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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
満員？満開？ むぎゅう
●きらめきむぎゅう
寝子島高校からも桜花寮からも程近いマンションの一階テナント、ここに駄菓子と文具の店「つばき」という看板が見える。
昔懐かしい駄菓子からちょっとした文房具も売っているので、子供から大人、学生たちにも意外と知られている。
普段は老夫婦が店頭に立っているが、昨年の秋頃両親と越してきた孫が放課後や土日など店番に立つようになったことも、今やすっかりご近所さんには馴染んだ風景となった。
「はーっはっはっは！ 美しすぎる看板息子のいるお店、つばきへようこそ！」
本日、その孫こと花椿 涼太郎が店番に舞っているようである。
姿を見なくとも軽やかな声が響くので、『あ。今日は涼太郎ちゃんね』などご近所さんには筒抜けだとか。
来たばかりの頃から基本変わらないイメージを持たれているらしい涼太郎。『変な男がいる』、『でも悪い人ではないらしい』、『勘違いしてる阿呆の子だ』、『見た目はイイ男なのにとても残念だ』、『いっそそれが彼のチャームポイントなのだ』とすっかり生暖かく見守られている。
修了式も間近に迫った休日は、新学期の準備もあってかいつもよりお客さんが続き、店内は大賑わいであった。
「はーっはっはっは！ 美しい僕にまた会いに来てくれたんだね！ ウィンドウショッピングでも大歓迎だよ☆」
来る者拒まず爽やかに迎え入れ、去る者追わず『良かったらまた来ておくれね、美しい僕に会いに！』と優雅にお見送り。
一見大丈夫なのか……と思われる涼太郎の振る舞いだが、仕事として見ればそれは至って完璧な接客術であった。
「おー？ 涼太郎さんが店番さん？」
「やあ☆ 本条くんいらっしゃい！」
同じクラスな二人が店先でコンニチハ。
メモ帳を買いに文具店を目指していた本条 小萩、たまたま足を止めた所、そういえばここにも文具売ってるんですよね、と少々店内を物色してみたり。
ニコニコとそんな仕草を見守る涼太郎の下へ、子供たちが突撃してきた。
ご近所の子供だけでなく、小学校や中学校の職場体験にも協力しているゆえか、涼太郎の顔は子供たちの間で意外と広く知れ渡っているとか。
「キラキラのおにーちゃん、こんにちはー！」
「涼ちゃん、今日もかっこいいねー」
素直なご挨拶と棒読みな社交辞令を身に着けたお子様たちへ、ストレートに言葉通り受け取る涼太郎は、嬉しそうに両手を広げる。
「はっはっは！ 素直なキミに、美しい僕からオマケだよ！」
エプロンについた大きめのポケットの中から華麗に取り出したるは、自身の様々なポーズを撮ったお手製ブロマイドや、可愛くカッコよくデフォルメされた涼太郎の顔が切っても切っても出てくる金太郎飴（非売品）。
『あ、今日のは羽しょってるやつだ！』 『アタシのはバラくわえてるやつー。被っちゃった～』と、ブロマイドはそれなりに集めて楽しんでいるらしいお子たちである。
キャッキャと騒ぐ店内の片隅で、キラーンッと目を光らせている小萩が一人。
（そうですブロマイド！ 本物の小萩を独り占めは出来ませんが、お写真にすればいつだって小萩に会える優れ物！ ニャンスターグニャムとはまた一味違ってアナタだけの一枚的小萩ちゃんが見れるという！ ああどうして気付かなかったのでしょう今まで申し訳ないです世界中の小萩ファンさんたち待っててくださいねー！！）
しっかりとメモ帳はゲットしてお支払いした後、脱兎の如く去っていく小萩の背中へ、『お買い上げありがとう！ また僕に会いに（以下略）』としっかり声をかける涼太郎。立ち振る舞いは置いておくとして、もはやプロであろう。
暫くしてお客さんたちが落ち着いてくる頃、空気を読んだかのように子供たちが涼太郎をお誘いし出した。
「涼ちゃん、遊んでー！」
「涼ちゃん、こっちこっちー」
「はっはっは、美しい僕は一人しかいないんだよ☆」
抱き付かれ引っ張られ。次第に増える子供たちにムギュムギュと詰め寄られるも、楽しそうな笑みを浮かべ。
ちょうど買い物から戻って来た祖母へ、店番交代をお願いする涼太郎を見れば、子供たちの目が輝いた。
「さぁ、それじゃあ皆で遊ぼうか！ 美は平等に分け与えられるものなんだよ☆」
「やったー！ じゃあ鬼ごっこー！ 涼ちゃんが鬼～♪」
「いいとも。最初に美の囚われ人となるのは誰だい、はーっはっはっは！」
「きゃーーーー♪」
言っている意味８割理解していなくとも、涼太郎が真剣に自分たちと遊ぼうとしてくれているのを敏感な子供たちはちゃんと感じ取り、大喜びでわらわら逃げ惑う。
近場の公園にて、１人捕まえるごとに華麗にターンを決めては、その隙にまたすぐタッチされて鬼になり、を繰り返し。
子供たちに混じって満面の笑顔と汗を、春の夕陽にキラキラ光らせる涼太郎であった ――。
