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千堂 結
は出来上がったパンケーキタワー(といっても3段だけれど)を見て、その黄色く輝く瞳をよりキラキラと輝かせた。
(わー、わー! ほんとに嬉しいよ!)
鵙海 甫
は凝り性――というよりも、設計図に忠実に従うタイプなため、仕上がり自体も見本写真のように美しい。
これを結のために作ってくれた。そう思うだけで、結は胸がいっぱいだった。
(当たり前だけど……甫くんが大きく見えるなぁ、普段も大きく見えてたけど…いつも以上にっ)
大人になった甫を見上げ、結はありがとうの気持ちを込めて満面の笑みを浮かべる。
甫は照れくさそうに微笑み返して、それから「早く食べようぜ」と誤魔化すのだった。
「ん、おいしいっ」
(本当は嬉しいって気持ちが一番大きいんだけど……やっぱりお料理はまずおいしいって言いたいし)
いつだって甫は結の料理に感動して、そして心からの「おいしい」という言葉を返してくれた。
「……そんな喜んでくれるなら、作った甲斐があった」
「えへへ」
クリームたっぷりのパンケーキを口いっぱいに頬張るなんて、何とも贅沢な気分だった。
それを甫と一緒に食べていると思うと、気分は更に膨らんでいく。
「あ、千堂。ここ、付いてるぞ」
「え?」
「……だから、ここ」
そう言って甫は結の頬に付いているクリームを人差し指で拭い、そしてそのクリームをパクリと舐めてしまった。
「取れた」
その笑い方は結のよく知っている甫のものだ。慣れているはずのものだ。
なのに、どうしてなのか結の頬はカッと熱くなり、胸がギュッと締め付けられる。
「あ、あ……ありがとう……」
「おう。……とりあえず、食え」
「う、うん」
コツっとした手が、フォークを握る。たったそれだけのことでさえ男らしく見えてしまう。
身体が大人になるということは、これほどまでに違うんだ。その事実を痛感しながら、結は甫を眺めていた。
フォークで綺麗にケーキを切り分けて、刺して、運んで、そのケーキは――結の目の前に差し出された。
「ほら……あーん」
「え!? あ、そ、その……」
予想もしていない甫の行動に、結は戸惑いを隠せない。
しかし甫は決してからかっているわけでもなく、真面目に結のためにと思ってやってくれているようで「食べないのか?」と不思議そうに首を傾げた。
「あ、あーん」
「美味いか?」
「う、うん」
味なんてまるでわからない。けれどそれを説明する気力もない。結は目を白黒させながら、どうにかパンケーキを咀嚼した。
はじめは世界が突然大きくなって不安だった。
すぐにこんなこと滅多にないんだから楽しもうと思った。
それでもやっぱり不安で――だから結は甫に甘えた。
(甫くん……ずっとそばにいてくれる)
夜になっても、その日甫は帰らずに結にずっと付いていてくれた。
言葉にはしなかったが、結が不安にならないようにと配慮してくれていることは明らかだった。
「千堂、ちゃんと歯磨きしろよ」
「う、うん」
甫は恋人というよりは兄のように結の面倒見てくれる。
嬉しいような、ちょっと恥ずかしいような。それでもやっぱり嬉しい。
テレビを見たり、本を読んだり、他愛のない話をしたり。甫と四六時中一緒にいることは思った以上に結にとって心地が良い。
四六時中といっても勿論お風呂は別に入った。
けれど甫が壁の、すぐ向こうにいるということを意識するだけで、結の小さな胸は弾け飛びそうなほど騒がしかった。
午後11時を回り、結は甫に言われてベッドに入る。けれどすぐ隣に甫がいて――結はとても眠れそうな気がしない。
「寝れないのか?」
結は布団に潜りながら、小さく頷いた。
「そうだよな。不安だよな。……一緒に、寝てやる」
言うなり、甫は布団をめくり、結の隣に滑り込んできた。
「ちょっと詰めてくれる?」
(きゃー!!)
驚嘆と緊張から硬直してしまった結の身体を、甫はそっとベッドの端に押してその隣に寝転ぶ。
「腕枕、しようか?」
結はどうにかその提案を断り、彼が隣にいることを意識しないように目を閉じた。
目をつむっていても、彼の優しい吐息が耳元を掠めていく。
(添い寝だとわかっていても……駄目だ……余計に眠れないよ)
頭も目もすっかり冴えて、覚醒している。
(今日は……たぶん寝れない……)
そう結はひっそりと覚悟した。だが、十二時を回った頃だった。不意に結の隣から規則的な呼吸音が聞こえてきた。
「甫くん?」
チラリと様子を窺うと、まつげが緩やかに上下している。
どうやら、彼は眠ってしまったらしい。
(……甫くん……疲れちゃったんだね)
結は彼の寝顔を眺め――そして吸い寄せられるようにその頬にそっと唇を寄せた。
クリームみたいな甘い味がしたような気がする。我に返って羞恥心がこみ上げてくるよりも早く、ようやくというべき睡魔が結にも訪れた。
(甫くん、ありがとう……)
結はそのまま静かに、とろとろとした眠りに身を委ねたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月09日
参加申し込みの期限
2017年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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