【裏球技大会】落神多弾交叉飛球演武～前半の死闘～｜リアクション

【裏球技大会】落神多弾交叉飛球演武～前半の死闘～

【急転】

　さて、そんな風に当たりが出始めたとき、シュワッ！　という音とともに黒猫組の陣地が元のグラウンドに戻った。
　修のろっこん『分解』によって細かく分解されてしまったのだ。
「土からも水からも酸素が大量に出たな。爽やかなゲームと行こうか」
　そういう修だが、一つだけ忘れていることがあった。
　グラウンドはぐちゃぐちゃの状態だったわけで、それが整地されるわけでは無いということだ。
　つまり、泥濘がなくなっただけで、グラウンドのコンディションは最悪だったのである。
　それでも幾分か楽になったのは間違いない。
「え？　ちょっと！　それ聞いてないよー！」
　それを目の当たりにした円は当然びっくりするが、ぽんぽんと肩をたたかれて落ち着く。
「アレを使うときが来たようじゃな」
「……ん、そうだ！　まだまだ負けないよー！」
　はてさて、勝負の行方はまだ分からない。

～後半のリアクションへつづく～

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