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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:07・寝子島高校の入学式……らっかみ(7)●
【講堂:屋根の上】
時子の能力で変化した鳥の群れをすり抜け、再び地上に向かって落ちてきた2人の少女を見て、楢木とティクス、そして他のもれいび達も、ウオオオオオオオと歓声を上げる。
『おっしゃ、御巫の言う通りだった! 2人とも生きてたぜっ!』
山田 勘三郎
が、お手柄の
御巫 時子
の方を振り向いて、
『自分以外の物体も、鳥に変身させられるっていう暴走か!
あんな巨大な物をよく瞬時に変えられたな、助かったぜ!』
『お役に立って、良かったです……』
控えめに微笑みながら、それでも時子も嬉しそう。そしてこれで、この講堂と ののことの間に障害物はひとつも無くなった。彼女の落下を妨げるものはもう、何もない。
『あとはこの講堂の時計塔に、本来の歴史通り、
真っ直ぐ落ちてくればいいだけ……って、んんん?』
山田が首を捻る。いや、なんか様子がおかしい。ただ真っ直ぐ落ちてくれば良いだけなのに、ののこを連れた瑠奈が、空であっちにふらふら、こっちにふらふらしてる。
『おいおい、この期に及んで何やってんだ、アイツ?』
「わあああああん! 時計塔が、時計塔が無いよ〜!?」
その
夢宮 瑠奈
は、講堂の上空でしっかりパニックになっていた。
ほんのついさっきまで瑠奈だって、落下予定地点の時計塔まで、ののこを誘導すればいいと思っていたのだ。けれど、いざ講堂の上まで辿り着いてみると、その時計塔のテッペンがまるごと無い。
よくよく考えたら、当の自分とあと八神が、テッペンの鐘楼部分をごっそり破壊していたのだった。
「どっ、どうしよ!? このままじゃ、ののちゃんが落ちる場所が無いよっ!」
あせって瑠奈は落下場所を探す、けれどもこの土壇場で妙案など何も無く、目前にぐんぐん迫る講堂の屋根。ハッ?と瑠奈はその上に、2羽のカラスが止まっているのに気付いた。
(あっ、クローネさんの手下のカラスさんかな?)
ちゃんと見ればその2羽が、仲間の山田と時子であることが分かっただろうけど、あせる瑠奈にそんな余裕は全然なかった。「よけなきゃ!」
瑠奈はグイとののこの手を引いて、急なコース変更をする。だがその落下ルートの終着点にもう1人、別の仲間がいて「ええっ!?」と驚いた。
凹んだ屋根の穴に立ち、呆気にとられてこちらを見上げているのは──
恵御納 夏朝
だ。
「わーっ! わーっ! かーさちゃん、避けてよけてー!!」
瑠奈が叫ぶが、もう遅い。そのまま2人は、吸い込まれるように夏朝めがけて墜落し……
ひゅるるるるる…………ごっちぃぃぃぃぃん!☆
ののこの頭が、夏朝の頭に見事クリーンヒットで命中した。
らっかみ・ののこ、恵御納夏朝の頭の上に落下──。
【講堂屋上:夏朝の中】
「えっ……? あれれぇ、ここは……?」
野々 ののこ
は、不思議そうに周囲を見回した。と言っても、周りは真っ暗で、何も見えない。
ののこがきょろきょろしていると、背後から突然、聞き覚えのない声がする。
「不思議な夢だね、ののこちゃん……」
「誰っ!?」
サスペンスフルな表情でののこが振り向くと、暗闇の上の方から、カッッ!とスポットライトの光が射した。そしてその一画に、ぼんやり&無表情&片手に猫パペットを持った、女の子の姿が浮かび上がる。
「初めまして、ののこちゃん。僕は……夢の妖精だよ」
「わーいわーい、夢の妖精さんだー!」
「Σ あっさり信じたー!?」
夢の妖精を名乗って登場した、夏朝の方がガビーーンってなる。いくらア……いや素直なののこでも、こんなに簡単に信じるとは思わなかった。
実際には、ここは夏朝の心の中なんだけど。さっき2人の頭がごっちんした拍子に、ののこの意識が夏朝の中に入り込んでしまったみたい。今日は色々ある。
ともかく、夢だと信じてくれたのなら儲けものだ。夏朝は、思わぬ成り行きで話す機会を得たののこに向かって、夢の妖精を演じながら話し続ける。
「うん、それでね、この夢には悪い奴等がいて、
高校に……寝子高に悪い事しようとしてるの。
それを止めようと頑張る人達もいるけど、
彼等はまだ、ピンチなんだ。
だから、僕と一緒に彼等を応援し……」
キョトーーンと聞いていたののこが、そこで口を挟む。
「ほへ、悪い奴らって?」
「あれ? 落ちてくる時に見なかった?
