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<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:
05
・九夜山の対クローネ戦……展望台広場(2)●
【九夜山:頂上展望台】
(なんだか半透明になってるっていうのに、私、意外なほど落ち着いてる)
桃川 圭花
も、先に述べた握や海や御剣と同じく、実体を失ってしまった1人だったけど、彼女の反応は、周囲の幽体生徒とはやや異なるものだった。
そう思える理由も多分、分かってる。あのスタジアムでの94回ものループを、自分たちはどうにか切り抜けてきたからだ。94回分の記憶は無いから実感こそ薄いけど、クローネを最後のループでスタジアムから退けたのは、紛れもない事実。
「クローネは──相変わらず元気ね。94回も付き合ったっていうのに」
そのクローネは元気どころかさらに2人に増殖し、広場の向こうでキャッキャとじゃれ合っている所だった。けれども、圭花は思う。
「でも、じりじり追い詰められてるかな。
自分でお膳立てたスタジアムから、
意図せずここへ戻らざるを得なくなったってことは。
──だから入学式に戻って私達を殺す、か。
それなら確かに勝てるかも……」
ウン?とそこで圭花は、首を傾げた。
(だったらこんな複雑な経過を経ないで、
最初からそうすればクローネは勝てたんじゃないの?)
そもそも神様のタイムスケールなら、全てのもれいび達が寿命であの世へ行くまで待ってから、ゆっくり好きなことをすればいい気もしてくる……圭花はやれやれとため息をついて、
「……わかんないわね、この人のことは」
分からない。神様の考えることは、人間には。ううん、人間のことだって分からないか……と圭花は苦笑して思い直す。クローネと同じくらい訳の分からない人を、他にも知っているような気がしたからだ。
(って、あれ? 誰だっけ、それ?)
自分のすごく身近にいる人だったような気がするのだけど……?
その向こうでは、
呉井 陽太
がやはり広場を見回し、今の状況と戦力を確認していた。
「3対8か……なかなか、厳しいねぃ」
近くにいた
恵御納 久隆
と
飛吹 蓮太郎
と
獅子島 市子
が、この言葉に頷く。呉井を含めたこの4人が、オリジナルの対クローネ戦に参加していて、かつ現時点で実体のあるメンバーだ。
数だけならそもそも負ける筈のない戦力差だけど、敗北の当事者である彼らは、クローネの凶悪な強さとたちの悪い性格が、身に沁みて良く分かっている。呉井たちに一切の慢心は無いようだ。
とりわけ
恵御納 久隆
は、己の非力さが最初の敗北を招いたと思っている様子で、このメンバーの中でもひときわ後悔の念が強いようだった。呉井たちに向かって、
「皆、本当にすまない……
ここまでのループで皆、幾度殺された事だろう。
私があの時、鴉神を殺せば良……」
そう言いかけて、久隆は苦しげに首を振り、
「……いや、今は奴の死より、皆の生還の方が重要だ!」
詫びるのは、このループ世界から無事に脱出した後でもできる。久隆はそう思い直して、今自分たちがやるべきことを仲間と手早く確認し合う。目的は当然、目下クローネの襟巻きにされているテオの奪還と救出だ。
ただ、そのテオにはクローネの羽根が刺さっていることを、当時の記憶から久隆たちは知っている。テオが気絶から目を覚ましてしまうと、クローネはいつでも、そのろっこんを暴走させられることも、だ。
つまり、囚われのテオを起こさないように上手く、かつ迅速にクローネから奪い返す必要がある。
オリジナルの対クローネ戦のただ1人の生還者、
飛吹 蓮太郎
も久隆の言葉にこくりと頷いて、
「うん……テオくんを助けられるように、
皆が元に戻れるように願って……僕も、命を懸けて戦うよ」
また
獅子島 市子
も、クローネに対して思う所はあるものの、ここまで来たらもう、彼女もさすがに腹を括るしかなかった。広場の向こうで消えかけている最愛の恋人──圭花の方をちらりと見て、
(あー……やっぱ止めねーとダメか。
だって圭花消えたら困んじゃん)
ところが、だ。次にクローネ達が言い出したひと言に、久隆たちは愕然とした。
「ひーふーみの、成る程ぉ、じゃあこれで
5対5
の戦いってワケね♪」
「ハァ〜〜イ、それじゃカラスさんチームはこっちに集合〜」
何してんのホラ早くぅ!と、手を叩いて急かすクローネ達のあっけらかんとした様子に、呼ばれた久隆と市子の2人は、その場で顔を見合わせる。
(なに!? 私と獅子島さんはまだ、クローネの部下扱いなのか?)
