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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
満員？満開？ むぎゅう
●春とお日様さいごは雲の上
暖かさと肌寒さが交互に忙しなくやってくる時期もそろそろ過ぎて。
大きな窓からリビングを照らすお日様の確固たる温もりに気付けば、椿 美咲紀は嬉しそうに笑顔を浮かべる。
バルコニーに見える庭も、先日手入れを頑張った甲斐あって、春の陽気を幸せそうに受け止め彩り豊かな花たちが並んでいた。
そんな陽射しやリビングのぽかぽかした明るさに、数度視線移動繰り返させたあたりで、閃いた！ とばかりに美咲紀は勢いよく立ち上がった。
「今日は、お布団を干しましょう！」
星ヶ丘寮におけるメイドさんたちにお願いすれば、快く且つ手際よく美咲紀のベッドから羽根布団などが庭に出されていく。
春景色へ飛び出したくて、ちょっぴり美咲紀も干すのをお手伝いさせてもらってから。
はためく真っ白なシーツやふんわりお布団と、真っ青な空。すっかり綻んだ桜たちが満開になれば、さぞや映えることだろう。
穏やかな風が吹けば、傍らの花たちが歌うように揺れるのが目に入り、美咲紀は再びメイドさんへと声をかけた。
「佐竹さん、美味しい紅茶を淹れてくださいな。スコーンもあると嬉しいのです」
春の庭を眺めながらお茶にしましょう。
にこにこと運んできてくれたお茶とスコーンをバルコニーの白いテーブルに並べて、パソコンもお供にぱかっと開けば、トップに貼った画像はこの星ヶ丘ご近所さん巡りして撮らせてもらった、素敵な庭や花々の写真。
にへー☆
ついつい悦に入って口元緩んだり。
―― そういえば、サイネリアが見事だったお庭の奥様に、出来上がった新聞（春探し特集）を持って行ってなかったですね。お会いした際には、今度は４月以降の庭どうするか、相談にものってもらいたいところです。
新聞部員だと告げてお写真利用の承諾を話した時の、お花に囲まれた優しそうな笑顔を思い出して。
あそこのお家にあった、ハナミズキがそろそろ見頃でしょうか。ここの庭だとちょっと植えるには大きいですかねぇ……あっ、ポピーやライラックならいけるでしょうか♪
次々浮かぶ花の姿に、はう～んと幸せいっぱい。美咲紀自身が光合成で酸素を作り出しているかのような、そんな春に満ち満ちた笑顔があった。
その夜の美咲紀は、日中に負けず劣らず幸せオーラ全開だった。
昼間にたっぷりとお日様の光浴びた、ふんわりお布団。これからこれに埋もれて寝るのですよ！
可愛いパジャマにも着替え終え、いざっ、とお布団へダイブしようとした美咲紀の横を、するりと通った白い猫が。
「添い寝する気満々ですねー」
美咲紀よりも先に、いそいそとベッドへ入ろうとする愛にゃんこのスノウを見れば、ダイブは控えてその横へと一緒に入って。
「もしかして、この間悪い夢見たのを心配してくれてますか？」
あの時、絶妙なタイミングで起き上がって膝にやってきてくれた毛並みをとかしながら問いかけてみる。
もこもこふわふわ、良い匂いのするお布団が気に入ったのか美咲紀の言葉をスルーして、もっと入れてーな勢いで奥へと潜り込んでいくスノウ。
真似っこして、お布団の真ん中まで顔や体を埋もれさせると、まるでお空の雲に抱きしめられているような感覚で。目を閉じれば本当に雲の上で寝ているかのよう。
「ここは天国ですか？」
「うにゃ」
そっちの問いかけには、スノウも幸せそうに同意の鳴き声。
お日様と春と猫の匂いに包まれれば、今夜はとても良い夢が見れそうだと自信もって思えた。
「一緒にお空のお散歩なのですー……」
「な～ん」
いつしか一人と一匹は、仲良くお布団に丸まって夢の中へ。
そんな一人と一匹の夢には、きっと雲の上に花畑が広がって。
ぽわんぽわんと跳ねながら、花畑に埋もれている姿があることだろう ――
暖かさと肌寒さが交互に忙しなくやってくる時期もそろそろ過ぎて。
大きな窓からリビングを照らすお日様の確固たる温もりに気付けば、椿 美咲紀は嬉しそうに笑顔を浮かべる。
バルコニーに見える庭も、先日手入れを頑張った甲斐あって、春の陽気を幸せそうに受け止め彩り豊かな花たちが並んでいた。
そんな陽射しやリビングのぽかぽかした明るさに、数度視線移動繰り返させたあたりで、閃いた！ とばかりに美咲紀は勢いよく立ち上がった。
「今日は、お布団を干しましょう！」
