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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……対ハッチ&対クローネ班(5)●
【北校舎3F:屋上への階段〜塔屋】
階段をまっしぐらに駆け上がる、
春山 小枝
の携帯が鳴った。息を切らしながら電話に出る、
「もしもし!」
「小枝ちゃん? ブドーだよ。ニヒルはついさっき無力化した」
志波 武道
からの電話だった。用件だけを簡潔に伝える彼の言葉に、小枝も勢い良く頷く。
「うんっ。校舎の水没が解除されてるの、こっちでも確認したよ。
今もう、屋上に向かってるとこ!」
「そか、分かった。じゃ、俺達の仕事はここまでだ。
後は──任せたぜぃ」
すぐに電話は切れたけど、武道が短い言葉に託した想いは伝わった。
(あっ、お礼言うの忘れちゃった。ありがとうって……)
でもそれは、全てが終わってからでいっかと思い直す。武道やサキリやスハイルだけじゃない、自分をこの校舎まで送り届けてくれた左右や、講堂からの脱出に力を貸してくれた山田や絢、ほか沢山の人達にも。後でみんなに笑顔でお礼を言うために、今は自分の為すべきことに集中する。
小枝の仕事は、ろっこん【ちいさきもののゆめ】でハッチに憑依し、ハッチの能力を使って、この北校舎を無事に地上まで着陸させることだ。
ろっこんを発動させるためにはまず、ハッチの近くまで行って眠る必要がある。乗り移る対象はランダムだけど、屋上にハッチ以外の小動物なんていないだろうから、眠れさえすればまず百発百中で、あのハチドリの中に入れるはずだ。
1つ問題があるとすれば、いつ落ちるか分からない空飛ぶ校舎の中──なんていう、この極限の状況下で、はたして自分がスムーズに眠れるのか、という心配だったけど。
(うう、やっぱり怖くてあんまり眠くないかも……
いつもなら、外でもどこでだって眠れるんだけど)
でもこの1年間、学校でも寝てばかりいた小枝には、校内にいくつもお気に入りのお昼寝スポットがある。今向かっている場所も、その1つなのだ。
「屋上のペントハウス! 静かで安心できるんだよね、きっとあそこなら……!」
階段を登りきってその場所にたどり着いてみると、小枝お気に入りのお昼寝スポットは、完膚なきまでに破壊されて、綺麗に消え失せていた。
「えええええええーーっ!? へ、部屋も天井もなくなってるうぅ!」
ペントハウスというのは、屋上に突き出して建てられた小さな部屋のことだ。塔屋とも言う。寝子高の場合は階段室も兼ねており、ここを経由して屋上に出られるようになっていた。
けれども今はその建物そのものが消失しており、階段の先に見えるのは、のどかに広がる青空ばかり。屋内にいた小枝は状況を知らなかったのだけど、例の南校舎の特攻で、こちらの屋上にあった出っ張り部分は、ごっそり削り取られてしまったのだった。
ぴょこっ。小枝はその穴からパイナップル頭を突き出して、こっそり屋上の様子を探ってみる。
「あっ。いたいた……ハッチくんだ!」
屋上のちょうど真ん中に、せっせとホバリングで羽ばたいている、あのエメラルドグリーンの小鳥がいた。けれども、近くにクローネの姿が無い。不思議に思ってぐるりを見回しても、先行して来ている筈の山田やその他の仲間も誰1人、屋上には姿が見当たらなかった。小枝はそっと首を引っ込める。
「おかしいな、みんなどこ行っちゃったんだろ……。
でも、クローネさんがハッチくんと離れてるなら、今がチャンスだよね!」
小枝は急いで階段を戻ると踊り場に腰掛け、壁に凭れてぎゅっと目を閉じる。さあ眠ろう。
「って、やっぱり全然眠くなんかならないよううぅ!」
なんて叫び出したくなるのを必死にこらえて、小枝は自分に言い聞かせる。
「ううん、落ち着こう。この1年、あったこと、いっぱい思い出そう。
楽しかったこと、面白かったこと、不思議なこと……」
思えばいろんなことがあった。その過程で、もれいびと呼ばれる人たちの存在を知り、自分のろっこんのことも知った。
そうやって彼女は、思い出す。いつだって傍にいれば、安心できるひとのことも。
(私の手を握ってくれる、あの暖かさも……)
ひとつずつ、思い出していく。
思い出すたびに、不安で焦る心がちょっとずつ落ち着いてくる。
(やっぱりこのフツウを守りたいから。
だから、私も私にできることを……!)
