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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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ミス研とは、
ミステリー研究会
の事である。ミステリーを研究するから、ミステリー研究会。そこにミステリーがなければ、彼らにとっては何時もの日常で。それは、本日も例外ではないようである。
ミステリ研究会の部室。
ブリジット・アーチャー
と
神野 美野梨
は、来年度に来るであろう新入生歓迎会の打ち合わせをしていた。
「そういえば、なんだか今日は皆が落ち着かないみたいね。何かあったのかしら」
ブリジットと話していた美野梨が、ふと思い出したように首を傾げた。勿論今日がホワイトデーだなんて気が付いてない美野梨。ミス研部員の鑑である。
「そう? 寝子高が騒がしいのなんていつもの事よ。それよりも、歓迎会でやる推理劇」
肩を竦めて、あっという間にブリジットはホワイトデーをなかった事にしてしまう。流石ミス研創設者、ブレません。
「やっぱりオリジナルがいいわね。館物で、すばるが館の主人……」
この打ち合わせ、まだまだ雑談の段階ではあるが、やはり推理物となればミス研部員の血が騒ぐ。ブリジットはその切れ長の青い瞳をきらきらと輝かせかけたが、と、すぐその美麗な眉を曇らせた。
「すばるがご主人様っていうのはなんか違う気がするんだけど……。まあ、仕方ないわね。すばるのくじ運は計算外だったわ」
ブリジットが話すのは、まだここには来ていない部員
新井 すばる
の事。すばる、なかなかの言われようである。
「今回は私も美野梨と一緒にメイド役」
「え、ブリジットさんもメイドに?」
美野梨がちょっと驚いてパチパチと瞬きをした。自分がメイド役なのは知っていたが、推理が大好きなブリジットには、探偵以外の配役はないと思っていたのである。
美野梨の思っている事が分かったのであろう、ブリジットはその豊かなウェーブのかかった見事な金髪をふわりと揺らし、ニッと笑った。
「私が名探偵なのは変わらないけど。メイド探偵、響き悪くないし」
「めい探偵ならぬメイド探偵? なるほどね……」
ふむ、と美野梨が頷くように言う。『めい』がひらがなだった事にブリジットは気付いただろうか。一体どちらの漢字が入るのか。ここでは明言を避けたいと思う。
「で、メイド服なんだけど」
「え? メイド服?」
ブリジットの言葉に美野梨が顔を上げた。ブリジットは得意そうに微笑むと、バサッと机に何かを広げた。
それは、確かに、間違いなくメイド服だった。だって、フリルがいっぱいついていて、かなりの襟開きで。いわゆる『ザ・メイド服』だったのだ。
「ミス研の備品だから、あと数枚あるわよ。さ、着てみましょうか」
「今ここで?!」
驚いた美野梨に、ブリジットは当然とばかりに優雅に頷いた。この『ザ・お嬢様』に異論なぞ通じるはずもない。賢い美野梨はすぐに「じゃあ、部室の鍵を閉めるわね」と頭を切り換えたが、それでも1つの疑念はどうしても払拭出来なかった。
(なんでメイド服が備品なのかしら……)
「―――さ、どう?」
ミス研の部室がメイド喫茶になっていた。2人のメイドの……メイドにしては少々自信に満ち溢れすぎている方が、ランウエェイに立つモデルのように、スチャリとポーズを構えて言った。
生粋のアングロサクソンであるブリジットがメイド服を着ると、中々の迫力だ。美野梨は素直に感嘆した。
「ええ、とてもよく似合ってるわ」
(ブリジットさん、スタイルいいわね……)
そう思いながらブリジットを眺める美野梨も、清楚な色気を漂わせ、とても良く似合っている。こんな美しい金髪のメイドさんと、眼鏡のメイドさんがいたら、メイド喫茶は大繁盛だろう。……あ、劇の役でしたね。失礼しました。
「メイドは、まぁ私には1人専属がいるけど……この衣装はフレンチの方よね」
「フレンチメイド?」
「ええ。ヴィクトリアンメイドは装飾も少なくてロングドレスが多いんだけど。イギリス人からすると性的劣情を誘うデザインだからフランス風、としたみたいよ」
「ああ、イギリスから見た言葉なのね……この襟開きだとそう言われても仕方ないような」