星ヶ丘寮におけるメイドさんたちにお願いすれば、快く且つ手際よく美咲紀のベッドから羽根布団などが庭に出されていく。
春景色へ飛び出したくて、ちょっぴり美咲紀も干すのをお手伝いさせてもらってから。
はためく真っ白なシーツやふんわりお布団と、真っ青な空。すっかり綻んだ桜たちが満開になれば、さぞや映えることだろう。
穏やかな風が吹けば、傍らの花たちが歌うように揺れるのが目に入り、美咲紀は再びメイドさんへと声をかけた。
「佐竹さん、美味しい紅茶を淹れてくださいな。スコーンもあると嬉しいのです」
春の庭を眺めながらお茶にしましょう。
にこにこと運んできてくれたお茶とスコーンをバルコニーの白いテーブルに並べて、パソコンもお供にぱかっと開けば、トップに貼った画像はこの星ヶ丘ご近所さん巡りして撮らせてもらった、素敵な庭や花々の写真。
にへー☆
ついつい悦に入って口元緩んだり。
―― そういえば、サイネリアが見事だったお庭の奥様に、出来上がった新聞（春探し特集）を持って行ってなかったですね。お会いした際には、今度は４月以降の庭どうするか、相談にものってもらいたいところです。
新聞部員だと告げてお写真利用の承諾を話した時の、お花に囲まれた優しそうな笑顔を思い出して。
あそこのお家にあった、ハナミズキがそろそろ見頃でしょうか。ここの庭だとちょっと植えるには大きいですかねぇ……あっ、ポピーやライラックならいけるでしょうか♪
次々浮かぶ花の姿に、はう～んと幸せいっぱい。美咲紀自身が光合成で酸素を作り出しているかのような、そんな春に満ち満ちた笑顔があった。
その夜の美咲紀は、日中に負けず劣らず幸せオーラ全開だった。
昼間にたっぷりとお日様の光浴びた、ふんわりお布団。これからこれに埋もれて寝るのですよ！
可愛いパジャマにも着替え終え、いざっ、とお布団へダイブしようとした美咲紀の横を、するりと通った白い猫が。
「添い寝する気満々ですねー」
美咲紀よりも先に、いそいそとベッドへ入ろうとする愛にゃんこのスノウを見れば、ダイブは控えてその横へと一緒に入って。
「もしかして、この間悪い夢見たのを心配してくれてますか？」
あの時、絶妙なタイミングで起き上がって膝にやってきてくれた毛並みをとかしながら問いかけてみる。
もこもこふわふわ、良い匂いのするお布団が気に入ったのか美咲紀の言葉をスルーして、もっと入れてーな勢いで奥へと潜り込んでいくスノウ。
真似っこして、お布団の真ん中まで顔や体を埋もれさせると、まるでお空の雲に抱きしめられているような感覚で。目を閉じれば本当に雲の上で寝ているかのよう。
「ここは天国ですか？」
「うにゃ」
そっちの問いかけには、スノウも幸せそうに同意の鳴き声。
お日様と春と猫の匂いに包まれれば、今夜はとても良い夢が見れそうだと自信もって思えた。
「一緒にお空のお散歩なのですー……」
「な～ん」
いつしか一人と一匹は、仲良くお布団に丸まって夢の中へ。
そんな一人と一匹の夢には、きっと雲の上に花畑が広がって。
ぽわんぽわんと跳ねながら、花畑に埋もれている姿があることだろう ――
あとがき
担当マスター：
蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！
この度はご参加誠にありがとうございました！
『埋もれる』『むぎゅう』をキーワードに、素晴らしく皆様個性をふるって頂いて
様々な場面に出会え、執筆していて本当に楽しかったです。
卒業式も終わり、もうじき修了式、そしていよいよ新学年・新生活が始まるのですねっ。
これからも皆様と一緒に、わくわくドキドキ、物語に参加させていただければなと思います。
『埋もれる』『むぎゅう』をキーワードに、素晴らしく皆様個性をふるって頂いて
様々な場面に出会え、執筆していて本当に楽しかったです。
卒業式も終わり、もうじき修了式、そしていよいよ新学年・新生活が始まるのですねっ。
これからも皆様と一緒に、わくわくドキドキ、物語に参加させていただければなと思います。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年04月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年04月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年04月13日 11時00分
