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【ホワイトデー】学生達のWhite Day!
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宮祀 智瑜
のそわそわは、実は朝からずっと続いていたのだ。
(律儀な義弘先生なら、きっとお返しを用意されてるはず)
智瑜の豊満な胸は、期待と不安に揺れていた。バレンタインに
桐島 義弘
に
手作りチョコを渡した
智瑜。あ~んしてみたかったり思い切ってあ~んされてみたり色々あったが、ともかく智瑜は義弘にチョコを渡したのだ。
それをあの融通はきかないが真面目一直線の義弘が無下にするはずもない。うん、確かにこれは期待していい。
そして智瑜がそわそわする理由はもう1つあった。それは鞄にそっと隠された
いちご飴
。宮祀青果店の新鮮な苺に飴を絡めたリンゴ飴風のもの。勿論智瑜の手作りだ。
ホワイトデーにと思って智瑜はこれを用意した。また義弘が警戒しないようにと『宮祀青果店』のロゴが入る紙袋に入れられたいちご飴。そこには1つの思惑が隠されているのだが。
(先生に会いたいけど、私から行くと催促してるようにならないかな?)
会いたいけど、会えない。ほんと、揺れる胸と乙女心は複雑だ。
とすると、する事はもう1つ(?)だ。智瑜はバレンタインの時同様、探偵の如く放課後義弘をつかず離れず尾行し始めた。声をかけるなら1人の時。この名探偵宮祀智瑜からは逃れられませんよ、義弘先生!
そして見事に名探偵は、人気のない廊下で義弘を確保した。
「義弘先生!」
弾むように智瑜はその背中に声をかけた。
「ああ、宮祀か」
振り向いた義弘の眼光鋭い瞳が、智瑜を見て心なしか和らいだ。
「会えて良かった。実はだな……」
義弘は手にしていたバッグから、小さめな袋を取りだした。
「バレンタインにチョコを貰ったからな。これはお返しだ」
「―――先生!」
智瑜の瞳にキラキラと星が瞬く。大感激で受け取る智瑜に、義弘は少し困ったような戸惑ったような様子で言った。
「いや、そんなに感激されても困る。普通の飴だ」
「いえ、いいんです。凄く嬉しいです。ありがとうございます!」
普通の飴だって、義弘がくれれば智瑜にとっては宝石以上の価値がある。
(先生が、私のために選んでくれたんだ)
智瑜は受け取った袋を大事に大事にその胸に埋めるように抱きしめた。
「……まいったな……」
智瑜の感激ぶりのせいなのか、そもそもホワイトデーという行事に慣れていないのか。本気で喜ぶ女の子の前で義弘は少し居心地悪そうに頭を掻く。そんな義弘すら可愛いと思いながら、智瑜は大事に義弘から貰った包みを鞄にしまい、代わりに宮祀青果店の紙袋を取りだした。
「私も飴を持ってきたんです、先生」
「え?」
驚く義弘の前で智瑜は紙袋を開き、袋に入れたいちご飴を取りだした。
「新鮮な苺に飴を絡めたんです」
「これは面白いな。また手作りなのか?」
「はい」
飴に包まれた苺は可愛らしい宝石のようだ。ほ~と感心しながらそれを眺める義弘に、智瑜はまた「あ~んさせて下さい!」と言おうとして、慌てて口を閉じた。
(いけないいけない、これじゃ作戦が台無し!)
仕切り直しのように智瑜はコホンと小さく咳払いをすると、義弘にニッコリ笑った。
「先生は歯は悪くなってないですか?」
「……? いや、別に悪くないが」
「ほんとに大丈夫ですか? この飴を食べて悪化したら困りますよ」
「大丈夫だ」
「私がチェックしますよ。口開けてみて下さい」
「なんだ、疑り深い奴だな」
そう言いながらも義弘は素直に智瑜に向かって口を開けた。
(今だ!)
智瑜は小さめのいちご飴を素早くつかみ、
「はい、先生どうぞ♪」
と義弘の口にコロンと入れた。
「!?」
口に突然入ってきた苺飴に最初何が起こったのか分からず、義弘は智瑜に目を見開く。そしてペロリと舌を出して、
「作戦成功です♪」
と可愛らしく言った智瑜を見て、ようやく自分が何をされたか気が付いた。
「み、みやまうい~」
いちご飴を舐めながら心なしか頬を赤らめ言う義弘は、全然迫力がない。
(不意打ち作戦成功! 先生に『あ~ん』しちゃった!)
智瑜は心の中で可愛らしくガッツポーズ。そして両手を後ろにまわし、にこりと義弘に微笑んだ。
「先生は本命チョコって貰ったんですか?」
「は? 何を突然」
何とか食べ終わった義弘は「……美味かった」と律儀に小さく呟く。そして威厳を立て直すように腕を組んだ。
「チョコは幾つか貰ったが……本命とかそんなのは知らん」
「そうですか……」
本命って分かりそうなものなのに。智瑜はこの朴念仁を軽く睨む。しかしそんなのが分かっていれば、智瑜の気持ちもとっくに通じているだろう。義弘は義弘だ。致し方ないのかもしれない。
「じゃあ、好きな人はいますか?」
直球の質問に義弘はギョッと目を大きくしたが、ゴホンと咳払いをし、簡潔に答えた。
「いない」
それは真実か、若い女子高生を満足させるために言った言葉か。智瑜は前者を信じた。―――だって、義弘先生だもの。きっと嘘はつかない。
「そうですか」
いないなら、決まっていないなら。まだ私にも望みがある。
智瑜は義弘に笑顔を見せる。それは彼がドキリとするくらい可愛らしくも艶めいたものだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
44人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月05日
参加申し込みの期限
2017年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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