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僕を遊びに連れてって!
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「あれは梅、あれは桃、あっちは寒緋桜……」
美咲紀は展望台から見える木を一本一本指差しながら、名前を教えていった。
光は分かっているのかいないのか、ふーん、とかへー、とか言いながら聞いている。
「光ー、探検しようか?」
「探検? するする!」
修の誘いにさっさと乗ったのは、男の子だからだろうか。美咲紀はちょっとがっかりした。
「あ、僕、花好きだよ。詳しくないけど……」
フォローするかのように巧が話しかけてきた。その気遣いに美咲紀はおかしくなって、笑ってしまった。
「それじゃ、一緒に花の勉強しましょうか?」
光はしゃがみ込み、草の間の虫をルーペで覗き込んでいたが、すぐに飽きて今度は木を登りたがった。修はこっそりと、他の人間からは見えないところで登らせてやった。無論、落ちないように細心の注意を払ってだ。
昼になると、レジャーシートの上に弁当を広げた。唐揚げ、ウィンナー、卵焼き、プチトマト、それにおにぎり。和気藹々とした時間の最中に、それは起きた。
始まりは音だった。
ザザザッ……!
という頭上の木々が鳴らした音に、莉鳥、武道、そして修が顔を上げた。
「……?」
風など吹いていない。だが、この音は――?
一際大きく、枝が揺れた。
そして影が、彼らの前に降り立った。
燃えるような赤毛、整った顔立ち――その少年が、次の瞬間、大きく地面を蹴った。同時に、別の影がその場所に降ってきた。
地面が大きく抉れ、土が弾き飛ぶ。
「柘榴!」
二人目が叫んだ。――リリーだ。
「リリー!」
リリーの後を、亮、そして遥斗とロベルトが追ってくる。彼らは光たちを見て、目を丸くしていた。
「何でここに!?」
と亮。
「こっちのセリフだ」
唖然として修は答えた。彼らは柘榴を探している間に合流したのだが、それを説明する暇はない。
その間に莉鳥と武道が光を庇うように進み出た。
「大将、えらくちっこくなっちまって」
柘榴は驚いたような、面白がっているような口調で言った。この時点でようやく、巧も只事ではないと察した。
「だ、誰!?」
「柘榴。琥珀の仲間だそうだ」
事ここに至っては、誤魔化すわけにもいかない。武道は簡潔に説明した。
「何しに来た! 柘榴!」
リリーは刺すような目つきで問うた。答え次第では、今にも殺しかねない勢いだ。
「何しに来たと思う?」
悪戯っぽい目つきで、柘榴は問い返した。カッとなったリリーを宥めるように、ロベルトが口を挟む。
「琥珀を迎えに来たそうだよ」
「迎えに、だと?」
「お、お、興味ある?」
それはあるだろう、と武道は思った。迎えに来たということは、帰れる当てがあるという意味だ。どうやってこの世界に来たかも分からぬリリーにとって、それは飛びつきたいほどの誘惑に違いない。
「光くんをどうするつもりですか!」
美咲紀が光を抱き締めながら柘榴を睨んだが、赤毛の少年は怪訝な顔をするだけだ。
「光、あの人のこと知ってる?」
光は、柘榴をじっと見つめてから頷いた。「ざくろ」
「おーっ、大将、今はひかるって呼ばれてんの?」
うん、と光は頷く。怖がる様子はない。
「……で、あの人が光の家族とか知り合いなら、何でみんなピリピリしてんの?」
やはり状況を分かっていない巧は、首を傾げた。
「あのさあ大将、もう少し遊んでたいのは分かんだけど、そろそろ帰らないと翡翠がハラハラして待ってるからさあ」
光は、巧と美咲紀の腕を掴んで自分側に引き寄せた。
「やだ」
「聞いただろう。光は嫌だと言っている」
柘榴は武器を持っていない。自分のろっこんは、役に立たないだろう。ならばせめて、盾になろうと修は考えた。
うーん、と柘榴は顔をしかめた。「面倒くせえなあ」
柘榴が懐に手を突っ込んだのを見て、遥斗は身構える。もし炎を操るようなら、【風の籠手】で遮るつもりだ。
だがその手の平には、ソフトボールほどの玉が乗っていた。玉は様々な色が生きているように、渦巻いている。
「文句は翡翠に言ってくれよ。な?」
「いかん!」
渦の動きが激しくなり、咄嗟にリリーは柘榴に飛びかかった。
次の瞬間、玉が光った。
あまりの眩しさに、その場にいた全員が目を閉じた。そして光が消えたとき、そこには玉がぽつんと残されているだけだった。
柘榴も、リリーも、光も巧も消えていた。
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あとがき
担当マスター:
泉 楽
ファンレターはマスターページから!
お待たせしました。「僕を遊びに連れてって!」リアクションをお届けします。
作中の時間は二日間。前半で海に行き、後半に山へ行きました。
その後半、ラストに事件が発生しています。ぶっちゃけてしまうと、どこかへ飛ばされているのですが、詳しいことは次回。
リアクションでは柘榴、リリー、巧、そして光の四人だけが消えたようになっていますが、その場にいたPCさん全員が巻き込まれた可能性があります。もちろん、(行きたくないので)洩れたとしても結構です。
巧たちはどこへ行ったのか?
新たな世界の新たな冒険!
次回もよろしくお願いします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
泉 楽
前回シナリオ
迷子の少年とボヤ騒ぎ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月14日
参加申し込みの期限
2017年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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