this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
<< もどる
1
2
3
4
5
…
55
つぎへ >>
●ループ:05・九夜山の対クローネ戦……展望台広場(3)●
【九夜山:頂上展望台】
一方、先行して、テオを捕まえている方のクローネに突撃した
常闇 月
は、即座にカラスの姿に戻った、もう1羽の方の迎撃を受けた。
便宜上ここからは、今カラスに変身した方を
クローネR
、テオを首に巻いている人型の方を
クローネL
と呼ぶことにしよう。そのクローネRが、月の頭上からドガガガガガガと羽根の弾幕の雨を降らせ、たまらず月は方向転換して横へ横へと走る。
すると、その月の足許に、手の平サイズの小さな動物たちが駆け付けた。
「オレも援護するよぅ!」
走りながら月が振り返ると、広場の後方に
呉井 陽太
の姿が見える。この動物は、呉井がろっこん【CCC】で操る、粘土細工の5匹だ。
「ウー君! ニャッタ君! ドリー氏! パド君! カスミさん!
月ちゃんを、暴走から守るんだよぅ!」
兎のウー君を始めとする動物たちは、疾走する月の足に飛び移ると、その身体を次々に駆け上がって、彼女が避けきれなかった羽根を代わりに受ける。月が目をぱちくりさせて、
「え、これは……」
月の被弾をその身体の上で守る、生きた盾だ。粘土だから、羽根が刺さった程度ではダメージは無く、呉井本人は離れた場所にいるので、ろっこんを暴走させられることもない。安全で的確なサポートだ。
「呉井さん、有難うございます……!」
結果的に、月がクローネRの攻撃を引き付け、2体のクローネを引き離す形になった。
その空隙を突いて飛び出した、もう1つの影。コートの裾を翻しながら、機械のような一定のストライドで向かってくる
ヨハン・プレストン
を、今度は人型のクローネLが迎え撃つ。シパンッと首から羽根マフラーを引き抜くや否や、
「羽根なら、こっちの私も撃てるわよぉ〜!」
と手首を撓らせて、そのまま横薙ぎに振り抜いた。三日月の円弧の形に射出される、無数の羽根手裏剣。僅かでも身体を掠めればろっこんを暴走させられてしまう、死神の黒い鎌が、唸りを上げてヨハンの長身に襲い掛かる──
シババババババッ!
その全弾を透過するように掻い潜り、ヨハンが無傷でこの攻撃を突破した。
「なっ、なんですってええええええええええ!?」
ろっこん【プロジウム】で強化された、超絶反射神経のなせる業だ。そのままヨハンは、目を剥いて驚いているクローネLの背後を取り、後ろから組み付いてその両腕を封じてしまう。
「……テオを取り戻す為に、皆が動くのならば。
私は……お前の足を止める……例え殺してでも……」
喋らないヨハンが、ようやくここで言葉を発する。羽交い締めにされて両腕を絞め上げられ、羽根マフラーすら取り落としてしまったクローネが、けれども負け惜しみ感丸出しで言う。
「フ、フン! あんた新顔ね? ちょっぴり油断しちゃったわ。でも、いいのぉ?
私の身体に直接触れちゃダメって、誰にも教わらなかったのかしら〜?」
もちろんヨハンは、そんなことは先刻承知で対策済みだ。
「私は元々、見ての通りの厚着だ。あなたにまだ触れてはいない……」
「ふ〜ん、あっそ」
ニヤニヤ何やら笑いながら、けれどもクローネが次にこう返事をする。
「でもぉ〜。あっちのコは、素手で私を殴る気満々みたいよぉ〜ん?」
「クローネェ!」
その少女の声に顔を上げたヨハンは、僅かに目を見開いた。長い1本三つ編みを猛スピードで跳ね上げ、タタタタタとこちらに向かって真っ直ぐに突っ込んできたのは、先ほどの常闇月だ。羽交い締めにされて身動きを封じられたクローネLを見て、ここがチャンスと突撃してきたのである。
(まだテオが首に巻かれてますから、急所の喉仏や顎は攻撃できませんね。
もう1つの狙い所、あの無防備なお腹に打撃を与えて無力化しましょう……!)
