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白いハコニワ~梅モモさくらとエトセトラ~
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「白い仔猫、いませんでした?」
綾辻 綾花
は結局天利とはぐれて、白い仔猫を探していた。
「……ああ、いないみたいなんだ」
話しかけられたのは、
八神 修
と
逢坂 魁
。
「見ませんでしたわねぇ」
そして、白いドレスの彼女。
「そうですか……」
落胆する綾花。ふと、あることに気付く。
「あ……お久しぶりです」
白いドレスの彼女が、以前夢の中で宿泊した温泉旅館の女将であることに気付いて、綾花は改めて会釈した。
「いえいえ、その節はご宿泊いただいて――」
コロコロとよく笑う彼女。
すっかりお祭りの様相を呈してきた神社の境内を歩く魁は、その彼女の横顔にある種の違和感を覚えていた。
「……」
ふと、誰とも話していないとき。祭りの喧騒を静かに眺めている時など。
まるで別人の顔のように見える。コロコロと表情が変わるとかそういう話ではない。
本当に、話をしている相手によって別人の顔にしか見えないのだ。
「……」
ついその横顔を見つめてしまった魁の視線に気付いたのか、彼女の瞳がその視線を捉えた。
「――何か」
「……いや」
そっけなく返答した魁、逸らされた視線。
面と向って言えるわけもない。
何故、自分にだけは笑顔を向けてはくれないのか、などと。
☆
「こんなとこにいたのかよ――いや、ある意味らしいっちゃらしいか」
神社の隅っこでひっそり営業していた屋台でラーメンを食べていた
天利 二十
に声をかけたのは
新江 天懸
だった。
「んあ? なんだ、坊主か」
対する天利は、気のない返答。
「なんだはねぇだろ」
許可を取るまでもなく隣に座り、自らもラーメンを注文する。過去数回の出来事を経て、何だかんだで天懸と天利の距離は遠くない。
「今夜はどうした坊主、花見か?」
「ああ――おっさんは酒クセェな。こんなに綺麗な夜桜だぜ、酒抜きで楽しめないもんかね?」
天懸の軽口に、軽く肩をすくめる天利。
「ほっとけ――それもまた、大人の楽しみ方ってヤツなのさ」
屋台のラーメンは早い。目の前に置かれた丼から豪快に麺をすすり、天懸は苦笑いをした。
「へっ、酒なんかで正気を失わねぇと花ひとつ楽しめねぇんじゃ、大人が聞いて呆れるぜ」
その様子を横目で見ながら、天利もまた苦笑いをこぼす。
「まぁそう言うなよ……正気のひとつも失わねぇと……」
ちらりと、屋台から生えた桜をサングラスに映す。
「……」
わずかな沈黙。
「ああ――そういや、部屋が薔薇で大変なコトになっててよぉ、おっさんに手伝って貰おうと思ってたんだよ」
その沈黙を破ったのは天懸。
「んん? 手伝うのは構わんが……タダ働きはゴメンだぜ?」
「あー? んだよ、普段ロクに報酬も取らねぇくせして……んなもん」
立ち上がる天懸。コンビニの袋から羊羹を一本取り出した。
「綺麗な薔薇見とこいつで充分だろ?」
くっ、と笑いを噛み殺して、天利もまた立ち上がった。
「違いねぇ――交渉成立だな」
天懸に先立ってひとり歩く天利。その後姿が消え入りそうなほど小さく見えて、天懸は立ち止まった。
さっき、天利が飲み込んだ言葉。
正気のひとつも失わねぇと。
「綺麗すぎて、見ちゃいらんねぇ、か」
☆
「あ、やっぱりラーメン屋さんの近くにいましたねー」
そんな天利と天懸の出鼻をくじいたのが、
屋敷野 梢
である。
「なんだ、学生さんか」
「なんだとはご挨拶ですねー」
「そのへんのやり取りはもう、ひと通りやったよ」
天利がなんとなく後ろの天懸に視線を送る。
「おう、そのおっさんは俺が一応先約なんだがよ」
女好きの天懸は、ニヤリと口の端を上げた。
「いやー、なんていうかそこまで悪意は感じないんですけどー」
聞いているのかいないのか、梢は天懸の言葉をほぼ無視して話を続ける。
「おい……」
「一応の原因究明とかは必要かなーって思いましてー」
「いや、だからこっちが先約」
「それでですねー、やっぱ探偵さんなんだから探し物とか得意かなーって」
「いやその」
「もちろんお花見もステキだとは思うんですけど、ハッ! そういえば寝子温泉って今すごい風流なんじゃないでしょうか? 花見風呂ですよ花見風呂!! これはもう調査どころじゃないですね温泉に浸かりながら花見と洒落込みましょう!」
「あ、じゃあ一緒に入るか?」
「それはお断りします」
「そこだけ拾うのかよ!」
さんざんまくしたてた上にきっちり混浴だけは断った梢に天懸は突っ込んだ。
そのやりとりを見て、天利は喉の奥でくっと笑った。
つい、と二人を先導するように足を進める。
「ほれ、もういいだろ坊主。行こうぜ先約――それに学生さんも」
「――ちっ」
天利がいつも通りなのを見て、軽く舌打ちして歩き始める天懸。その後に梢がてててと続く。
「あら探偵さん、私も行っていいんですかー?」
「ああ、構やしねぇよ、旅は道連れって言うだろ」
「ふふ、それじゃご相伴にあずかりましょうかね……あ、花見麺類なんてどうでしょ?」
「さっきラーメン喰ったよ……どうせ花にちなむなら、花巻くらい言ってほしいね」
「花巻かしっぽく……ですか?」
「……今なんどきだい?」
腕時計を示した天利。しかし、梢は微笑みと共に首を振った。
「――見えません。きっとここは――」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月12日
参加申し込みの期限
2017年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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