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● ののこの検証
「みなさん! まずは現場から行きまーShow! 仮に証言だけで犯人がわかっても、証拠がないとどうしようもないデスシ。現場の証拠が犯人を特定することもあるマス」
トワの的を得た発言によって、捜査は順当に現場検証から始まった。
能美子が横たわるののこの前に膝をつき手を合わせると、それを見守る全員が、同じように手を合わせて黙祷する。祈り終えると、能美子は現場の様子を観察した。
現場は窓際、絵本の棚の前。
ののこは人狼の着ぐるみを身に纏った姿で散乱した絵本を枕にするようにうつぶせに倒れている。やや前方に伸ばした指先には血がついており、絵本と絵本の隙間の床に、
『おれ』
と血文字が書かれている。
絵本に交じるようにして、コンクリートブロックほども分厚いロコミケのカタログパンフレットが落ちている。パンフの角は血で汚れている。常から凶器と名高いパンフが実際に凶器となってしまったようだ。
「現場の写真を撮っておきましょう」
綾花はスマホで現状を十分に撮影すると、能美子といっしょにののこの身体を仰向けにした。額は割れ、顔面は血濡れている。能美子が冷静に鑑定する。
「額正面に傷跡。パンフレットの角と一致。ということは、正面からやられているわね。正面からやられたなら、犯人を見た可能性はあるわね」
「信じられません。本当に死んでいるのでしょうか……」
綾花はののこの首筋に手を当て脈を図り、次いで瞳孔も確認した。
脈はなく、瞳孔は開いていた。
とても残念なことであったが、ののこはたしかに死んでいた。
ののこの死が間違いのないものであることを知った流は、すべてを悟ったような顔で前髪をかき上げる。
「ふっ……この俺の手にかかればこの程度の謎……」
「えっ、もうわかったのか水守!?」
春彦が目を丸くすると、流はキメ顔で言ってのける。
「……わかるようなわからないようなだぜ! つまりまだ謎はとけてない!」
「「「とけてねーのかよ!」」」
肩透かしを食らって、一同、がくっとずっこける。
「つってもあの ののこ が被害者だからな」と流は腕組みする。
「そうだ。あのののこくんだ」と衛も腕組みする。
「『おれ』っていうダイイングメッセージも、散らばってる本も、真犯人のミスリードって思った方がいいんじゃねーか? ののこがそこまで頭回るとおもえねーし、犯人が死んだあとに偽装したとも考えられるぜ、ミステリーの王道だよな!」と流。
「逆にほんとにののこくんが書いたなら、ぶっちゃけ、難しいことを考えたとは思えない」と衛。
そんなふうに真顔で灰色の脳細胞を働かせる少年たちの眼前を、円のパイプから噴き出した大量のシャボン玉がぷかりぷかりと飛んでゆく。
「って、シャボン玉で、推理中の俺らのいい顔隠れてねぇ?」
「それはさておきこの『おれ』は……」
死体のそばにしゃがみ込んだ能美子は、興味を血文字に移していた。
「弘明寺つえぇな。俺ら完全スルーか?」
流は愕然とするが、能美子は再度スルーする。超高校生級鑑定にそんな暇はないのだ。
能美子が血で汚れた『おれ』の部分に触れ、ろっこん<役立たずの逆さ時計>を発動する。
「この字を書いたのはたしかにののこのようね。写真みたいに一瞬のうちに焼き付けられた強い想いが交錯している――『狼』『嘘』『フジコ先生怖い』『殺されちゃう』『犯人は――』」
それを聞き、衛はうーんと唸って腕組みする。
「推理小説の被害者ってさ、頭いいよな。死ぬ間際の短い時間で犯人がわからないような暗号を考え付くんだぜ? すげーよ」
「確かに、死んでんのにそんなに頭回るわけねーよなー? もしダイイングメッセージが犯人の名前なら、」
アカリは訥々と思いついたことを口にする。
「『おれ』だけってのは変だから、のこりを誰かが消した……ってことになるよなー?」
綾花もそれに頷く。まずはそれを確認したい。
綾花は早川先生をじっと見つめた。
「図書館のことを一番知っているのは司書である珪先生だと思います。先生に捜査協力をお願いしたいです」
「もちろんだ。そのためにはまず僕の身の潔白を証明したらいい、ということかな」
綾花は控えめに頷く。
恋する先生が殺人を犯すはずがないと信じているが、だからこそ避けて通れない道もある。
「では珪先生にお伺いします。図書室に行った理由は?」
「戸締りのためだ。僕は司書だからね」
「誰かとすれ違わなかったですか?」
「すれ違わなかった。それまで職員室にいたことは、瓜山先生が証言してくれるだろう」
すると瓜山先生は、自分が席を外したときはわからないが、自分が見ている範囲内では、早川先生はずっと職員室にいたと言った。瓜山先生は廊下で早川先生とすれ違ったりしなかったことを証言し、そのことについては他の先生も同様だった。図書室で死体を発見するまで、早川先生が職員室を出ていない可能性は高い。そのことをメモに書きとめ、綾花は質問を続ける。
「瓜山先生に手紙を書きましたか? たとえばパンフの忘れ物のことで、とか……」
「いや。書いていない。パンフのことも僕はここで見るまで知らなかった。なにより瓜山先生とは、同じ職員室にいて、しかもそのときは二人きりだったんだ。話したいことがあるなら、わざわざ図書室に呼び出さなくてもいいだろう?」
「そうですよね」
綾花の言葉に安堵が滲む。
誰よりも早川先生の無実を信じているのは綾花なのだ。
「みなさん。私は珪先生は信じられると思います。本のことに関して調べるにあたって、珪先生にも協力してもらいませんか?」
この綾花の提案に、特に反対意見は出なかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月05日
参加申し込みの期限
2017年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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