく、思考が空回りした感覚に襲われる。
(思い過ごしだったのかな……?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月03日
参加申し込みの期限
2017年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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