「ハイ♪ アタシは当然、クローネちゃんのカラスさんチームだわん!」
久隆は、身をくねくねさせていそいそとクローネの傍へと向かう、
ミッシェル・ナイスゲイ
を唖然と見送りながら、クローネの真意を測りかねる。確かに自分も市子もあのミッシェルと同じく、テオとののこの踏み絵を踏んで、いちどはクローネの部下となった身だ。その後、部下の立場を反故にもしていないが、かと言って、まだクローネから信用されているとは思わなかった。
そのミッシェルは向こうで、
「この世界から脱出する方法とか、敢えて情報を隠すという手も有るのに
敵に情報を与えるクローネちゃんってやっぱり優しいのねん!」
と早速クローネ達をヨイショ。調子に乗ってその2人も、こんなことをぺらぺら喋る。
「ダイジョブ、いいのよぉ〜。あんた達が憶えてないだけで、コレもう、
5回目のループ
だから」
「全ての周回、全ての時間軸の記憶を持ってる私達は、無敵なのよぉ〜ん」
敵にあっさり情報を与えるのも、その絶対の自信の現れということか。
(あたしや恵御納サンがこれから裏切ろうがナニしよーが、
無敵のクローネ様は大体お見通しってコトか。そらまたチートなこって)
94回のループを繰り返した、スタジアムの時と同じ状況だ。けれどもそれを聞いてむしろ、市子の腹は据わった。ならば、あれこれ考えた所で時間の無駄だ。市子は即座に適応して、「ハイ、ハーイ、あたしもカラスさんチームっすわ〜」とウザく挙手して、2人のクローネの元に集合する。
「つーかあのさ、クローネ様(棒)にシモベからお願いあんだけど。
喋んのどっちか片っぽにしてくんね? モノラル出力でヨロシク」
「あんた、スタジアムじゃ仮病で働きもしなかったくせに、今度は上司様にクレーム?」
「えー? イヤだって笑ったときとかうるせーし」
「いい度胸ね〜。でもその度胸に免じて、コレ使ったら考えてあげてもいいわよぉ〜?」
そう言って2人のクローネが、羽根マフラーからぶちぶちと羽根を毟り取り、市子とミッシェルにそれぞれ数本ずつ手渡した。刺さるとろっこんを暴走させられてしまう、例の黒い羽根である。
「さっ、それじゃ早速、カラスさんチームの皆さんに指令よ」
「ネコさんチームのあの5人に、その羽根を刺してきなさ〜い」
「そしたらあんた達の忠誠を、ホンモノだって認めてあげるわぁ〜♪」
「「!!?」」
実体アリの残りのメンバー、
呉井 陽太
、
飛吹 蓮太郎
、
新江 天懸
、
常闇 月
、
ヨハン・プレストン
の5人に、緊張が走った。
「クローネ……あいつ、また人の心を試すような真似を」
木陰に隠れている実体アリのもう1人、
サキリ・デイジーカッター
もその場で歯噛みする。ネコさんチームにカウントされていないので、彼だけは幸いクローネにも居所がバレていない様子だったが。
「ウッフ〜ン。ハイ、じゃコレ、久隆ちゃんの分ねん!」
駆け寄ってきたミッシェルから、久隆も自分の分の羽根を握らされ、その場で棒立ちになる。
(馬鹿な……己の手で仲間に羽根を刺すなど、そんな真似が出来るものか!)
