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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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ホワイトデーな学食。
野々 ののこ
と
七夜 あおい
が持ち込んだ山盛りのお返しお菓子を中心に、盛大なお菓子パーティが開かれている。そこに向かう1組の恋人達がいた。
鍛え上げられ引き締まった長身の肉体を白のスーツに包み、お揃いの白のシルクハットを粋に被っているのは
七峯 亨
だ。
その出で立ちはまさにホワイトデーにふさわしい。廊下を歩けば生徒達は思わず振り返っているが、本人は特に気にする様子もなく爽やかに進んでいる。その横では制服姿の
矢萩 咲
が、恋人として一緒にたくさんの視線に晒され、少し頬を赤らめながら歩いていた。
「態々着替えるなんて……いえその格好も勿論カッコイイよ」
咲が長身の恋人を見上げながら言う。その瞳には嬉しさや気恥ずかしさ、そして恋人が注目されてしまう事の少しの嫉妬が浮かんでおり……要約すればまた惚れ直した、というところだろうか。
「ふふ。バレンタインの時の服、ホワイトデーにもぴったりかと思ってね。制服姿のお姫様も大変素敵で」
スタイリッシュな装いで、亨はバッグをひょいと持ち上げおどけてみせる。その中には授業中に着ていた自分の制服が入っているのだ。
そして何気ない動作で咲の腰を取り、自分が人よけの盾になりながら優雅に廊下を歩いていく。その洗練された物腰は、舞踏会でお姫様をエスコートする王子様のようだ。
こうして学食のお菓子パーティに現れた咲と亨。
「おお! お姫様と王子様が来たー」
ののこにびっくりされたり、周囲に冷やかされたり。それでも平然とにこやかに亨は咲をエスコート。彼女は真っ赤になりながらパーティの席に着くのだった。
山盛りのお菓子を前に、たくさんの生徒達がお喋りを楽しんでいた。
亨と咲も周囲と談笑しつつも……やはりそこは恋人達。亨は所々で艶のある視線を咲に送り、咲もそれを感じてほんのりと首筋を染める。2人の雰囲気は盛られているお菓子に負けず劣らず甘いものだった。
「それにしてもたくさんあるな」
そう言いながら亨は唇に笑みを浮かべ、咲に苺味のパッキーを差し出す。咲は一瞬戸惑ったが亨の微笑みに負け、照れながらもパクンとその手からパッキーを食べた。
「まあ……
和菓子屋
の娘としては……和寄りだけど咲は」
頬を赤くしモグモグしながら咲が答える。その可愛らしい様子に亨の目が愛おしそうに細められた。
「やっぱり甘い物は、和も洋も良い文化だねぇ……」
しばらく2人は用意されているお菓子を堪能していた(亨は咲が食べている姿も堪能していた)が、ふと亨は鞄を持ち中腰になりながら咲の耳元に囁いた。
「ちょいと外すよ。すぐに戻る」
子リスのようにお菓子を食べていた咲は笑顔で答えた。
「ん……咲もちょっと用事があるから後で合流しよう」
2人は優しく視線を絡めると、席を立った。
亨が向かった先は、
詠 寛美
の許だった。食べ物に関しては遠慮のない彼女。お菓子パーティがあると聞きつけるや否や放課後すぐに学食に飛んで来て、この機会を逃すまいと無心にお菓子を掻き込んでいた。
その姿はワイルドでとても本能的でそれが詠寛美なのだ。彼女が彼女である事が、とても嬉しい。
(いつまでも、おまんさぁは強敵(とも)ち)
俺が男で、お前が女でも。それだけは変わらずにいて欲しい。亨は静かに彼女の傍に歩み寄った。
「よ」
背後から声をかけると、寛美は口いっぱいに菓子を頬張りながら振り向いた。
「おふ!」
「おう!」と言いたかったらしい。その後懸命に寛美は口を動かし、菓子をごくんと飲み込んだ。
「七峯……すげぇ格好だな。どうした?」
寛美の口の端にはチョコがついている。気付いた亨はそれを親指で拭おうとしたが……彼女の無邪気な視線にその手を引いて言った。
「いつぞやのお返し」
きょとんとしている寛美の目の前に鞄から出した包みを見せる。それをポンと彼女の両手に置いた。
「いつぞやって……
あん時
のか?!」
寛美の頬が少しだけ赤くなる。亨は軽く頷いてちょんと寛美の口の端に触れた。
「チョコ、ついてるぜ」
「え? え?」
ビックリしながら寛美が慌てて腕で唇をゴシゴシと拭う。その様子に微笑みながら、亨はウインクを1つ残して踵を返した。
寛美に渡したのは
ハーブクッキー
。この返礼品の意味は。
(……言わぬが華)
寛美を1度も振り返らず、亨は自分の席に戻って行った。
亨と共に席を立った咲は、鞄を抱え1人食堂を出ていた。彼女の鞄には実家の和菓子屋で作った
ホワイトデー用のいちご大福
がメッセージカード付きで入っている。卒業間近な咲は、お世話になった人や仲良くした人に友愛のお菓子を配りたいと思っていたのだ。咲はある人物を捜し、きょろきょろと視線を巡らした。
(どこにいるかしら?)