【空中:中庭跡】
「とりあえず、これでよし……っと」
志波 武道
は小枝への電話を切ると、治療が終わった様子の
優木 遥斗
の方に声を掛けた。
「遥斗くん、怪我の具合はどう?」
「はい、もう動けます。ご心配をお掛けしました」
「怪我なら俺だってしたし、ドンマイおあいこダヨー☆
治してくれた、琴理先輩に感謝だな」
こちらは
壬生 由貴奈
が再び机を集めて作った、空中の足場だ。中庭は完全に崩壊して無くなってしまったため、対ニヒル班と対ヒルズ班の8名は今、北校舎の向かいに浮かせたこの待避所に、一時避難している所だった。ちなみに、ニヒルとヒルズの2羽も一緒だ。
『こんな僕まで治療してくれるなんて、
ああ、キミは何て優しい人間なんだピーコ!』
鉄パイプに貫かれた穴も塞がり、
青龍寺 琴理
の膝の上で抱かれているヒルズの姿を見て、由貴奈さんが大変納得いかない声を上げる。
「何で治ってるのぉ!」
なんか、琴理が治療したら治ったのだ。澄み切ったピュアな目をキラキラさせて、すっかり改心した様子のヒルズに、自分の真心が通じた琴理も、にこにこと微笑む。
「元気になって良かったわ。もう、あんなひどいことはしないでね?」
『うん分かった! もう2度とキミ達を裏切るような真似はしないんだピーコ!』
しかし武道や優木の他、数多くの生徒の治療で琴理も消耗してしまい、さすがにヒルズまで完治とはいかなかった。孔雀はもちろん戦闘は不可能で、自力でも動けない状態だ。それでも念の為、
志波 拓郎
が、
「羽根広げるのウザイ……」
とろっこん防止用に自分のジャケットをヒルズに被せ、
十文字 若菜
がその上からぐるぐる巻きに羽根を縛り上げる。けれども作業中、「あのね」と若菜がヒルズに語り掛け、
「戦いの前は私、大したことない羽根って言ったけど。
でも本当はこの羽根、綺麗だと思うよ」
あの悪口は、ヒルズの攻撃を自分に向けさせて、囮役になるための作戦だったのだ。もっとも鳥頭のヒルズは、途中からその件は忘れてたみたいだったけど……。
一方、武道は、預けていたスマホを
スハイル・アルムーリフ
から受け取り、その画面をニヒルに見せている所だった。スタジアムでのループ時に彼が入力しておいたメモが、記録としてまだこの端末に残っていたのだ。
「詳細あるのは92周目だけだが……分かってくれたかな。
俺達は君たちを殺したんじゃない、救おうとしたんだ」
『何だ……と……』
スタジアムで三羽烏の3羽を繰り返し殺していたのが、当の主人のクローネだったことを知らされ、ニヒルが目を剥いて呆然となる。
『騙されていいように戦わされてた、ってェのか? 俺達は』
けれども、ニヒルが何かを言い掛けようとした、その時だった。戦いがひと段落してもまだ、周囲を警戒していた
サキリ・デイジーカッター
が、頭上を見上げて叫んだ。
「皆! 空から何か来るぞ!」
太陽の光を遮って落ちてくる、その黒く巨大な影を、対ヒルズ班の面々はよく知っていた。何かの力で操られて北の空へと飛んでいった、あの南校舎だ。
その南校舎が猛スピードで、北校舎の屋上にドゴオン!とぶつかる。もろに直撃を受けた北校舎は、糸が切れたように唐突に浮力を失い、彼らの目前から消えて呆気なく地上への落下を始めた。
あまりの事態の急変に、スハイルが愕然とする。
「そんな……小枝さんの対応が、間に合わなかったんですか!?」
【講堂:時計塔付近】
そして地上の講堂付近で、落っこちてくる校舎に最初に気が付いたのは、カラスに変身中の
御巫 時子
だった。時子が群れに紛れ込んで潜伏していた、クローネの手下のカラス達が、急に空を見て騒ぎ始めたのだ。
『落ちてくるぞ! 落ちてくるぞ! あのデカイのが!』
『クローネ様が本当にやりやがった! 逃げろ逃げろ!』
エッと時子も空を見上げれば、確かにこちらに向かって落下してくる何かが見える。最初は豆粒ほどのサイズだった物が、みるみるその大きさを増し、すぐに見覚えのある校舎の形になった。