寝子島高校からも桜花寮からも程近いマンションの一階テナント、ここに駄菓子と文具の店「つばき」という看板が見える。
昔懐かしい駄菓子からちょっとした文房具も売っているので、子供から大人、学生たちにも意外と知られている。
普段は老夫婦が店頭に立っているが、昨年の秋頃両親と越してきた孫が放課後や土日など店番に立つようになったことも、今やすっかりご近所さんには馴染んだ風景となった。
「はーっはっはっは！ 美しすぎる看板息子のいるお店、つばきへようこそ！」
本日、その孫こと花椿 涼太郎が店番に舞っているようである。
姿を見なくとも軽やかな声が響くので、『あ。今日は涼太郎ちゃんね』などご近所さんには筒抜けだとか。
来たばかりの頃から基本変わらないイメージを持たれているらしい涼太郎。『変な男がいる』、『でも悪い人ではないらしい』、『勘違いしてる阿呆の子だ』、『見た目はイイ男なのにとても残念だ』、『いっそそれが彼のチャームポイントなのだ』とすっかり生暖かく見守られている。
修了式も間近に迫った休日は、新学期の準備もあってかいつもよりお客さんが続き、店内は大賑わいであった。
「はーっはっはっは！ 美しい僕にまた会いに来てくれたんだね！ ウィンドウショッピングでも大歓迎だよ☆」
来る者拒まず爽やかに迎え入れ、去る者追わず『良かったらまた来ておくれね、美しい僕に会いに！』と優雅にお見送り。
一見大丈夫なのか……と思われる涼太郎の振る舞いだが、仕事として見ればそれは至って完璧な接客術であった。
「おー？ 涼太郎さんが店番さん？」
「やあ☆ 本条くんいらっしゃい！」
同じクラスな二人が店先でコンニチハ。
メモ帳を買いに文具店を目指していた本条 小萩、たまたま足を止めた所、そういえばここにも文具売ってるんですよね、と少々店内を物色してみたり。
ニコニコとそんな仕草を見守る涼太郎の下へ、子供たちが突撃してきた。
ご近所の子供だけでなく、小学校や中学校の職場体験にも協力しているゆえか、涼太郎の顔は子供たちの間で意外と広く知れ渡っているとか。
「キラキラのおにーちゃん、こんにちはー！」
「涼ちゃん、今日もかっこいいねー」
素直なご挨拶と棒読みな社交辞令を身に着けたお子様たちへ、ストレートに言葉通り受け取る涼太郎は、嬉しそうに両手を広げる。
「はっはっは！ 素直なキミに、美しい僕からオマケだよ！」
エプロンについた大きめのポケットの中から華麗に取り出したるは、自身の様々なポーズを撮ったお手製ブロマイドや、可愛くカッコよくデフォルメされた涼太郎の顔が切っても切っても出てくる金太郎飴（非売品）。
『あ、今日のは羽しょってるやつだ！』 『アタシのはバラくわえてるやつー。被っちゃった～』と、ブロマイドはそれなりに集めて楽しんでいるらしいお子たちである。
キャッキャと騒ぐ店内の片隅で、キラーンッと目を光らせている小萩が一人。
（そうですブロマイド！ 本物の小萩を独り占めは出来ませんが、お写真にすればいつだって小萩に会える優れ物！ ニャンスターグニャムとはまた一味違ってアナタだけの一枚的小萩ちゃんが見れるという！ ああどうして気付かなかったのでしょう今まで申し訳ないです世界中の小萩ファンさんたち待っててくださいねー！！）
しっかりとメモ帳はゲットしてお支払いした後、脱兎の如く去っていく小萩の背中へ、『お買い上げありがとう！ また僕に会いに（以下略）』としっかり声をかける涼太郎。立ち振る舞いは置いておくとして、もはやプロであろう。
暫くしてお客さんたちが落ち着いてくる頃、空気を読んだかのように子供たちが涼太郎をお誘いし出した。
「涼ちゃん、遊んでー！」
「涼ちゃん、こっちこっちー」
「はっはっは、美しい僕は一人しかいないんだよ☆」
抱き付かれ引っ張られ。次第に増える子供たちにムギュムギュと詰め寄られるも、楽しそうな笑みを浮かべ。
ちょうど買い物から戻って来た祖母へ、店番交代をお願いする涼太郎を見れば、子供たちの目が輝いた。
「さぁ、それじゃあ皆で遊ぼうか！ 美は平等に分け与えられるものなんだよ☆」
「やったー！ じゃあ鬼ごっこー！ 涼ちゃんが鬼～♪」
「いいとも。最初に美の囚われ人となるのは誰だい、はーっはっはっは！」
「きゃーーーー♪」
言っている意味８割理解していなくとも、涼太郎が真剣に自分たちと遊ぼうとしてくれているのを敏感な子供たちはちゃんと感じ取り、大喜びでわらわら逃げ惑う。
近場の公園にて、１人捕まえるごとに華麗にターンを決めては、その隙にまたすぐタッチされて鬼になり、を繰り返し。
子供たちに混じって満面の笑顔と汗を、春の夕陽にキラキラ光らせる涼太郎であった ――。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年04月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年04月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年04月13日 11時00分
