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「終わり」を教えて!―死とは何か?―
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(きれいなおにいさんはおいのりしなさいっていってた)
アルレッテは祈ることの大切さを。
(こわいおにいちゃんは、あえないってことをおしえてくれた)
御剣は死の恐怖を。
(えがおがすてきなおにいちゃんは、こころにぺったんをはりなさいっていってた)
新田は恐怖を癒やすすべを。
(おさかなさんはゆゆがしあわせにならないとっていってた)
黒は残された者が幸せになることの重要性を。
(わたしといっしょのおねえちゃんは、かなしすぎるとなけないっていってた)
青山はゆゆの悲しみにそっと寄り添い。
(たいやきのおにいちゃんはゆゆをげんきづけてくれた)
鴻上はゆゆの気分をまぎらわし。
(おこめのおにいちゃんは、おかあさんはずっといっしょって)
志波は死者は生者と常にともになることを示し。
(おべんきょうのおねえちゃんはゆっくりべんきょうしなさいって)
旅鴉は学び続けることの意義を。
(ごほんのおにいちゃんはわすれることがしぬことだって)
染井は記憶こそが存在であると語り。
そして――。
「ただいまー」
「おかえり、ゆゆ」
帰宅したゆゆを父親が出迎えた。
そしてその他に――。
「おかえりなさい、ゆゆちゃん」
大人の女性の声が響いた。
「おかあさん!?」
父親への大事なお土産を放り出してリビングに駆け込むと――。
「ごめんなさいね。お母さんじゃないのよ」
そこにいたのはゆゆの母親ではなく、
白石 妙子
だった。
ゆゆは理解した。
してしまった。
(おかあさんは、もういないんだ。しんじゃったんだ)
しばらくの間、悲痛な鳴き声が辺りに響き渡った。
(こんな小さいのに……わからないほうが幸せなこともあるわよね)
母親の代わりにゆゆを抱きしめながら、白石は涙を拭った。
白石自身も大きくなってから父を亡くしているため、死別の悲しみは子どもたちに味わって欲しくない、と思っている。
(わからないならそのほうが幸せよ。寄り添ってあげて、好きなものを作ってあげたり、遊んであげたりしたい。でも――)
敏いこの子は、もう理解してしまった。
「ゆゆちゃん、姿は見えなくてもお母さんはゆゆちゃんのそばにいるわ。ずっと見守ってくれているの」
白石は小さな体に祈りを込めるように言った。
温もりよ、届けとばかりに。
「今はわからなくてもいいのよ。寂しかったら我慢せずに泣いていいわ。けど、泣いたら思いだして。お母さんはきっとゆゆちゃんの笑顔を見れば幸せな気持ちになれると思うわ」
たくさんの人に教えてもらった今だからこそ、ゆゆには分かる。
白石が言っていることの意味が。
その真心が。
「おばちゃんも4年生になる子がいてね。お母さんだから、わかるのよ」
「おばさんも、おかあさんなの?」
「そうよ。亡くなったゆゆちゃんのお母さんは、最後の最後まで……ううん、これからもずっとゆゆちゃんのことが大好きよ」
「うん」
分かる。
理解できる。
でも、もう少しだけ、今はこの温もりに甘えていたい。
白石はしがみついてくる幼い腕ごと、亡くなったゆゆの母親の分まで、と思い抱きしめた。
それはまごうことなき母性の発露だった。
(一時的な慰めでなく、これからも会いに来て元気づけてあげたい。まだ幼いとはいえ、死を乗り越えるには長い時間が……下手をすれば一生かかるかもしれないもの)
白石はゆゆの父親に、また様子を伺いに来てもいいですか、と問い、承諾を得た。
(死の意味がわかっても、自分をかわいそうだなんて思ってほしくない。あの世のことはわからないけど、生きて目に見えることがすべてではないはずから)
白石は、そう思う。
「またきっと会いに来るから、元気でね。この次はおばちゃんの子も連れてくるわね」
「うん。ありがと」
白石が見たゆゆは笑顔を浮かべていたが、その中にほんの少し苦いものが混じっていた。
同世代の他の子たちよりも、一足早く大人になるしかなかったのね、と白石は思った。
白石がゆゆを撫でていると、背後でチャイムが鳴った。
父親が応対し、ドアが開いた先に立っていたのは――御剣だった。
「さっきは、悪かったよ……でも、言い損ねたことがあって……」
御剣はそこまで言うと、視線をゆゆの父親の方へ向けた。
「君のお父さんもお母さんに会いたいのに死んだから会えない……バイバイしたんだ」
ゆゆははっとした。
そうだ。
お母さんは自分だけのお母さんではなかった。
お父さんだって、きっと……。
「お父さんとお母さんの事を話するといい、お母さんを思い出す事でしかもう会えないんだからね」
これはアルレッテからの伝言だよ、と御剣は続けた。
『抱きしめるとあったかくて生きてるなってホッとするから、お家に帰ったらお父さんにしてあげるとよいと思うよ』
父親と2人なら、自分1人よりもきっと心強いはずだ。
さあ、と白石が腕を離すと、ゆゆは父親の腕に飛び込んでいった。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月04日
参加申し込みの期限
2017年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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