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【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
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●ハッピーバレンタイン
芸術科3年7組の教室は静かであった。元々芸術家気質の者達は変わり者……というかマイペースな人間が多い。バレンタインで大騒ぎしている校舎の様子も大して気にならないのか、放課後も早々にそれぞれ散ってしまい、教室内に残っている人間は少なかった。
そんな教室で
吉祥寺 黒子
はトンと机に紙袋を取りだした。中には幾つかの包装された
チョコレート
。それを眺めて黒子はぽりと片頬を掻いた。
(へへ……今年はやってみたぜ、友チョコってやつをよォ)
バレンタインなんていうイベントはそもそも黒子はあまりなじみがない。大病を患う前は買ったお菓子などをあげていただけであったが、今年の彼女はちょっと違っていた。そう、彼女の持参したチョコは黒子お手製。甘いと思って囓ってみればあらびっくり、ちょっとビターな大人の味付けチョコレートなのだ。
その言動からすれば意外にも思えるが、彼女は実は料理の腕はそれなりにある。後天性味覚障害はあるが、味見も従姉に確認して貰っているので、味に間違いはなかった。
もう1度紙袋の中身を確認しうんと頷くと、黒子は窓辺で佇んでいる
芽森 菜々緒
の方に歩いていった。
「菜々緒! ハッピーバレンタイン!」
黒子の声にぼうっとしていた菜々緒が振り向いた。
「クロ。え? バレンタイン?」
突然のフリについていけず、菜々緒が鸚鵡のように言葉を返す。そんな彼女の前で黒子がにっと笑った。
「そう、バレンタイン。俺の友チョコだぜ!」
黒子が菜々緒にチョコを差し出した。菜々緒の目が丸くなる。
「私に?」
「ちょっとビターだから口に合わねェかもしれねェけど……そのなんだ? 愛情はたっぷり入ってるからさ……折角だから貰ってくれよ、俺のチョコ」
照れながら言う黒子を前に菜々緒は驚くばかりだ。しかしその白く細い手がそっとチョコに差し伸べられた。
「ありがとうクロ……とても嬉しいわ」
そして微笑みながら大事そうに黒子のチョコを両手に持ち、呟いた。
「バレンタインってあまりした事がなくて……でも、そうよね。友達とチョコを交換したりするのよね」
そこではっと気が付き菜々緒が顔を上げた。
「ごめんなさい、私そういうの全然用意してなくて」
「いや、いいって! 俺が好きでやってんだからさ」
へへっと黒子が笑う。
好きで、やってるのだ。あんたを好きでやってるのだ。だから……親友の笑顔を見られた事が、本当に幸せなのだ。
何だか心がじんわり温かくて、照れ臭い。その温度を持て余した黒子がバリバリと頭を掻きながら何とはなしに教室を見回した時、1人の生徒の姿が目に入る。黒子の瞳がキラリと悪戯っぽく光った。
「そっか、菜々緒バレンタインは特になんもしねェのか。じゃあ月居にチョコとか渡さねーの?」
「歩君?」
菜々緒が鳩が豆鉄砲を食ったような顔になる。プッと思わず黒子が吹き出してしまった。
(月居は何か色々考えてそーだけど……いやはや大変そうだな)
黒子はうーんとその豊満な胸を反らして伸びをすると、ポンと菜々緒の肩を叩いた。
「俺はもう帰るな……ハッピーバレンタイン!」
「ハッピーバレンタイン、クロ」
微笑む菜々緒に背を向けると、黒子は先程目に入り、そしてずっと菜々緒と自分を見ていたであろう
月居 歩
に近付いて行った。
「よォ」
「……おお」
黒子の呼びかけに頬杖をついて座っていた歩が視線だけを上げる。その机に黒子がポンとチョコの包みを置いた。
「ほい、折角だからチョコ渡しとくわ」
歩の片眉が上がる。彼は頬杖を解くと包みを手にして黒子に視線をやった。
「……サンキュ」
「友チョコだからな?」
きししと黒子が笑う。そしてその耳元にそっと囁いた。
「俺はもうチョコ渡せたから……お邪魔虫は退散してやんヨ」
ガバリと体を起こし目を見開く歩にあははと笑うと、黒子は手をひらひらと振り教室を出て行った。
廊下を歩きながらも黒子はこみ上げてくるくすぐったさに笑みが零れてしまう。
―――俺の大事な友人達。ハッピーバレンタイン!
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
46人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月15日
参加申し込みの期限
2016年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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