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狼子島人狼殺人事件
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● 犯人は――凶器の持ち主!?
絵本の鑑定がひと段落すると、調査の対象は、凶器へと移った。
じっちゃんの名をかけて探偵の流は、ずばり、ロコミケパンフを指さして叫ぶ。
「俺が注目するのはこの凶器! ロコミケのパンフだ! そもそもなぜこんな特殊な物を凶器にしたのか、そこにこの事件の謎のすべてが隠されてるのだよあけちくん!」
あけちくんならぬ、アフロなトワは、子どもぶって甲高い声を出す。
「アレアレー。おかしくないデス? ロコミケのパンプって high school、こんな所にあるものなんデス?」
もっともな話だった。
超高校生級鑑定の能美子がろっこんを発動しようとすると、梢が口の端を上げて制止する。
「ちょっと待ってください。まずは話を聞きましょう。私、凶器のロコミケパンフは、この中のどなたかの持ち物じゃないかと思ってます。持ち主が犯人という訳ではありませんが、ハッキリさせる方が面し……事件解決に役立つとおもいます」
「コズエ、今面白いって言いかけたデス」
「気のせいです。さて――この中で、ロコミケパンフは自分のものだ、という人はいませんか?」
梢は容疑者6人を順にねめつけ、瓜山先生のところで、ぴたりと視線を止めた。
「瓜山先生はロコミケに足を運ばれるそうですが、最近パンフを盗まれたとか、そういうのはありました?」
「いえ。ロコミケパンフは嵩張るので、最近はDVD-ROM版を買うことにしているんです。ですからそのパンフは私のものではありません」
瓜山先生の口調はしっかりしている。<パンフは瓜山先生のものではない>――それはある意味で予想通りの答えであり、まもなく能美子によって証明もされるだろう。梢が求めているのは、推理に至る面白味。瓜山先生に話を振ったのは、軽い準備運動のようなものだ。
「なるほど」
と梢は頷き、視線を桐島先生に移す。
「……じゃあ話を変えて桐島先生。明日の授業で使う教材ビデオについて証言してくれませんか?」
桐島先生はやや鼻白む。
「関係ないだろう」
「そうでしょうか。その『教材ビデオ』がアリバイだと言うなら、重要だし証言の必要があると思うんですよね。数学に『教材ビデオ』……珍しいですねー」
「N○K高校○座とかいろいろある」
「ほう……高校○座なんて私たち授業で観たことありましたかね?」
梢のツッコミは厳しい。
「教材は教材でも、例えば……二次元の保健体育だったとか……?」
「うぐ。そ、そういうわけでは」
狼狽える姿が不信を誘う。
単刀直入に訊いたのは、綾花であった。
「パンフは先生のですか?」
言葉ない桐島先生に、綾花は別の質問をぶつける。
「アニメを見てましたか?」
「それは……」
うっ、と言葉に詰まる桐島先生を横目で見て、梢はみなに提案した。
「先生は証言しづらいようですね。では視聴覚室に行って、そのビデオを見てみましょう」
果たして――。
再生ボタンが押されると、黒のストッキングがセクシーな白衣美女が画面上に映し出される。喘ぎ声に、顔を赤らめ口元を押さえるようにして視線をそらす遥斗と、自らも目を逸らしながら両手でトワを目隠しすることも忘れない春彦。それ以外の探偵一同は、画面で繰り広げられる甘い密事を冷ややかな目で見ることとなった。内容は保健室モノで、主人公の保健教諭は、顔立ちや胸の大きさが鷲尾先生とどこか似ている。
梢は停止ボタンを押した。
「数学の教材ビデオがこんなにエロいアニメだとは思いませんでした」
「いやむしろ、このアニメで数学を学べるなら学びた……ごふんごふん」
女子の鋭い視線が一斉に突き刺さり、空咳で誤魔化す流。
一方で、今なら桐島先生は落ちる、と男の勘が告げている。
「桐島先生。もう隠さなくてもいいでしょう。先生はおそらく次のロコミケで買うおっぱ……げふんげふん……戦利品の見立てをするために学校にもってきたものかと。先生、そこんとこはどうなんすか? いいおっぱ……ごふんごふん……戦利品ありますか!?」
「そのとお……いや、戦利品とはなんのことだ」
桐島先生はこの期に及んですっとぼけようとしたが、目は泳ぎ、呼吸は乱れ、苦しいにもほどがある有様だ。
円が、達観したような生暖かい目をして、桐島先生の肩を叩いた。
「もう、いいんだよ桐島せんせー。あのコミケの本、桐島せんせーのだよね?」
畳みかけるようにパンフを手にした能美子も告げた。
「もう観念して。先生のエロい想い――このパンフレットからよく伝わってきたわ。その中身をここで詳しく語るのは私も避けたい。……正直になってください、先生」
とうとう、桐島先生はがっくりと項垂れた。
「そうだ……そのパンフレットは私のものだ」
「学校で保健医モノを観てるなんて……もしかして私が感じていた視線も桐島先生だったの?」
鷲尾先生は侮蔑するような視線を桐島先生に投げつける。ある業界ではご褒美かもしれないようなドSなそれに、桐島先生は意味深に顔を赤らめ下を向いた。
「申し訳ないと思っている。鷲尾先生があの主人公に似てたので、つい……」
「残念だわ、桐島先生。
あなたが犯人だったなんて
」
犯人、という言葉に、桐島先生は弾かれたように顔を上げる。
「それは違う。鷲尾先生のおっぱ……げふんげふん、白衣姿をときどき見ていたことは認めるが、野々を殺したのは私じゃない。パンフはどこかで落したんだ。だいたい動機はなんだ! 数学ができないくらいでいちいち学生を殺していたら、今ごろ学校は死体の山だぞ!」
声は最後は叫び声のようになってかすれ、探偵たち――とくに女子――の冷えた眼差しによってかき消された。貴子と茂によって両脇をがっちり固められた桐島先生は、憐れにもそれ以上弁明することを許されず、どこかに連行されていった。
「これで一件落着……なんでしょうか」
瓜山先生が誰とはなしに問いかける。
「犯人が見つかったのよ。私たちはもう解放されてもいいわよね」
鷲尾先生はそう言うと、保健室に戻るわと言って白衣を翻し、ヒールの音も高らかにその場を去る。
容疑者扱いされていた早川先生、フジコ先生、瓜山先生は顔を見合わせ、止める声のないのを知ると、帰り支度をするために、それぞれ図書室、1階の特別教室、職員室に戻っていった。
「んふふ。わたくしも教室に戻ります」
にちゃり、音を立てて秘子は意味深に含み笑いをし、南校舎の自分の教室へと踵を返した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月05日
参加申し込みの期限
2017年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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