this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
白いハコニワ~梅モモさくらとエトセトラ~
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
☆
「――もし、大丈夫でございますか?」
一瞬、白いドレスの女性に過去の幻を見た
逢坂 魁
は、かけられた声で一気に現実に引き戻された。
「あ……」
この奇妙な夜の魔力に当てられたのか、と魁は先ほどまでの自分を振り返った。
何しろ、一瞬のこととはいえ目の前の白いドレスを着た女性を、かつての想い人と見間違ったのだ。
――ありえない。
もう一度よく見ると、やはり全くの別人だ。
別人の、筈なのに。
どうしても声をかけずにはいられなかった。
「大丈夫。ありがとう――素敵な方よ」
す、と手を出して、うやうやしく誘った。
「もし宜しければ、俺と一緒にこの情景を歩いてはいただけませんか?」
彼女もすっと手を出して、何の戸惑いもなく、まるで当然のようにその手をとった。
「ええ、あたくしでよろしければ、喜んで」
「ありがとう」
改めて礼を言い、魁は彼女の手をそっと握り返した。
そこに、
八神 修
が声をかける。
「やあ、奇遇だな」
「――八神」
魁は応えた。軽く彼女の手を取ったまま、猫まみれの修に視線を返す。
「何と言うか――相変わらずだな。散歩か?」
「ああ……数学の問題集の合間にな」
少しだけ、目を細める魁。
「ふむ、勉強熱心なことだ」
「それより……白い仔猫を見なかったか。こちらのほうに……」
見た、気がしたのだが。
「いや……ここには自分と彼女だけだが」
その魁の返答に修は首を傾げる。
「はて、気のせいだったかな――まあいいさ、もしお邪魔でなかったら俺も混ぜて貰っていいかな?」
返事の代わりに、彼女に視線を送る魁。
白い彼女は、修に向けてにっこり微笑んだ。
「ええ、あたくしでよろしければ、喜んで」
☆
「あ、ちょっと待ってよ!」
綾辻 綾花
は走り出した。
「おい、学生さん――」
その後ろ姿を、
天利 二十
が見送る。
街中が花だらけになった原因を探るという名目で花見に出掛けた二人だったが、何かを見つけたらしい綾花が、まるで弾けるように走り出してしまったのだ。
「どこに行く――!?」
「いたんです、白い仔猫――!!」
視界の端に映った白い仔猫。綾花の直感が告げていた。
あれは、以前夜の街を散歩した時に見つけた白猫ではないかと。
「……でも、どうして……」
そういえば、あの白猫はどうしたのだったか。思い出せない。ここが夢の中だからだろうか。いやそもそも、ここは本当に夢の中なのか。
そんなことを考えながら走ったものだから、あっという間にその白猫を見失ってしまった。
「あ……」
気付けば、祭りの中にひとり。
ここは梅や桃、そして桜が咲き乱れる寝子島神社だ。商魂たくましい旧市街の住人たちが、いつの間にやら夜店を出している。
「天利さん……」
ここに来てようやく、天利とはぐれたことに気付く。自分の荷物も放り出して綾花は走ってきていた。
「やだな……何、焦ってたんだろ」
賑やかな祭りの雰囲気の中、綾花は呟く。
「でも、あの仔猫……なんていうかこう……」
見つけてあげなければいけないような、そんな気がしたのだ。
☆
「――あら、久しぶり」
綾花とはぐれた天利に気さくに声をかけたのは、
真境名 アリサ
だった。
「ん? ああ、ネエちゃんか」
走り出してしまった綾花の背中をなんとなく見送り、焦るでもなくその方向へと足を向けていた天利だったが、アリサの呼びかけにその足を止める。
「ん」
コンビニで買った酒をひと缶、天利に差し出した。
「おう、いいのかい? 奢られる理由もねぇが」
軽口を叩く天利だったが、気にした風もなくアリサは微笑む。
「でも、奢られない理由もない――でしょ?」
「――違いない」
口角の上がらない天利の下手な笑顔は、アリサのそれとは対照的であった。
二人は自然とベンチに腰掛けて、騒がしい神社の空気の中、梅と桃と桜と――満月を眺めていた。
「――はぁ」
ふと、缶から口を離したアリサが軽くため息をつく。
「――」
天利は何かを言う代わりに、懐から煙草を出して口に咥えた。黙って火をつける。
「何かさ――ちょっと前までのことを思うと、こんな風にできるなんて思わなかったな……」
誰に言うともないアリサの言葉は、独り言のような、天利に向けての言葉のような、微妙な空気をまとって、夜風に消えていく。
「……2年……いや、それ以上か……」
「?」
アリサの呟きに、天利は視線を投げた。
「あたしがここに来てから、さ……いろいろあったなぁ」
ここ、とは寝子島のことだろうか。
「……ここにいるヤツで、なんもネェヤツはそういねぇよ」
紫煙が天利の台詞と共に、風に流れていく。
「そうかな……そうだね。あたしが……」
ブラック企業から逃げ出して、寝子島に流れ着いて、ネットカフェ難民を続けて……。
「……」
アリサはそれを口にすることはなかった。今ここで語るべきことでもない。
「――ホレ」
天利は改めて、アリサから受け取った缶を掲げた。
「――ん」
アリサも、軽く微笑んで自分の缶を合わせる。
「いい夜ね。この夜桜だか夜梅だか夜桃だかに――」
「乾杯」
「じゃあこれ」
アリサが天利の掌中に握らせたのは、一片の紙片。
「……何コレ」
天利が改めてソレを眺めてみると、アリサが勤めるガールズバーの名刺だった。副店長の肩書き。
「お金ができたら遊びに来てよ」
「……金はまぁ……ん、いいや。まぁ、気が向いたらな」
そうして天利は、その名刺を胸ポケットにしまった。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
白いハコニワ~梅モモさくらとエトセトラ~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月12日
参加申し込みの期限
2017年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!