「先生」
「卒業おめでとう」
「……うん。すごく嬉しい。だって私、もう先生の生徒じゃないんだもん。これでもう何の問題も――」
「ごめんね。あの時、きちんと断っておけばよかった」
「やめて、それ以上は聞きたくない!」
「夏樹……」
「先生、ひどいよ……。私が子どもだからって……年が離れてるからって……そんなの、私じゃどうすることもできないじゃない!」
1月から放送されている連続ドラマ『年の差を埋めることができたら何かが変わると思ってた。』は放送開始時から現在まで視聴率が鰻登りの、今季最大のヒットドラマだった。
『年の差』をテーマにした群像劇でコメディありシリアスありの息をつく暇もない怒涛の展開は、老若男女問わず幅広い層から支持されていた。
その放送も残すところ、後2回。結末に注目が集まる中、なんと寝子島で『年変わ』の番外編特別番組のロケが行われることとなった。
そのロケをひと目でも見ようと、旧市街には大勢の住民が集まる。
その場にいたほぼ全員が目の前で撮影されているドラマを注視していた為、異変には気が付かなかった。
けっして大きな騒ぎにはなっていない。けれど確かにその日、寝子島では不思議なことが起こっていた。
「私……早く大人になりたいよ」
「あの時に、子どもの頃に戻れたら……」
少年は青年に。老人もまた青年に。一瞬にして年を取り、若返る。そんな夢のような不思議が、寝子島に訪れていた――
【概要】
意識して『吸う』行為を行うと、目が合った相手の年齢を吸い取ってしまいます。
吸った人間は、一瞬にして肉体年齢が加算されます。(年を取ります)
吸われた人間は、一瞬にして肉体年齢が減算されます。(若返ります)
どの程度、年齢を吸い取るかは『吸う』強さによります。
基本的には自由に設定していただいて構いません。
シチュエーション例:
・ちょっとおませな女の子が、お姉さんになってしまう。
・もう枯れた親父だと思っていたのに、突然若返ってしまう。
・若返ったことで、忘れていたことを思い出す。
・母親の年齢を吸ってしまい、自分が大人に母親が幼児になってしまい、お世話をすることに。
(GA推奨/GAでない場合は自キャラクター以外の描写はごく簡単なものになります)
・いつも自分を子供扱いするお姉さんが若返って、自分が逆に大人になる。(GA推奨)
吸う行為例:
煙草を吸う、ジュースをストローで吸う、麺を吸い上げる、意識して息を吸う 等
【状況設定】
・日曜日
・午前中は晴れていて温かい、午後からは雨で肌寒い
【神魂の影響の詳細】※PCはシナリオ開始時には知り得ない情報です※
・個人差はありますが、深夜0時を過ぎると眠たくなってきます。そして起きた時には元に戻っています。
・年齢を吸う行為は一度しか行なえません。
・複数の相手から年齢を吸われる可能性はあります。
・0歳より若くなることはありません。
・年を取った場合、記憶や知能は元々の状態と変化はありません。身体能力はその年齢に準じます。
・若くなった場合、記憶や知能がその年齢相応になる場合と元々の知能や記憶を引き継いでいる場合と個体差があります。こだわりがある場合は必ずアクション上で指定してください。
身体能力はその年齢に準じます。
・年齢の変化があった場合も、身に付けている服や小物は変化しません。
・人間以外の生物から年齢を吸うことはできません。
【注意事項】
・本シナリオでは基本的に名前付きのNPCは登場しません。
【アクションについてのお願い】
◎『キャラクター自身の言葉』で『行動』を書いてください。
:実際に口に出す言葉は「」で囲んでください。
それ以外は基本的に心の中で思っていることと判断します。
(会話の流れ次第では声に出す可能性もあります)
心理状態は口調から汲み取ってシナリオ上で膨らませていくことが多いです。
◎アイテムの活用を推奨しております。
:思い出の品、飼っているペット、いつも身に付けている小物等の
アイテム化を推奨しております。
アクションのそれらのものが登場する際は、
アイテム『名前orアイテムNO.』を記載していただけると助かります。
つるこ。が執筆する際に限りますが、できる限り参照させていただきます。