職務熱心な彼女の事だ。このパーティの騒がしさが気になって、きっと近くにいるはずだ。
すると咲は視線の先にお目当ての人物を見つけ、笑顔で歩み寄った。
「北風さん!」
「ああ矢萩さん」
風紀委員長の
北風 貴子
が振り返った。
「見回り? 相変わらず熱心ね」
咲の言葉に貴子はシャンと背筋を正し、眼鏡に手をやった。
「ええ。こういう時は風紀が乱れがちだから」
委員長の言葉に咲は頼もしさを感じながら、貴子にいちご大福の包みを差し出した。
「これ、ホワイトデーだから。大学でも仲良くしてね。これからもよろしく」
「え? わ、私に?」
戸惑う貴子に咲はにっこりと頷く。貴子は頬を赤くしながら両手で包みを受け取ると、
「ありがとう。こちらこそよろしくお願いします」
とカクンとお辞儀をした。
(さて、次は……)
貴子に無事渡せた咲は、今度は食堂に戻った。以前ほどではなくなったが、やはり彼女は捕まえにくい。でも、確か食堂の隅で姿を見たはず……。
(いた!)
その薄桃色のふわりとした髪をみつけ、咲は手を挙げた。
「胡乱路さん!」
「あら、矢萩さん」
んふふ♪ と
胡乱路 秘子
が振り返った。
「見つかって良かった。はい、これ。大事な友達に感謝の気持ちを込めて」
ほっと胸を撫で下ろしながら咲は秘子に包みを渡す。それを受け取りながら秘子がにいっと笑顔を見せた。
「ありがとうございます。そういえば、カラオケで歌える曲は増えましたか?」
「え? えっと、勉強中。今度
また
行こうね」
「ええ、是非」
友人同士らしい気安い会話を交わし、2人は別れた。
(最後は、彼女)
咲は今度は迷わずパーティのある席へ歩いて行った。食堂に着いてから、割とすぐに見つけていたのだ。
「詠さん」
咲は、小さな包みをしげしげと眺めている
詠 寛美
に声をかけた。
「わ! あ、七峯の彼女……さん」
驚く彼女に、咲は微笑みながらいちご大福の包みを差し出した。
「亨君と仲良くしてくれてありがとう。これからもよろしくね」
「え、べ、別に……」
寛美は戸惑いながらも咲の持っている包みを注視している。咲が「家の自慢のいちご大福なの」と言うと、ごくりと唾を呑み込んだ。
「あ、ありがとう、ございます」
結局寛美は包みを受け取る。その何だか分かりやすい様子に咲はふふと微笑むと、自分の席に戻って行った。
そこには先に亨が戻っていた。
「ただいま、亨君」
そう言いながら咲が席に着くと、亨がウインクを1つ返した。
「おかえり、そして……I love ya ♪」
「もう、調子の良い事言って♪ ……どうしたの?」
亨の軽口に少し頬を染めた咲が、不思議そうな顔をする。その目の前で亨が胸元から小箱を出し、彼女の許に跪いた。
「ピンクのガーベラ&ローズ宝石仕立て、或いは香りの飴細工。どうぞ召し上がれ」
亨の開けた小箱には美しい花の飴細工。その巧緻な細工は見事で、光を受けまるで宝石のように小箱の中でキラキラと輝いていた。
「わぁ! ありがとう!」
王子様に跪かれたお姫様は、瞳を少し潤ませながらそっと小箱を受け取る。そしてうっとりと煌めく飴の花を見つめた。
「綺麗……もったいなくて食べられない。しばらく飾らせてもらうわ」
「その甘い香りを嗅ぐ度に、咲は俺を思い出すんだ」
そう言って不敵に笑う亨は不埒な魔術師のようだ。咲はきっとこの呪縛から逃れられず、部屋で何度も亨を思い出してしまうのだろう。この甘すぎる呪文に咲は真っ赤になりながら頭をぷるぷるさせる。そして頬に赤さは残したままで、席に戻った亨に自分のいちご大福を差し出した。
「じゃあ、お返しに。はい、あーん」
咲の綺麗な指で持たれたいちご大福が、亨の口元に運ばれる。それを亨は躊躇せず、1口で食べた。……勿論、咲の指先を悪戯っぽくぺろりと舐めながら。
「ん、美味い」
「もう! 亨君!」
赤くなりながら手を握り締め、形だけ怒る咲。そんな咲に微笑みながら亨は彼女に向き直った。
「大学へ行っても、また一緒に思うまま何処へでも。遊んでくださいな」
ちょっと犬っぽく、歯を見せて笑う亨。それはやんちゃで強情ででも蕩けるように甘い彼そのもので。咲は一瞬で彼との出会ってから今までの思い出に包まれた。
「ええ……これからもよろしくね、亨君」
今までの、そしてこれからの全ての想いを込めて、亨の頬にそっとキス。薔薇のような唇を離すと、咲はちょっと照れながら微笑んだ。
その可愛らしさに亨は思わずキスをし直そうとして……流石に不味いと思ったのか、咲の額にそっと口づけた。
菓子パーティでの隅っこでは。甘い甘い時間が流れていた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
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1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
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