『あれ? でもオレら、ここで待機を命じられてたんじゃねーの?』
『そんな場合か! ペシャンコに潰されるぞっ、とにかく逃げろ!』
蜘蛛の子を散らすようにワーーと四方に飛び去っていくカラス、時子はその群れから一時離脱して、直下の講堂へと急降下する。中央の時計塔と、その屋根の上に人影が見えたからだ。
『皆さん! 北校舎がまもなくここに落ちてくるそうです、
すぐにそこから退避して下さい……!』
講堂の上にいるメンバーの耳には、時子の声はカラスの鳴き声にしか聞こえなかったけど、訴えている内容はもちろん分かった。彼らの視界にも、落ちてくる校舎が目に入ったからだ。
今この場にいるメンバーとは、講堂の屋根の上に登っていた
恵御納 夏朝
と、それから時計塔の最上部にある鐘楼内部に身を潜めていた、
八神 修
、
椿 美咲紀
、
常闇 月
、
夢宮 瑠奈
だ。彼らは全くの別件、落ちてくる ののこの対応のためにこの場で待機していたのだけど、ののこよりも先に物騒極まりない物が落ちてきてしまった。
「そんな……校舎の落下阻止に向かった皆が、失敗したの!?」
頭上を振り仰いだ夏朝の顔が、蒼白になる。
けれども、時子の勧告に従って逃げようとする者は、ここには1人もいなかった。校舎はこの講堂に直撃するコースを、猛スピードで落下してきている。上空組が失敗したのなら、地上にいる自分たちが何かしなければ、この下で入学式中の生徒たちが全滅だ。
「させません、そんなことは。私の友人を、私の日常を奪うのは」
月が頭上を見据えたまま、1歩も怯まずに言う。
「でもシュー君、どうするです?」
と美咲紀が、八神の方を振り向く。カラス軍団が相手なら、お手製パチンコという武器の用意もあったけど、落ちてくる校舎にはもちろん役に立たない。
(どうする? 皆を守る方法は?)
八神が頭をフル回転させて考え始めた、その時だった。
「この私にお任せくださいな!」
突然そんな声が、講堂の下の方から聞こえてきた。鐘楼から八神たちが見下ろすと、校舎の跡地からこちらの講堂に向かって、杖を片手に走ってくる女子生徒がいた。そのステッキを見て、瑠奈が指差す。
「あっ、左右ちゃんだ!」
あれはピンチに強い
上下 左右
だ。先ほど能力で武道たちを空まで送り届け、逆に上空にいた2、3年生を、地上まで無事に帰還させたその一部始終を、瑠奈もこの鐘楼からウォッチしていた。夏朝もまた、ここぞという場面での彼女の登場に、声を上げる。
「うん、上下さんなら……きっと何とかしてくれるかも!」
その左右が、リン、と鈴を鳴らしてステッキの先を地面に打ち付けた。落ちてくる北校舎をキリッと見上げて、即座にろっこんを発動させる。
「【Close to you】──校舎と講堂の間隔を【空け】て、
校舎がいつまでも落ちてこないようにしますわ!」
すごい。校舎の落下運動そのものは止められないとしても、講堂にぶつかりそうになるたびに、校舎をまた上空に移動させれば、理論上は永遠にぶつかることがない。
「どやぁ……ですわ!」
ナイスなアイデアだった。理論上は。ただし、
しーーーーーーーーーん。
絶賛落下中の北校舎は、左右の能力が発動しても上方向には1ミリも移動しなかった。八神が首を振って言う。
「駄目だ……校舎が大き過ぎ、重すぎるんだ。
ろっこんの対象として扱うには、あまりにも」
「そ、そんなーーーーーーですわ!?」
左右のろっこん、残念ながら校舎には通じず。
そして北校舎が巨大な影を落として、5人の頭上へと落下してきた。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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