美野梨は自分の胸元に大胆に開いた花びらの形のくりぬきを眺める。するとメイド服の裾を掴んでひらひらさせていたブリジットが、ふと顔を上げた。
「世間一般のメイド観ってこんな感じかしら?」
そう言うとブリジットはクルッと回って裾を摘み、優雅に少し腰を沈めてにこりと微笑んだ。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
その時、鍵をかけてあったはずの部室の扉が突然ガラリと開いた。
「―――ああ、ただいま。中々の歓迎ぶりだね」
そこには、新井すばる……閉め出された館のご主人様が、片手にハリガネを持って立っていた。
ここで少しだけ時を戻そう。
クラスの用事を済ませたすばるは、ミス研に来るのが遅れてしまった。
まあでも割と自由なクラブだし、なんて思いながら部室の扉に手をかけると、そこは鍵が掛かっていた。
(あれ、おかしいな)
職員室に鍵はなかったはずだけど。
眉をひそめたすばるは、すぐに鋭く扉と床に目を走らせた。すると床にはらりと1本の髪の毛。
(昨日ドアに貼っておいた髪の毛が床に落ちてる……)
鍵は閉まっている。けれど、今日扉が開いたのは間違いないようだ。これは……ミステリー!
けれども目の前にミステリーが転がっていたって、すばるは慌てたりしなかった。パイプのかわりに【ちくわ】をくわえたホームズは、ポケットをゴソゴソ漁るとハリガネを取り出した。
「こんなこともあろうかと……ね」
すばるは鍵穴にハリガネを突っ込むと、ちょこちょこと器用に動かして難なく扉を解錠してしまった。
(さあて、部室にはどんなミステリーが待っているのかな)
そしてすばるは舌舐めずりしながら思い切りよく扉を開けたのだ……2人のメイドさんが待っているとは露とも思わず。
「なんですばる入ってくるのよ。鍵かけてあったでしょう。ピッキングして入ってくるとか怪盗役希望なら配役替えるわよ」
突然の珍客にブリジットは大いにご立腹だ。まあ確かにピッキングしてまで部室に入る部員は普通じゃない。
美野梨もジト目ですばるを見た。
「鍵あけをする前に、一声声をかけてくれればいいんじゃないかしら、新井くん」
ご主人様のお帰りに美女メイドの総攻撃。しかしすばるは大して気にする様子もなくあははと笑った。
「ああ、着替えするから施錠してたんだね、ごめんごめん。こんなことならもう少し早く来てれば……って、なんでもないよ」
ブリザード級になった2人の視線に、すばるは慌てて言葉を引っ込めると、しげしげと2人を眺めた。
「これが言ってたメイドさんの衣装なんだね。なんていうか犯罪級にかわいいね、2人もよく似合ってるよ。綺麗だ」
すばるの真っ直ぐな褒め言葉に、女性陣は顔を見合わせ、まんざらでもなさそうだ。和やかになった空気にすばるの舌は滑らかになる。
「4月の新入部員勧誘用の出し物の衣装だよね? あんまり似合いすぎるから、ミス研じゃなくてメイドさん部だと思われたりして……笑えるよね」
「それ、褒めてるのかしら?」
ブリジットの冷たい視線にすばるはおおっとと口を押さえる。ブリジットはふうと肩を竦めると、美野梨とすばるを見て言った。
「―――さあ、役者は揃ったわね」
「問題は、ストーリーよねぇ」
「英国ミステリ風で、メイドさんが出るくらいしか決まってなかったよね。そろそろ内容も決めていかなきゃだね」
無事に揃った3人は、劇について話し合いを始めた。
「ご主人様役はボクで良かったんだっけ? ははは、光栄だな」
頭を掻きながらすばるが笑う。
「館の主人が殺害されて、という話はありがちね……」
メイド服のままのブリジットは、コンコンと指先で机を叩きながら言った。
「友人のメイドが殺害され、有力な容疑者と思われていたご主人様までもが、殺害され事件はふりだしに……とか」
「なるほどね。メイドだけどメイ宮入りにはさせないわ……って、私殺されちゃうのよね」
美野梨の言葉にすばるが振り向いた。
「いやいや、それにしてもこんなメイドさんいたら外へ行きたくないだろうなぁ」
「そういえばうちの部には執事さんがいたし、ブリジットさんのメイドさんも本職よね」
「うーん、こんな美人なメイドさんに囲まれる暮らしがしてみたいよ」
すばるはにこにこと2人を眺めながら言う。そしてそっと机の下で拳を握り、決意した。
(将来、魚屋で大成功してメイドさん雇えるくらいになろう……!)