素早くそう思考して、固く拳を握り締めた月の姿を見て、慌てて呉井が後方から声を飛ばす。
「駄目だよぅ! クローネの身体を直接殴ったら、
月ちゃんのろっこんが暴走させられる!」
けれども、その呉井の忠告も間に合わなかった。すでにクローネの眼前に猛然と走り込んでいる月、
「手加減とかそういったものは無しです、
この一撃でクローネ、貴方を私の前から排除します……!」
彼女のその渾身のパンチが、むき出しの腹に吸い込まれるようにヒットする──
シュンッ! その瞬間、クローネの姿が一瞬で掻き消えた。
「えっ……!?」
狙い過たず命中する筈だった月の拳は、その後ろにいたヨハンの腹部に手首までめり込む。
「な……」
火花が明滅して散るヨハンの視界の足許に、地面で悠々と羽根繕いなんかをしているカラスの姿が映った。月のパンチが命中する瞬間、クローネが人型からカラスに変身してヨハンの拘束をすり抜け、2人の同士討ちを誘ったのだ。
「すっ、すみません、ヨハンさん……!?」
思わず詫びる月の足許からカラスが羽根を速射し、慌てて後ろに飛び退いて距離を取る月。クローネLはフンフン〜♪と鼻唄まじりに、
『あら大丈夫よこれぐらい。彼、タフなんだから。
まだまだこんな程度の攻撃じゃ、倒れやしないわよねぇ〜?
そいじゃ、ガンガン行きましょっか〜♪』
よろけて膝を付きそうになったのを堪え、ようやく体勢を立て直したヨハンの顎を、ズドンッ! 今度は槍よりも正確で速い、刺突攻撃が捉える。
「ガハッ……!?」
「ヨハンさん!?」
コートを翻して直上の空に吹っ飛ぶヨハン、寸前まで彼がいた地面に両手を付き、倒立の格好で見せびらかすように高々と美脚を突き上げているのは、また人型になったクローネLだ。
「反射神経が凄い能力だか何だか知らないけどぉ〜。
要はスピード以上の方法で、攻撃すればいいんでしょ〜?」
カラスから人型への変身で、瞬時にリーチを数倍に伸ばし、真下からヨハンを蹴り上げたのだ。シュン、とまたしてもカラスに変身し、上空に吹っ飛んだヨハンを追撃するクローネL。
「任務……続行…… クローネの無力化……」
身動きの取れない空中に突き上げられてしまったヨハンは、それでもまだ意識があった。
首を起こして何とか状況を把握しようとするヨハン、けれども次に彼が見てしまったのは、視界を埋め尽くす無数の羽根の散弾だ。
ドガガガガガガ! 大量の羽根手裏剣が、剣山みたいにヨハンの顔面に突き刺さり、その内の1本は左目に刺さって、彼の視界を真っ赤に染める。
その攻撃を見たクローネLが、ぷんすか分身に向かって怒り出す。
『ちょっと〜、勝手に私の獲物を盗らないでよぉ〜!』
先行していち早くヨハンに羽根を刺したクローネRが、いいじゃないのとLに返事をして、
『どうせ、どっちも私なんだから変わらないわよ〜。
でも、そんなに言うんなら最後のトドメは、一緒にやるぅ〜?』
『いいわね、やるやる〜ぅ。じゃ、せ〜のぉ、』
バカンッ! 2羽のカラスが同時に人型に変身し、左右からの回し蹴りをヨハンの頭に叩き込んだ。どこにも衝撃の逃げ場など無い、両側からのサンドイッチ攻撃をもろに喰らってしまったヨハンは、悲鳴すら上げられずにそのまま地上へと墜落する──。
「
「ハイ、じゃ〜まずこれで1人、終了ね〜〜♪」
」
ドサリ。
「ヨハンさん!?」
真っ逆さまに地上へと墜落し、広場に倒れたヨハンの傍らに、慌てて
黒依 アリーセ
が舞い降りた。その負傷をひと目見るなり、アリーセの顔が蒼白になる。
「酷い……」
