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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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校庭も、廊下も騒がしい。
バレンタインは男共はわくわくそわそわといった体だったが、今回はちょっと使命感に燃えてる風なのが面白い。そんな一月前とは違った光景を、
吉祥寺 黒子
は窓辺に寄りかかりながら、頭の後ろで腕を組んで面白そうに眺めていた。
「いやはや、世の男子諸君は大変な1日だろうな。三倍返ししなきゃいけねーもんな!」
ニヤニヤとしながら黒子は言う。バレンタイン、女子は走り回ったのだから、ホワイトデーに高みの見物というのも一興だろう。まあ黒子は学校では大事な友人くらいにしか渡さなかったのだから、走り回ってはいないが。
黒子は気持ちよさそうに伸びをすると、隣を振り返った。
「そういや、菜々緒? 菜々緒はバレンタインのお返しどうするんだ?」
悪戯っぽくくるりと動く黒子の瞳には、
芽森 菜々緒
が佇んでいた。
「……お返し?」
菜々緒はその一見すると筆以外持った事のないような華奢な白い指を顎にあて、小首を傾げた。実際の彼女の手は……いや、過去を持ち出すのはやめよう。彼女は彼女として今を生きている。
「……まさか用意してない……のか?」
菜々緒の関心なさそうな様子に、黒子はOh My God! と天を仰いだ。
「そりゃ……悲しいぜ、俺は密かに三倍返し期待して夜も眠れなかったのに……」
バレンタインに菜々緒に友チョコをあげた
黒子はガクリと肩を落とす。菜々緒が慌てた様子で黒子を覗き込んだ。
「え、クロそんなに期待してたの? ごめんなさい…………三倍返しじゃなくて」
菜々緒の声と共に、綺麗にラッピングされた小袋が俯く黒子の前に現れた。
「―――え?!」
今度は黒子が慌てる番だった。菜々緒は驚く親友の顔を見ながら、楽しそうに微笑んだ。
「えーと、こういう時は何て言うのかしら……ハッピーホワイトデー、クロ」
黒子の手を取ると、菜々緒は寄り添いながらそっと袋を載せた。菜々緒の暖かい体温が黒子に伝わる。
「あ……ありがとう、菜々緒。でもあのチョコは、俺が好きでやったんだぜ?」
「どういたしまして。私ね、とても嬉しかったの。だからお返し。クッキーよ。……三倍返しじゃないわね」
「あ、違うって!」
「ふふふ、冗談よ」
窓辺でじゃれ合うように話す2人。その幸せそうな菜々緒の笑顔は、黒子の胸を打った。
(あー畜生、こんな風にしてやられるとは思わなかった)
完全にペースを乱してしまった黒子は照れくさそうにボリボリと頭を掻く。そして少し頬を赤らめて菜々緒に向き直った。
「まさかお返し貰えると思ってなかったからアレなんだけど……このクッキーの礼と思って貰ってくんねーか?」
そう言うと、今度は黒子が菜々緒の白い手を取り、シャラリと何かを載せた。
「これは……ネックレス?」
手のひらを見て顔を上げた菜々緒に、黒子は頷いた。
「ああ、
クローバーのネックレス
だ。俺が作った」
「とても……綺麗」
菜々緒はネックレスを光にかざす。そして視線を黒子に移した。
「でも、なぜ? お返しするのは私の方でしょう?」
「あー……」
黒子はちょっと言い淀んだがそのまま言葉を続けた。
「……ほら、俺等卒業したら中々気軽に会う事少なくなるじゃん? でもさ、それで疎遠になるのも嫌だし……」
そこで言葉を切ると、黒子は腰に手を当てニッと笑った。
「だから、親友と友情の証。……重いかな?」
こうやって隣で穏やかに話す事が奇跡のようだと俺は知ってる。
これからすぐ傍では守ってやれなくなる。でもそれは歓迎すべき事なのだろう。彼女が新たな日常を歩き出すのだから。
だから、あんたのこれからを俺に祈らせて欲しい。
親愛なる貴方に長く続く幸福があらん事を。
「―――アハハ、柄にもなくよわっちい部分見せちまったな。気にしねーでくれ」
こういう空気は苦手だというように首をさすりながら顔をそらしてしまった黒子を、菜々緒はじっと見つめる。そしてスッとネックレスを絡めた指を差し出した。
「……着けて、クロ」
「貰ってくれるのか?」
その言葉に菜々緒は軽く頷くと、無防備な首筋を彼女に晒した。
黒子はその陶器のような肌を傷つけないように、ゆっくりとネックレスを着けてやる。静かに菜々緒が顔を上げた。
「うん……似合うよ」
月の光のような銀色が、菜々緒の華奢な首を優しく飾る。黒子の陶酔したような視線に菜々緒は静かに微笑んだ。
「ありがとう、クロ。大事にするわ」
「……ああ」
黒子はこみ上げる思いを胸に頷いた。
自分の作ったネックレスが、大事な人の首元にある。
それはとても嬉しく誇らしい事だが、同時に別れの時が近付いている証でもある。
それでも、やっぱり。
作って良かった。出会えて、良かった。
「なあ、菜々緒。これから予定あるか?」
「え? いえ、特には」
「ならよ、食堂でお菓子パーティやってるみたいだから覗きに行こうぜ!」
空気を変えるように黒子はくいと菜々緒の手を取った。菜々緒は黒子と目を合わせると、さっとその手を黒子の腕に絡める。
2人の女の子は笑いながら歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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