「すばるは毎回死んでる気がするけど」
組んだ手に顎を置きながら視線を向けたブリジットに、すばるは答えた。
「そうだねぇ。ボクが死ぬよりメイドさんが狙われた方がそそるよね」
うんうんと頷きながらすばるはちらりと美野梨の胸元を見た。
「そのメイド服だと、その開いてるとこにナイフとか刺さってたら、色っぽくてぐっとくる気がす……」
「「……」」
どうやらすばるにグサグサと刺さったのは、2人の冷たい視線のようだ。すばるはあらぬ方を見て片手を挙げた。
「あ、書記の方ー。今のボクの発言は議事録から削除お願いします!」
忌憚なく(?)意見を出し合う3人。話が一段落したところでちょっといい時間だと、ティータイムにする事にした。
メイド姿の女の子が茶器を用意すれば、そこは本当に外国のようだ。するとカバンをごそごそとしていたすばるが、2つの包みを取り出した。
「そうそう、今日はホワイトデーだったし、2人にお返しもってきた」
「「ホワイトデー?」」
ブリジットと美野梨は声を合わせ、お互い顔を見合わせた。そう、冒頭でもお伝えしたように、彼女達は本日が何の日か、今の今まで気が付いていなかったのだ。
ポカンとする2人に出鼻を挫かれた格好になったすばるは、それでもめげずにずいっと包みを2人に差し出す。包みを開けたブリジットの目が不審そうに細められた。
「うん、なんかちくわの形してるけど……さすがにちくわ味ってことはないわよね」
「そう、ちくわキャンディ☆ ―――いいね、その怪訝そうな目」
ブリジットの視線にすばるは楽しそうに笑う。美野梨は不思議そうに包みを受け取りながら丁寧にお礼を言った。
「ありがとう。ちくわキャンディー? どういう味なのかしら」
(何か忘れているような気がしたけど、今日はホワイトデーだったのね)
美野梨は納得した。彼女は実験の成果の
チョコ眼鏡
を、
バレンタインにすばるにあげていた
のだ。これはそのお返しのキャンディー、という事なのだろう。
ブリジットはさしてホワイトデーに重きを置いていないのだろう。軽い調子で言った。
「キャンディーならせっかくだから、ここで頂きましょう」
ちくわキャンディーを挟んでティータイムを楽しむミス研の面々。
「あ、そうだ、偽ご主人様登場とかどう? それならすばるが一人二役すればできるし、いいアイディアだと思うんだけど……」
とブリジットが言えば、
「メイドといえば毒殺かしら? 紅茶のカップに毒が、とか」
と美野梨がこくりと香り高い紅茶を飲みながら言う。そしてそんなメイド姿の2人を、パイプの代わりのちくわの代わりのちくわキャンディーを咥えながらすばるが眺め。
ミステリー研究会らしい、午後の優雅な時間が過ぎていくのであった。
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日常
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1000人
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44人
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シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
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