クローネ達にバレないよう、久隆はその羽根の束を後ろ手に折り、地面に落としてこっそり靴の裏で埋める。こんな物は1秒たりとも手にしていたくはなかった。
一方、この対クローネ戦には、今回のループで初めて参戦した
新江 天懸
は、
「おいおい、バッツって蝙蝠をぶちのめしたら終わりかと思ったら……」
「あ? 何だよ、あのネコも大切なのかよ!?」
周囲の話を総合して、クローネが首に巻いてるあの猫を、眠らせたまま安全な場所まで運べばいい……というざっくりした状況こそ、とりあえず把握できたものの、
(あのおっぱいでかい女……クローネの人間体に、また
俺のろっこんを暴走されたら、とんでもねーことになる)
新江のろっこん【アンハッピーバード】は、生物も無生物もガラスに変えることの出来る、強力な能力だ。そして新江は目の前にいるクローネに、過去何度か、自分のろっこんを暴走させられたことがある。ここでテオ奪還に動く他の者まで暴走に巻き込み、彼らをガラスの彫像に変えてしまう訳にはいかない。
「すまねえ、その猫を取り返すのは俺には無理だ!」
リスクを犯すような無謀はせずに、新江はすみやかに、クローネからもミッシェル達からも身を引いて、羽根を投げられても安全な距離を取る。
代わって、その前に進み出たのは、
常闇 月
と
ヨハン・プレストン
の2人だ。
「あら? ちょっと暗い影があるカンジの、イイオトコねん!」
ヨハンを見るなりミッシェルが、身をくねらせてこちらにすり寄ってきたけど、ヨハンは顔色ひとつ変えず、ただじっとクローネ達の方を観察している。
(……クローネと呼ばれる存在が2体。
ろっこんが発動次第、無力化に移る)
同様に月も、2人のクローネの方をスッと見据えて、
「……余り賢しくない私ですが、あなたが行おうとしていることはおおよそ理解しました。
私の友人を。漸く得た平穏の象徴を奪おうというのですね。
いいでしょう。私からフツウを奪おうというのであれば、神であろうと排除します」
ミッシェルには脇目も振らず、月は地を這うように身を低くして、タッとその横をすり抜ける。一直線に向かうのは、テオを首に巻いている方のクローネだ。
ミッシェルの方は、取り逃した月には全然興味がない様子で、くねくねとヨハンの目の前に立ち塞がった。
「アタシは断然、殿方が相手の方がいいわん! うふん♪
ぶっちゅー攻撃と3年殺し攻撃、アナタはどちらがお好み?」
ようやく身の危険を感じたのか、ヨハンがぴくりと動いた──その瞬間だった。ミッシェルが化粧ポーチからバッと白粉をぶち撒け、ヨハンの視界を奪った。
「でも、まずはクローネちゃんの指令を遂行しないとねん!」
羽根を刺そうと、煙幕の中の人影に突き込んだミッシェルの手が、けれども虚しく空を切る。
「あららん? ちょ、いつの間にっ」
狼狽したミッシェルが振り返った時には、ヨハンは羽根の刺突を躱した勢いのまま、すでに数メートル先を駆けている。10分間瞬きをしないことで発動する、ヨハンのろっこん【プロジウム】──能力で大幅に引き上げられたその反射神経で、彼はミッシェルの奇襲を造作もなく躱したのだ。
「ムッハー待ちなさいよん! 逃がさないわん、イイオトコ!」
「おっと……君の相手は僕がするぞっ」
しぶとく追おうとしたミッシェルの前に、今度は蓮太郎がやや引けた腰で割って入り、
(僕のろっこん、どんな能力か分からないから暴走させられるのは怖いけど……
でも、テオくんを奪還するチャンスを、何としてでも作る!)
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シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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