けれども、この時のヨハンにはまだ辛うじて意識があった。アリーセの方に痙攣する手を伸ばして、
「……I'll be back(必ず戻る)」
そう言い残してから、完全に気絶した。アリーセは思わずその手を握ろうとしたけど、彼の手はそのまま力無く地面に落ちる。今のアリーセは幽体だから、ヨハンに触れることも出来ないのだ。
「そんな……目の前に怪我人がいるのに、私は」
腹部の怪我、顎の負傷に加えて、ヨハンの顔面は田んぼの稲のように無数の羽根が植わった、見るからに痛々しい状態だった。その内の1本は左目に突き立ち、彼が常時装着しているらしいコンタクトレンズをも貫いている。最後のキック攻撃で羽根を押し込まれたのだろう、失明の危険すらある重傷だった。首も何だかありえない方向に捩じ曲がっている。
当の本人は必ず戻るようなことを言っていたけど、ろっこん治療なしでの自力復活など望むべくもない、絶望的な状態だった。そして今この九夜山にいるメンバーで、治療ろっこん持ちのもれいびはこのアリーセだけだ。
「なのに、今の私は、そのろっこんすら使えないなんて……」
優しい彼女の心を、無力感が苛む。唯一の救いを強いて探すとすれば、本人が気絶したので、羽根まみれのヨハンも、ろっこんを暴走させられずに済んだことぐらいか。
(クローネが言った、過去への攻撃が失敗に終われば、
私も実体が戻って、ろっこんが使えるようになる筈。
今は……そのチャンスが来ることを信じて、待ちましょう)
必ずヨハンを治すことを胸に誓って、アリーセは広場の戦いの方を振り返る。2羽のクローネのうち、クローネLはまた人型に戻って、地面に落ちたテオ襟巻きを再び首に巻き直している所だった。オシャレな巻き方とか色々試してる。
そしてクローネRはカラスの姿のまま、月&呉井の粘土細工との戦闘をもう再開していた。
(そもそも、クローネが2人になっているのはどうしてなの?)
アリーセの頭の中で、疑問がぐるぐる渦を巻く。
(それにヒルズ達が居ないのは、どうして?
この時間軸では居場所が違ったから?
でも、それなら私がここに居るのは不自然だし)
このループ世界のことは分からないことだらけだ。
「けどこれ以上ループを繰り返すのは危険な気がするわ。
なんとか、このループでクローネとは決着を……
もっとも、どのループでも私はきっとそのつもりだったのでしょうけど……」
一方、呉井本人は粘土細工を操りながら、今の一連の戦いに、ある引っ掛かりを覚えていた。
傍目には、クローネの圧倒的なパフォーマンスを、見せつけただけの戦いのように思える。けれども。呉井の忠告が間に合わず、月が直接クローネの身体を殴ろうとしたあの時、
(クローネはどうして、あの攻撃を避けたのん?
月ちゃんのろっこんを暴走させなかったのは、何故かねぃ……?)
結果的にはヨハンとの同士討ちになったので、あれが最適な対処方法だったと言われれば、確かにそうかもしれない。事実、他のメンバーにも違和感を持っている者はいないようだ。
(クローネの羽根か身体に触れたら、ろっこんを暴走させられる。
その筈だ……よねぃ?)
その筈だ。なぜならクローネ自身が、そう言っていたのだから。
しょっちゅう嘘をつくあのクローネが。
だがここで呉井の胸に、ある疑念が生まれる。
「もしかしたら……オレ達は、とんでもない勘違いをしてるんじゃ?」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
55
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!