カラスのク……」
慌てて夏朝はその言葉を呑み込んだのだが、次に返ってきたののこの返事は、
「ほへ? 落っこちてきたって、誰が?」
「えっ……!?」
まさか、と思い夏朝は恐る恐る訊ねてみる。
「えっと、ののこちゃん……
その、変な質問だけど、君は……誰?」
はいっ、と元気いっぱいに手を挙げて、ののこが自己紹介をしてくれる。
「私、野々ののこ! 高校1年生!
今日から寝子島高校に入学するんだよっ」
何と、ののこから落下時の記憶がまるっと無くなっている。それどころか、自分が空から落ちてきた神様だ、という記憶すら失われてしまっている。自分はピカピカの新入生だと、完全に思い込んでいるようだ。
(そうか、さっき僕と頭をぶつけた時に……!)
それまでの記憶を、全て失ってしまったのだ。
そしておそらく元々の史実の方でも、ののこは時計塔とぶつかった時にその衝撃で、記憶喪失になったのだろう。夏朝は今回の戦いの記憶が、これからの ののこの高校生活に悪影響を及ぼさないように、と思ってわざわざ夢の妖精を名乗り、作り話をしたのだけど、
(どうやらその必要は無かったみたい、よかった……!)
ほっと安堵する夏朝、その一方で、ののこの方は暗闇をきょろきょろ見回して、
「でもこれが夢だなんて、私、居眠りでもしちゃったのかなぁ〜?
うきゃー大変! 式の途中で寝ちゃったなんて、
入学早々、先生に怒られちゃうよ!
はやく目を覚まさないと……あっ、それで夢の妖精さん!」
バタバタとその場で駆け足になったののこが、そうだ、と夏朝の方を振り返って訊ねる。
「それでさっきの、悪い奴らって?」
「ウン……いいんだ、それはもう」
夏朝がそんなののこを優しく見守りながら言う。
「ごめんね、あれは嘘。この夢には、悪い奴等なんていないから。
だから心配しないで、ののこちゃんは入学式に行って」
落下時の衝撃でののこから記憶が失われたということは、ののこの中にあった神魂もまた、すでに失われたのだろうと夏朝は思う。神魂は今頃、本来の歴史通りに地上にばら撒かれ、そしてののこ本人はもう、らっかみとしての能力を喪失してしまったから。ののこに自分達の願いを叶えて貰うことは、もう出来なくなってしまったから、だから。
「そっか、よかった〜!」
ののこの明るい声に、えっ、と夏朝は顔を上げる。
「悪い人達なんて、夢の中でだって、いるはずないもんねっ」
「あ……」
夏朝は胸を衝かれる思いがする。そしてウン、と頷く。
「うん、いないよ。そして、ののこちゃんがこれから行く世界にも。
……さっ、そろそろ夢も終わりだよ」
ののこにもう行くように促し、夏朝は元気いっぱいに駆けてく彼女に手を振りながら、そっと約束する。
(大丈夫。後は僕達で、必ず何とかするから。してみせるから)
今までも、
そしてこれからも、きっとだ。
「それじゃ……高校生活、楽しんでね!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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